「冷凍庫を使わずアイスを作る!」理科実験教室

皆さんこんにちは。
進光ゼミナール西川田教室の岩崎です。

去る7月8日(土)、理科実験教室「冷凍庫を使わずアイスを作る!」が行われました。
当日は、あいにくの空模様でしたが、約20名の小学生が西川田教室に集まり、実験を行いました。

今回は、氷と塩を使って、普通の氷より冷たくなるという「氷点降下」という現象を使った実験です。

氷は溶けて水になるとき、まわりの熱を奪います。塩は氷が溶けるのを速める性質があるので、氷に塩をかけると、どんどん溶けていきます。その時まわりの熱をたくさん奪うので温度は0℃よりも低くなります。さらに、塩は水に溶ける時に温度を低くするという性質もあります。氷が溶けて水になると、塩がこの水に溶け出すので、温度はさらに下がっていきます。この理由から氷と塩を組み合わせると、簡単に温度を低くすることができるのです。食塩水はマイナス20℃くらいまでは凍りません。冷凍庫の空気の中で冷やすより、液体の中の方が熱が伝わりやすいので、あっという間にアイスクリームを作ることができるのです。

この実験では、まずは子どもたちに大きめのジプロックに入れた普通の氷と、塩を入れた氷を触ってもらい、実際の温度の差を感じてもらいました。これだけでも、みんな大盛り上がりでした。

次は、小さいジップロックに牛乳、砂糖、バニラエッセンスなどを使ってアイスのもとを作りました。氷と塩の入った大きなジップロックの中に、アイスのもとを入れた小さなジップロックを入れ、まずは素手でシェイクしてもらいました。子どもたちはすぐに手が冷たくなってしまい、シェイクできなくなってしまったので、持参してもらったタオルにジップロックを包み、さらに2分間シェイクし続けました。みんな額に汗を浮かべながら手を動かし続け、3分後、、、
タオルを外して中身を確かめてみると、そこには、明らかに液体ではなくなったアイスのもとがありました。子どもたちは、こんな短時間でアイスができたことに大興奮でした。
各自、氷と塩の入ったジップロックの中からアイスのもとを取り出し、それぞれに試食しました。

舌触りは、市販のアイスほどの滑らかさはなく、どちらかというとシャリシャリとしたシャーベットっぽい感じではありましたが、それでも自分たちで作ったアイスの味は、市販のアイス以上に、思い出に残る味になったようです。

親らしく生きない!その2

皆さんこんにちは。進光ゼミナール西川田教室の岩崎です。
本日も、先週に引き続き、私が読んでいるメルマガから、より良い親子関係を築くためにヒントになるのではないかという記事をご紹介したいと思います。私も、親として、ついつい「親らしく振舞わなくては」と思いがちですが、その行動が、その考えが、実は、子どもの成長にとって障害になっているのかもしれません。

 

「子どものために何かしてやらなくては…」と親は思うことがあります。しかし、実際に行動する時には、子どもの感覚には注意が必要です。なぜなら、何かしてあげたいと強く思うほど、段々と「子どもに何かしていないと、親ではない!」という信念に代わり、親の存在価値を得るため、必要以上に、または、不必要にアプローチしてしまいがちなのです。

これは、子どもにとって迷惑だというだけでなく、親が問題だと感じる子どもの行動(親に対する反抗や親の言うことをきかない)を誘発してしまう恐れもあるのです。

「いつまでゲームしているの!早く勉強しなさい!」
「いつもでも寝ていないで早く起きなさい!」
「自分の部屋なんだから、片づけなさい!」
「忘れ物しないようにしなさい!」
「遅刻しないようにしなさい!」

などの指示命令や、子どもに足りないと感じる部分ばかりに目を向けアプローチしていると、子ども(特に思春期)は、
「なんで私のことに親は口出しをするんだ!自分のことは自分でやるし、自分のことは自分で責任を取るのに…」
と感じるようになります。

