皆さんこんにちは。
進光ゼミナール西川田教室の岩崎です。

先日、私が購読しているメルマガに面白い記事があったのでご紹介したいと思います。

「勉強しなさい!」を、一工夫
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「勉強しなさい!」で勉強を始める子どもは、いないか、たとえ始めても一時しのぎだとわかっていながら、つい言ってしまう保護者は少なくないのではないでしょうか。

親:「テレビばかり見ていて、少しは勉強しなさい!」
子:「もう宿題終わったもん」

親:「宿題をするのは当たり前、学校の復習とか問題集とかやるのが勉強でしょ!」
子:「学校の授業は、ほとんど進んでいないから大丈夫だし、問題集は学校の先生から指示がないとやっちゃいけないんだよ」

親「問題集に書きこまなきゃ大丈夫でしょ!ささっと勉強しなさい!」

結局、勉強しなさい!は、「私(親)のために安心させて!」というメッセージを送っているだけで、子どもには、ピンと来ない上に、子どもにとってはウザいアプローチにしか感じないのかもしれません。

そこで、

親:「今、学校でどんな勉強しているのか教えてよ」
子:「色々だよ」

親:「色々じゃあ、わからないから、教科書のどこをやっているのか見せてよ」
子:「めんどくさいな~」

親:「そう言わないで・・・」
子:「数学は、今日、このページをやった」

親:「へー。こんな難しい問題をやっているんだぁ。随分成長したわね」
子:「そんなに難しくないよ」

親:「えっ!そうなの?こんな問題解けるの?」
子:「簡単だよ!」

親:「簡単なら。ちょっとやってみてよ」
子:「いいよ。どれやる?」

親:「じゃあ。ちょっと優しそうなコレはどう?」

答えがでたところで・・・

子:「ほら・・・」
親:「すごいね。すらすらできるじゃない」

子:「だから、簡単だっていっただろ」
親:「(少し難しそうな問題をさして)じゃあ、これはどう?」

子:「エーと・・・(時間がかかる)」
親:「ちょっと難しいんだね。基本的なことはわかっているけど、ちょっと複雑な問題になると簡単には行かないようね」

子:「もう少しなれれば、できるよ。いつも最初はできないもん」
親:「そうなんだ。最初はできないけど、勉強してできるようになるんだ。ちょっと複雑な問題も、基本問題のようにできるようになったらいいわね。こういう問題を毎日30分位練習してみたら、どんな問題でもすらすら解けるようになるんじゃない」

子:「そうかもね」
親:「あなたが、こんな風に勉強したらもっと成績が上がるだろうし、毎日コツコツ勉強する姿をみたらお小遣いあげたくなっちゃうかも」

子:「本当!」
親:「あげるかどうかは、わからないけど、あげたい気持ちになることは確かね」

子:「なんだ~」
親:「そうがっかりしないで、がんばってほしいな~」

保護者のこんなアプローチが、子どもの普段の勉強に対する見方を変えるきっかけになり、勉強する新しい意味を発見できるきっかけになります。ちょっと保護者もこんなアプローチに慣れるまで時間がかかるかもしれませんが、効果は計り知れません。

保護者の皆さんにとっての勉強ですかね。

という内容でした。
このメルマガを読んだとき、私はイソップ寓話の「北風と太陽」を思い出しました。
旅人のコートを脱がせるために、北風は、旅人に強烈な冷たい風を浴びせますが、結果は、旅人はコートが絶対に脱げないように、しっかりと着込んでしまいます。それに対し、太陽は、暖かな日差しを降り注ぐことで、旅人にコートを脱がせます。子どもの勉強に対して、私たち大人が、子どもたちに声をかける際、私たちは往々にして、北風のように厳しい言葉をかけがちです。しかし、それは私たち大人が安心するための言葉に過ぎず、子どもたちは、かえってコートをしっかりと着込んでしまう危険性があります。本来の目的をしっかりと見据え、時には、太陽のように温かい言葉をかけることも重要なのではないでしょうか。