皆さんこんにちは。
進光ゼミナール西川田教室の岩崎です。

5/27、5/28に開催いたしました、オンライン保護者会には、多くの保護者の皆様にご参加いただき感謝の気持ちでいっぱいです。
オンライン保護者会の中で、進光ゼミナールの先輩方のエピソードをいくつかご紹介させていただきましたが、思いのほか好評だったため、前回に引き続きこちらでご紹介したいと思います。

今回は、現大学生のB君が、当時小学生だったときのエピソードです。

先日、私の元教え子B君が教室に遊び来てくれました。彼は、現在、大学2年生です。春休みを利用して帰省しており、たまたま暇だったので、夜中、塾の授業が終わった後に遊びに来てくれました。

B君は、小学5年生のときに、初めて、茨城県の霞ケ浦にバス釣りに行ったそうです。バス釣りに行った理由は、お母さんの実家が霞ケ浦の近くにあり、家族で母の実家に帰省した際に、何もやることがなく、暇だったため、暇つぶしに父と一緒に釣りに出掛けたそうです。ところが、その日は午後から釣りを始めたらしいのですが、1匹もつれず、すっごくイライラして帰路についたそうdす。悔しくて悔しくて、自宅に帰ってから、なぜ、釣れなかったのかを調べ始めたそうです。そしたところ、どうやら、バスを釣るためには、様々な要素があり、例えば、「生息地」、「食事の時間帯」、「気温や天候の影響」といことを、いろいろ調べ、次の週末にリベンジしに行ったそうです。そうしたら、、、やっぱり釣れなかったそうです(笑)。そこまでしたら、ふつうはあきらめるじゃないですか、でも、B君は違ったんです。よっぽど悔しかったらしく、それから、毎週土曜日or日曜日に、霞ケ浦に父親に連れて行ってもらい、釣りをしたそうです。そして、その日の気温、天気、釣りをした場所、使った道具などをノートに記録して、それを小学生のうちは毎週、中学生になってからは、バスケ部に所属していたので、月に1~2回と、霞ケ浦に通う回数は減ったそうですが、高校を卒業するまで、その記録を続けたそうです。釣りに行く前日に、天気予報を調べ、過去の記録を確認し、予想を立てて準備をして、釣りが終わったら、何匹釣れたか、大きさ、などの詳細を記録し、そして、その日の反省を書き残したそうです。その結果、高校生になってからは、釣りのブログを書き始め、釣り具メーカーの新商品のモニターをするようにまで釣り師として成長したそうです。そんなB君は、現在、日本大学の生物科学資源学部海洋生物学科に通い、湘南キャンパスで海の近くで、楽しいキャンパスライフを送っているそうです。それまで、魚になんの興味もなかった、彼が、たった1回の何気ない体験で、10年近くも夢中になれるものを見つけ、今では、同じ趣味を持った仲間たちと毎日楽しく勉強したり研究に取り組んでいるそうです。

こういったケースは、珍しいことかもしれませんが、何気ない経験が、子どもたちの将来の可能性を広げるので、この夏休みは、勉強以外のさまざま体験をしていると良いと思います。

そして、この自ら興味を持ち、いろいろ調べて、仮説を立て、行動し、その行動を客観的に振り返り、反省を次回に活かす。これこそ、まさに学習指導要領が目指している、主体的な学びかたです。きっと彼は、机にむかう勉強が嫌いだったので、学校の授業だけでは、主体的な学び方は身につかなかったでしょう(笑)。何がきっかけになるかなんてわからないですね。

そんな彼も、「もう少し勉強もしておけばよかった」と話していました。それは、高校生の時にブログを書き始めた時に、全然何を書けばよいかわからず、今、読み返してみると、ブログの初期の文章は、稚拙で恥ずかしい文章ばかりだそうです。このブログを、いまだに、私には教えてくれません。私に見つかったら何を言われるかわからないですからね(笑)。

皆さん、是非、夏休みの間に、日常とは違う経験を子どもたちにさせてあげて下さい。そして、彼が言うように、勉強も疎かにせず、規則正しい生活、正しい学習習慣もキープしましょう。