親:「遊んでばかりいないで、少しは勉強しなさい!!」
子:「わかってるよ!」
親:「何がわかってるのよ!全然、勉強しないから言ってるんじゃない!」
子:「だから、わかってるって言ってるじゃん!!!」
親:「何!?その言い方。あなたが、勉強しないから言っているんでしょ!お母さんは何か間違ったこと言ってる!?」
子:「だから、うるさいんだよ!!!」
親:「何、うるさいって!!親に向ってなんていう口のきき方なの!!!」
子:「本っ当、うるさいなー…(その場を立ち去る)」

これだけで済めばいいのですが、その後、部屋にこもったり、顔を合わせても口をきかない、無視をするようになると、オロオロしてしまう親は少なくありません。

これは、頻繁な親の指示命令が引き金になり、子どもには「自分は親にコントロールされている」という理不尽さを招き、反抗や無視を引き起こしているのです。 これは、自分の生活についてのコントロール権を廻って、権力争いを挑んだ子どもの行動なのです。「どちらが力があるのか、確かめようじゃないか!」そんな姿勢なのです。

こんな場合、子どもの態度を責めるのは禁物です。プロセスを振り返っていただければわかるように、親のアプローチに喧嘩を売る意思があろうがなかろうが、子どもにしてみれば、きっかけは親にあると感じているからです。親が子どもの態度にいらだちを感じ、なめられちゃいけないと感情的になっていると理解できたのなら、一旦、言い争いの土俵から降りることをお勧めします。

親が子どもに勝っても負けても、子どもの学びはリスキーです。「この世は力関係で成り立っている」と学び、力を得ることを目的に行動するようになってしまう可能性があるからです。

「負けるが勝ち」ということわざがあります。今、引き下がったとしても、後々、子どもが自律的に行動できるなら、勝ち負けではありませんが、親としては安心できるでしょう。

「親だから、何かしなくてはならない」から「今、そして将来の子どものために何がベターなのか」に、意識を向けてみましょう。

「子どものやる気を引き出す! 親のアプローチ(R)」vol.865(中土井鉄信著)より抜粋

 

親らしく生きない!

皆さんこんにちは。進光ゼミナール西川田教室の岩崎です。
今日は、私が読んでいるメルマガから、親子関係で陥りやすい事象と、その解決方法の1例をご紹介したいと思います。皆さんは、家事で仕事で疲れ、忙しい時に、子どもから話しかけられたら、どのように対応してるでしょうか。そんな時は、この記事を思い出してみてください。

親が問題と捉える子どもの行動のほとんどは、子どもが親からの注目を得ることで、家庭内での自分の存在を確認するためです。ですから、子どもの行動が問題だと感じたら、親の注目の仕方を変えると、まるで何もなかったかのように問題が解消することが多いのです。
昨今の両親は、昔に比べて忙しく余裕がないようです。その影響が子どもに及ぶと、様々な問題が生じてきます。子どもの世界も課題で溢れています。これらの課題を克服するためには、子どもが、親から関心を寄せられているという実感を持つことができると、自分は価値ある人間だと実感し、課題に取り組む勇気が湧きあがるのです。
子どもは、そのエネルギーを獲得する為に、親から注目を得ようとするのです。
さて、親は忙しい。子どもの細かい行動に目が行き届きません。そこで、子どもが親に関心を示されていないと感じれば、課題解決のためのエネルギーを獲得できません。そこで、なりふり構わず、注目を得ようとするのです。
親が忙しい時に、
子:「ねーねーお母さん聞いてよ!今日、学校でね…」
親:「今忙しいから、後でね!」
しばらくして、
子:「ねーねーお母さん。今日…」
親:「今、お母さん何しているかわかるでしょ!あなたの話は後で聞くって 言ったでしょ!」
子:「……。(後でって、いつ!?お母さんは自分の話を聞いてくれない)」
となるかもしれません。

