皆さんこんにちは。
進光ゼミナール西川田教室の岩崎です。

5/27、5/28に開催いたしました、オンライン保護者会には、多くの保護者の皆様にご参加いただき感謝の気持ちでいっぱいです。
オンライン保護者会の中で、進光ゼミナールの先輩方のエピソードをいくつかご紹介させていただきましたが、思いのほか好評だったため、今回は高校生版をご紹介したいと思います。

まずは高校生のリアルな実態を皆様にお伝えしいと思います。高校生になると、途端に学校の話をご家庭でしなくなり、謎が多くなりませんか。特に、勉強や成績について。中には、学校の成績表を全く見せてくれず、塾や学校の面談に行って、初めてわが子の成績を知るようなケースも少なくありません。というとで、まずは、高校生全般の学習実態についてお話をしたいと思います。

大学進学をした学生を対象にアンケートを取ったもので、大学に進学した学生たちが、高校1・2年生の時の平日の学習時間を調査したものがるのですが、「67.3分」と言うのが、高校1・2年生の平日の学習時間の平均です。その中でも、63.5%の高校1.2年生が平日の学習時間は、0分から60分未満と答えています。これは小学3年生の平均学習時間とほとんど同じです。つまり、大学進学を目指す高校生でも、小学3年生と同じくらいの時間しか学習をしていないのです。

しかし、この平均に惑わされてはいけません。
・ほとんど勉強しなかった 29.3%
・30分~1時間 33.6
・1時間30分 9.9%
・2時間 14.9%
・3時間 7.8%

赤字部分の「1時間30分~3時間」と答えた生徒の割合は32.6%もいます。
つまり、「ほとんど勉強をしなかった」と答えた約1/3の生徒を除く、学習時間の平均は、もっともっと多いということです。このアンケートからもわかるように、高校生になると、学習時間をきちんと確保している人と、ほとんど勉強をしていない人にはっきりと分かれます。もちろん、これは、普通科高校出身の方のみを対象にしたアンケートではなく、専門科の学校から大学に進学した人も対象になっています。

では、高校生がなぜに勉強をしなくなってしまうのか、その理由を見てみましょう。

高校生が勉強をしなくなる理由の1,2位は、「勉強が苦手」と、「勉強が嫌い」で、この1位と2位が圧倒的大多数を占めます。しかも、なぜ勉強が苦手、嫌いと感じるようになるのかと言うと、学校の授業についていけず、テストでも成績が振るわなくなることが最大の原因です。

高校生になると、学校の授業は予習していることを前提に進んで行くため、授業スピードが速く、どんどん進んでしまうため、授業についていくこと自体が、以前よりも格段に難しくなってきます。

そのような中で、授業についていけず、成績が振るわなくなってくるとどうなるかと言うと、学校の授業はますますわからなくなり、学力とともに自信を失っていきます。失った自信と反比例するように、時間だけは持て余すようになり、勉強以外のことで持て余した時間を埋めるようになります。例えば、部活に熱中するならまだよいですが、バイトや遊びなど学校での活動以外のことに興味が移り、その結果、希望する進路に進めなくなったり、最悪、進級できなくなる可能性もあります。

実は、高校生は過酷な高校入試を経験し、ある程度、大人にもなっているので、いくらでも勉強できます。それが、なぜできないか、先ほどのアンケートのように、「まったく勉強しなかった」と答える人が約1/3もいるのかと言うと、勉強しようにも、自分一人ではわからないこと解決できないから、結果的に、勉強が進められず、勉強しなくなってしまうんです。そのため、高校生に学習面で最も必要なことは、わかないことを相談し、解決するために教えてくれる、またはアドバイスをくれる存在と環境なんです。

また、目標、目的を持つことも大切です。こんなことを将来勉強してみたい、この大学に進学したい、こんな仕事についてみたい、この企業で働きたいなど、自分の将来のヴィジョンを持つこともモチベーションを保つためには重要です。

夏休みを利用して、進学を希望している方は、大学や専門学校のオープンキャンパスへ行き、その学校の魅力だったり、パンフレットだけではわからないリアルな情報に触れましょう。また、就職希望の方は、企業研究にトライしましょう。将来の選択肢を広げ、自分が自分らしく輝ける場所を見つけるために、ぜひ業界や企業を研究をしましょう。この企業研究は、学校の就職実績に記載されている企業をインターネットで調べることから始めてみると良いでしょう。調べていく中で、自分の「知っている」ことの範囲を広くしておくことが大切です。自分が「知らないこと」を「やりたい」と思うことはなかなかむつかしいので、将来の選択肢を増やすためにはぜひ取り組んでみてください。