それでも、親の関心を得ようとすると、
親:「(子どもの顔を睨みつけて)何度言ったらわかるの!?お母さんは今忙しいの!」
子:「(ヤッター!お母さんがちゃんと僕の方を向いてくれた!!)」
と、叱られているのにも拘わらず、注目を得られたことに満足し、「親が忙しい時(いつも忙しそうですが・・・)に声をかけよう!」と新しい行動を学ぶのです。このようにして、親が問題だと思う行動が始まり、継続してしまうのです。

まずは、普通の忙しい親を子どもの前では一旦棚上げすることです。子どもは1時間も親に話をしようとはしないはずです。精々10分位のことでしょう。子どものエネルギーを高めるか、それとも将来に渡ってエネルギーを消失させてしまうことを考えたら、決して長い時間ではないはずです。

子:「ねーねーお母さん聞いてよ!今日、学校でね…」
親:「ごめんね。今、どうしてもおかあさん手が離せないから、あと30分位したら、終わるから、後で聞かせてくれる」
子:「うん。わかった。」

30分経過したところで、

親:「さっきは、ごめんね。あなたの話を聞かせて?」
子:「あのね。今日、学校でね…」
親:「(子どもの顔をしっかり見て)ふん。ふん。そんなことがあったの…。それで、どうしたの?」
子:「それでね、…」
親:「そうだったんだ。それは、楽しかったわね!」

子どもにとっては、これだけでいいのです。
是非、少しの時間でいいので、子どもの話を聞く時は、普通の忙しい親を棚上げしてみて下さい。
現在、そして、将来の子どものために。

「子どものやる気を引き出す! 親のアプローチ(R)」vol.864(中土井鉄信著)より抜粋

高校生のリアル

皆さんこんにちは。
進光ゼミナール西川田教室の岩崎です。

5/27、5/28に開催いたしました、オンライン保護者会には、多くの保護者の皆様にご参加いただき感謝の気持ちでいっぱいです。
オンライン保護者会の中で、進光ゼミナールの先輩方のエピソードをいくつかご紹介させていただきましたが、思いのほか好評だったため、今回は高校生版をご紹介したいと思います。

まずは高校生のリアルな実態を皆様にお伝えしいと思います。高校生になると、途端に学校の話をご家庭でしなくなり、謎が多くなりませんか。特に、勉強や成績について。中には、学校の成績表を全く見せてくれず、塾や学校の面談に行って、初めてわが子の成績を知るようなケースも少なくありません。というとで、まずは、高校生全般の学習実態についてお話をしたいと思います。

大学進学をした学生を対象にアンケートを取ったもので、大学に進学した学生たちが、高校1・2年生の時の平日の学習時間を調査したものがるのですが、「67.3分」と言うのが、高校1・2年生の平日の学習時間の平均です。その中でも、63.5%の高校1.2年生が平日の学習時間は、0分から60分未満と答えています。これは小学3年生の平均学習時間とほとんど同じです。つまり、大学進学を目指す高校生でも、小学3年生と同じくらいの時間しか学習をしていないのです。

しかし、この平均に惑わされてはいけません。
・ほとんど勉強しなかった 29.3%
・30分~1時間 33.6
・1時間30分 9.9%
・2時間 14.9%
・3時間 7.8%

赤字部分の「1時間30分~3時間」と答えた生徒の割合は32.6%もいます。
つまり、「ほとんど勉強をしなかった」と答えた約1/3の生徒を除く、学習時間の平均は、もっともっと多いということです。このアンケートからもわかるように、高校生になると、学習時間をきちんと確保している人と、ほとんど勉強をしていない人にはっきりと分かれます。もちろん、これは、普通科高校出身の方のみを対象にしたアンケートではなく、専門科の学校から大学に進学した人も対象になっています。

では、高校生がなぜに勉強をしなくなってしまうのか、その理由を見てみましょう。

高校生が勉強をしなくなる理由の1,2位は、「勉強が苦手」と、「勉強が嫌い」で、この1位と2位が圧倒的大多数を占めます。しかも、なぜ勉強が苦手、嫌いと感じるようになるのかと言うと、学校の授業についていけず、テストでも成績が振るわなくなることが最大の原因です。

高校生になると、学校の授業は予習していることを前提に進んで行くため、授業スピードが速く、どんどん進んでしまうため、授業についていくこと自体が、以前よりも格段に難しくなってきます。

そのような中で、授業についていけず、成績が振るわなくなってくるとどうなるかと言うと、学校の授業はますますわからなくなり、学力とともに自信を失っていきます。失った自信と反比例するように、時間だけは持て余すようになり、勉強以外のことで持て余した時間を埋めるようになります。例えば、部活に熱中するならまだよいですが、バイトや遊びなど学校での活動以外のことに興味が移り、その結果、希望する進路に進めなくなったり、最悪、進級できなくなる可能性もあります。

実は、高校生は過酷な高校入試を経験し、ある程度、大人にもなっているので、いくらでも勉強できます。それが、なぜできないか、先ほどのアンケートのように、「まったく勉強しなかった」と答える人が約1/3もいるのかと言うと、勉強しようにも、自分一人ではわからないこと解決できないから、結果的に、勉強が進められず、勉強しなくなってしまうんです。そのため、高校生に学習面で最も必要なことは、わかないことを相談し、解決するために教えてくれる、またはアドバイスをくれる存在と環境なんです。

また、目標、目的を持つことも大切です。こんなことを将来勉強してみたい、この大学に進学したい、こんな仕事についてみたい、この企業で働きたいなど、自分の将来のヴィジョンを持つこともモチベーションを保つためには重要です。

夏休みを利用して、進学を希望している方は、大学や専門学校のオープンキャンパスへ行き、その学校の魅力だったり、パンフレットだけではわからないリアルな情報に触れましょう。また、就職希望の方は、企業研究にトライしましょう。将来の選択肢を広げ、自分が自分らしく輝ける場所を見つけるために、ぜひ業界や企業を研究をしましょう。この企業研究は、学校の就職実績に記載されている企業をインターネットで調べることから始めてみると良いでしょう。調べていく中で、自分の「知っている」ことの範囲を広くしておくことが大切です。自分が「知らないこと」を「やりたい」と思うことはなかなかむつかしいので、将来の選択肢を増やすためにはぜひ取り組んでみてください。

夏休みにはいろいろな体験を!

皆さんこんにちは。
進光ゼミナール西川田教室の岩崎です。

5/27、5/28に開催いたしました、オンライン保護者会には、多くの保護者の皆様にご参加いただき感謝の気持ちでいっぱいです。
オンライン保護者会の中で、進光ゼミナールの先輩方のエピソードをいくつかご紹介させていただきましたが、思いのほか好評だったため、前回に引き続きこちらでご紹介したいと思います。

今回は、現大学生のB君が、当時小学生だったときのエピソードです。

先日、私の元教え子B君が教室に遊び来てくれました。彼は、現在、大学2年生です。春休みを利用して帰省しており、たまたま暇だったので、夜中、塾の授業が終わった後に遊びに来てくれました。

B君は、小学5年生のときに、初めて、茨城県の霞ケ浦にバス釣りに行ったそうです。バス釣りに行った理由は、お母さんの実家が霞ケ浦の近くにあり、家族で母の実家に帰省した際に、何もやることがなく、暇だったため、暇つぶしに父と一緒に釣りに出掛けたそうです。ところが、その日は午後から釣りを始めたらしいのですが、1匹もつれず、すっごくイライラして帰路についたそうdす。悔しくて悔しくて、自宅に帰ってから、なぜ、釣れなかったのかを調べ始めたそうです。そしたところ、どうやら、バスを釣るためには、様々な要素があり、例えば、「生息地」、「食事の時間帯」、「気温や天候の影響」といことを、いろいろ調べ、次の週末にリベンジしに行ったそうです。そうしたら、、、やっぱり釣れなかったそうです(笑)。そこまでしたら、ふつうはあきらめるじゃないですか、でも、B君は違ったんです。よっぽど悔しかったらしく、それから、毎週土曜日or日曜日に、霞ケ浦に父親に連れて行ってもらい、釣りをしたそうです。そして、その日の気温、天気、釣りをした場所、使った道具などをノートに記録して、それを小学生のうちは毎週、中学生になってからは、バスケ部に所属していたので、月に1~2回と、霞ケ浦に通う回数は減ったそうですが、高校を卒業するまで、その記録を続けたそうです。釣りに行く前日に、天気予報を調べ、過去の記録を確認し、予想を立てて準備をして、釣りが終わったら、何匹釣れたか、大きさ、などの詳細を記録し、そして、その日の反省を書き残したそうです。その結果、高校生になってからは、釣りのブログを書き始め、釣り具メーカーの新商品のモニターをするようにまで釣り師として成長したそうです。そんなB君は、現在、日本大学の生物科学資源学部海洋生物学科に通い、湘南キャンパスで海の近くで、楽しいキャンパスライフを送っているそうです。それまで、魚になんの興味もなかった、彼が、たった1回の何気ない体験で、10年近くも夢中になれるものを見つけ、今では、同じ趣味を持った仲間たちと毎日楽しく勉強したり研究に取り組んでいるそうです。

こういったケースは、珍しいことかもしれませんが、何気ない経験が、子どもたちの将来の可能性を広げるので、この夏休みは、勉強以外のさまざま体験をしていると良いと思います。

そして、この自ら興味を持ち、いろいろ調べて、仮説を立て、行動し、その行動を客観的に振り返り、反省を次回に活かす。これこそ、まさに学習指導要領が目指している、主体的な学びかたです。きっと彼は、机にむかう勉強が嫌いだったので、学校の授業だけでは、主体的な学び方は身につかなかったでしょう(笑)。何がきっかけになるかなんてわからないですね。

そんな彼も、「もう少し勉強もしておけばよかった」と話していました。それは、高校生の時にブログを書き始めた時に、全然何を書けばよいかわからず、今、読み返してみると、ブログの初期の文章は、稚拙で恥ずかしい文章ばかりだそうです。このブログを、いまだに、私には教えてくれません。私に見つかったら何を言われるかわからないですからね(笑)。

皆さん、是非、夏休みの間に、日常とは違う経験を子どもたちにさせてあげて下さい。そして、彼が言うように、勉強も疎かにせず、規則正しい生活、正しい学習習慣もキープしましょう。

「あれ」か「これ」かではなく、「あれ」も「これ」も

皆さんこんにちは。
進光ゼミナール西川田教室の岩崎です。

5/27、5/28に開催いたしました、オンライン保護者会には、多くの保護者の皆様にご参加いただき感謝の気持ちでいっぱいです。
オンライン保護者会の中で、進光ゼミナールの先輩方のエピソードをいくつかご紹介させていただきましたが、思いのほか好評だったため、あらためてこちらでもご紹介したいと思います。

今回ご紹介いたしますのは、中学3年生(当時)のA君のエピソードです。

私の友人で、現在、高校野球のコーチとスカウトを担当している方がいます。その高校は甲子園にも出場していて、彼が指導した選手の中には、プロ野球選手になったり、有名高校の監督をやっている方もいらっしゃいます。その友人の話を、通塾している生徒たちに何気なく話をしたことがあったのですが、一人の生徒が、「その高校に行って野球をやりたい」と興味を持ちました。私は、なんとなく「受験勉強をせずに、野球の推薦、あわよくば特待で進学出来たら、、、」という甘い考えではないかな?!と感じたのですが、それでも、本人が強く希望していたので、私の友人にその話を伝えました。そうしたら、友人が自分の夏休みを利用して、教室まで来てくれ、私を踏まえて3人で話す機会を作ってくれました。その時に、友人が話したことが強く心に残っています。野球についての話は、私はくわしくわからないので、割愛いたしますが、彼は、A君にこう聞きました「今の成績はどれくらい? 今から、12月の模擬試験までに各教科+10点、合計50点、点数をあげること。それが最低条件だけど出来るかい?」と聞きました。A君は、「え?野球じゃなくて、勉強ですか?」と聞き返しました。そこで、私の友人はこう言いました「野球がどれだけ好きでも、プロになって野球だけでメシを食える選手はほんの一握りしかいないし、プロになったとしても、現役の選手である期間よりも、引退して選手ではない時間の方が多いのだよ。多くの人たちが、選手としてではなく、別の人生を歩んでいく。その時に、野球しかしてこなかったから、何もできません。なんてことにはなってほしくない。今は、大学の進学率が55%を超えていて、短大や専門学校への進学も含めたら80%以上の生徒が高校卒業後もその先へと進学している。だから、勉強も疎かにしちゃいけないし、僕たちは、野球部全員、大学進学を目指して指導していて、勉強と野球の両立を目指している。高校の試験で赤点を取ったら、部活にも参加できなくなるし、中学校の勉強がきちんと身についていなかったら、うちの学校に来ても、テストの補習に追われて野球ができなくなってしまう。それでは本末転倒だし、なによりも君の将来の可能性が限られてしまう。だから勉強は疎かにしないで欲しい」、「それと、人生には「やりたいこと」と「やらなきゃいけないこと」がある。君のお父さんやお母さんは、体調が少しくらい悪くても、仕事にいき、君のための食事を作り、身のまわりのことをやってくれるだろう。さらに、(野球の)遠征の時には、君のために送り迎えをしてくれるんだろう? お父さんやお母さんだって、体調が悪い日や、やる気が起きない日だってあるはずだよ。それでも君のために、家族のために、ときに自分のやりたいことを我慢して、いろいろなことをやっていると思う。それが、大人になるってことなんじゃないかと思う。君は今は学生だ。学生の本文は学業であり、得意、不得意はあるかもしれないが、自分の本業から逃げずに、全力で向き合うことが必要なんじゃないか、だから、もう一度、よく考えて、それでも興味があるなら、連絡して」、と言葉をかけていました。

A君との3者面談のあと、友人と2人で食事をした際に、「+50点て厳しくないか?」と聞いたところ、笑いながら「あそこで即答できるくらいの意気込みが欲しいよね。野球のためなら、何が何でも点数をあげる!そう思えなかった時点で、まだ、覚悟は決まってなかったんじゃないかな」と話していました。何か打ち込むことがあるのは、本当によいことだと思います。しかし、自分の将来のためにも、勉強を疎かにせず、「やりたいこと」と「やらなければいけないこと」をしっかりとわけ、メリハリをつけて両立をさせることが重要なんだと思います。今は、高学歴化が進み、大学進学率は1990年の33.4%から2021年54.4%と1.6倍にもなりました。今のうちから、大学進学も含めて将来の準備をしていくことが、子どもたちの将来の可能性を広げることにつながるというのは、私にとっても、とても心引き締まる話でした。

「あれ」か「これ」かではなく、「あれ」も「これ」もがんばる人になろう!

「勉強しなさい」は誰のための言葉なのか

皆さんこんにちは。
進光ゼミナール西川田教室の岩崎です。

先日、私が購読しているメルマガに面白い記事があったのでご紹介したいと思います。

「勉強しなさい!」を、一工夫
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「勉強しなさい!」で勉強を始める子どもは、いないか、たとえ始めても一時しのぎだとわかっていながら、つい言ってしまう保護者は少なくないのではないでしょうか。

親:「テレビばかり見ていて、少しは勉強しなさい!」
子:「もう宿題終わったもん」

親:「宿題をするのは当たり前、学校の復習とか問題集とかやるのが勉強でしょ!」
子:「学校の授業は、ほとんど進んでいないから大丈夫だし、問題集は学校の先生から指示がないとやっちゃいけないんだよ」

親「問題集に書きこまなきゃ大丈夫でしょ!ささっと勉強しなさい!」

結局、勉強しなさい!は、「私(親)のために安心させて!」というメッセージを送っているだけで、子どもには、ピンと来ない上に、子どもにとってはウザいアプローチにしか感じないのかもしれません。

そこで、

親:「今、学校でどんな勉強しているのか教えてよ」
子:「色々だよ」

親:「色々じゃあ、わからないから、教科書のどこをやっているのか見せてよ」
子:「めんどくさいな~」

親:「そう言わないで・・・」
子:「数学は、今日、このページをやった」

親:「へー。こんな難しい問題をやっているんだぁ。随分成長したわね」
子:「そんなに難しくないよ」

親:「えっ!そうなの?こんな問題解けるの?」
子:「簡単だよ!」

親:「簡単なら。ちょっとやってみてよ」
子:「いいよ。どれやる?」

親:「じゃあ。ちょっと優しそうなコレはどう?」

答えがでたところで・・・

子:「ほら・・・」
親:「すごいね。すらすらできるじゃない」

子:「だから、簡単だっていっただろ」
親:「(少し難しそうな問題をさして)じゃあ、これはどう?」

子:「エーと・・・(時間がかかる)」
親:「ちょっと難しいんだね。基本的なことはわかっているけど、ちょっと複雑な問題になると簡単には行かないようね」

子:「もう少しなれれば、できるよ。いつも最初はできないもん」
親:「そうなんだ。最初はできないけど、勉強してできるようになるんだ。ちょっと複雑な問題も、基本問題のようにできるようになったらいいわね。こういう問題を毎日30分位練習してみたら、どんな問題でもすらすら解けるようになるんじゃない」

子:「そうかもね」
親:「あなたが、こんな風に勉強したらもっと成績が上がるだろうし、毎日コツコツ勉強する姿をみたらお小遣いあげたくなっちゃうかも」

子:「本当!」
親:「あげるかどうかは、わからないけど、あげたい気持ちになることは確かね」

子:「なんだ~」
親:「そうがっかりしないで、がんばってほしいな~」

保護者のこんなアプローチが、子どもの普段の勉強に対する見方を変えるきっかけになり、勉強する新しい意味を発見できるきっかけになります。ちょっと保護者もこんなアプローチに慣れるまで時間がかかるかもしれませんが、効果は計り知れません。

保護者の皆さんにとっての勉強ですかね。

という内容でした。
このメルマガを読んだとき、私はイソップ寓話の「北風と太陽」を思い出しました。
旅人のコートを脱がせるために、北風は、旅人に強烈な冷たい風を浴びせますが、結果は、旅人はコートが絶対に脱げないように、しっかりと着込んでしまいます。それに対し、太陽は、暖かな日差しを降り注ぐことで、旅人にコートを脱がせます。子どもの勉強に対して、私たち大人が、子どもたちに声をかける際、私たちは往々にして、北風のように厳しい言葉をかけがちです。しかし、それは私たち大人が安心するための言葉に過ぎず、子どもたちは、かえってコートをしっかりと着込んでしまう危険性があります。本来の目的をしっかりと見据え、時には、太陽のように温かい言葉をかけることも重要なのではないでしょうか。

理科実験教室を終えて

皆さんこんにちは。
進光ゼミナール西川田教室の岩崎です。

先日、5/20(土)に理科実験教室「水中エレベーターを作ろう」を行いました。
この「水中エレベーターを作ろう」は、浮沈子という容器を押したり、離したりすることで、中にあるものが浮いたり沈んだりする、圧力と浮力の関係を利用したおもちゃです。この実験は、浮力と圧力のバランスが重要で、実験を始めてすぐは、重すぎて沈んでしまったり、浮力が強すぎて、浮きっぱなしになってしまったり、いろいろな失敗がありました(一人だけ、とてもあっさりと理想的な浮沈子を作り上げた子もいました)。それぞれの失敗から、何が原因なのか考え、改善を行いました。もちろん、簡単に成功はしませんでしたが、何度も試行錯誤し、ついには、全員が成功をしました。一度、コツをつかむと、子どもたちは、私たち大人がサポートしなくても、何度も挑戦し、あっさりと私が作ったサンプルよりも、上手に作れるようになりました。子どもたちは自分が興味を持ち、「自分で作ることができた!」という成功体験を積むことで、あっという間に成長していく様子を見て、とても嬉しく、笑顔になれる時間を過ごさせもらいました。
参加してくれたみんな、本当にありがとう。

ちなみに、私がこっそりと実験していた「沈まない水」(ダイラタンシー)は、うまくできず失敗に終わりました。それでも、子どもたちは、興味を示し、楽しんでくれたようで「次は、あの実験(ダイラタンシー)しよう」と言ってくれました。

成功も失敗も、どちらの結果も起こりえるのが実験、それを心から楽しめる子どもたちのために、次回こそはダイラタンシーの実験を成功させたいと思います。

理科実験教室

みなさんこんにちは。
進光ゼミナール西川田教室の岩崎です。
5/20(土)に、理科実験教室「さわってうごく、水中エレベーター」を開催します。

ネタバレになってしまいますが、、、
浮沈子というアイテムが、重力と浮力のバランスによって浮き沈みをするという実験です。当たり前のことですが、浮力が大きければ浮き、重力が大きければ沈みます。重力は一定ですが、浮力はペットボトルを押すと小さくなります。この押すと浮力が小さく仕組みを『パスカルの原理』といいます。
パスカルの原理を簡単にいうと、『水や空気などの流体を容器に入れ、密閉して押さえると、容器全体に同じ圧力がかかる』です。ペットボトルのどこを押さえても同じ水圧になるので、浮沈子の体積が小さくなります。浮沈子に空気が入っているなら、空気の体積が小さくなります。体積が小さくなる → 浮力が小さくなる、という『アルキメデスの原理』により浮沈子は沈みます。以上が浮沈子の理論です。重力と浮力のつりあい、パスカルの原理、アルキメデスの原理、以上3点を順に押さえることがポイントです。

こうして文字にしてみると、とても難しい実験のように思いますが、この実験を行うための作業はとても簡単で、小学校低学年の児童でも、私たち教室スタッフのサポートがあれば簡単に作れます。難しい理屈はさておき、物を作る楽しさ、「なんでこうなるの?」といった驚きを体験してもらい、理科や学ぶこと自体に少しでも興味を持ってもらえたら嬉しです。

子どもにとって、楽しい驚きこそ、一番重要な体験じゃないでしょうか。

どんなゴールデンウィークでしたか?

こんにちは。
進光ゼミナール西川田教室の岩崎です。
皆さん、どんなゴールデンウィークを過ごしましたか。

私のGWは、たまった仕事を片付け、塾の卒業生たちとバスケをし、
本を読み、レポートを書き、少しだけお酒を飲んで過ごしました。
例年だと、シーズンの締めくくりにスノボをしに行くのですが、
今年は、雪不足のため、GWまで営業しているゲレンデが少なく、スノボは断念しました。

今年のGWは、中学生たちに例年よりも多くの宿題を課しました。
例年は基本練習の反復になるような宿題でしたが、
中学生2、3年生は、2学期末(学年末)テストから、中間テストの範囲に限定して宿題としました。
今年は、塾での授業だけでなく、家庭学習の質も向上させることが西川田教室の目標です。

子どもたちの成績を上げるためには、まずは学習の量を増やすことが重要です。
それには、塾での授業だけではなく、家庭学習の量と質を向上させることが必須です。
ただ、がむしゃらに量をこなすことも重要ですが、目的を持って学習することで、学習の質も向上します。
まずは、新年度初の定期テスト、中間テストで最高の結果を出すために、
学習内容をテスト範囲に限定してGWの宿題を課しました。

GWの宿題の提出期限は5/12(金)、全員きっとGWの宿題を題してくれると信じて、
このブログを書いています。