#12:「人生で1番大切なものは何だと思う?」
鶴田北教室の新井です。先日、学生時代の友人と久しぶりに話す機会がありました。学生のときはこうだった,今では考えられないがこんなことをしていたなど、思い出話に花が咲いていました。その中で、当時お世話になっていたある先生の話が出ました。その先生は本当に厳しく私たちを指導してくれていました。生活態度や学習への姿勢についての言葉かけが厳しすぎて、周りには良く思っていない生徒も少なくなかったほどです。
そんな先生について、私は今でも鮮明に覚えている話があります。今日はこの話をさせてください。
私たちの卒業式の日のことです。卒業式が終わり、教室で雑談していた時に、先生は顔を出してくれ、私たちに1つの質問を投げかけました。
「人生で1番大切なものは何だと思う。1つだけ答えてみて。」
唐突かつ難解な質問に私たちははっきりとした答えを述べることができませんでした。その後の先生の言葉は次の通りでした。
「人生で1番大切なものは何だと思う。1つだけ答えてみてくれない。友人ですか。部活ですか。家族ですか。お金ですか。
その答えは“ない”からね。ないというのは、そんなものなんて存在しないという意味ではなくて、答えはみんなそれぞれ違うから、1つだけ答えるなんてできないという意味だからね。
みんなはこれから想像もしていなかった色々な経験をすると思う。そして考えや価値観が少しずつ変わって、大人になって、そしてようやく『自分にとって1番大切なものはこれだ!』ってものに出会えると思う。
先生だって、1番大切なものが何なのか、まだ分からないよ。でもその答えが見つかったときには、それを本当に大切にしていける人になりたいと思っている。
みんなも1つでいい。1つだけでいいから、本当に大切なものが見つかった時に、それを大切にして、その姿をこれから現れるみんなの後輩たちに伝えられる人になってほしい。そう心から願っているよ。」
私はこの先生の下で学べたことを誇りに思っています。私自身も未だに私の人生で「1番大切なもの」が何なのか、はっきりしていませんが、この先生のように、それを見つけた時には、それを大切にし、その姿を生徒たちに見せてあげられるそんな大人になっていきたいと思います。
#11:高校数学の問題集選びのポイント
鶴田北教室の新井です。先日、当塾の他教室長と高校生の学習指導について話し合う機会がありました。進光ゼミナールには、高校受験を乗り越え、中学校を卒業し、そしてその先を見据えて、引き続き学習に励もうとしている生徒たちがいます。
彼らに対して、私たち教室長ができる指導内容を今一度確認し、そしてそれをよりよいものにできないか、多くの言葉を交わしていきました。
その話し合いの1つに、「高校数学の問題集,参考書の選び方」を考える時間がありました。ここでは、その時に私が話した内容について簡単にご説明させていただきます。
私が問題集選びで、一番重視していることが演習量です。具体的には「その問題集を2,3周以上できるかどうか」で選んでいただければなと考えています。
高校生の数学は幅も広く、量も多く、内容も深いです。丁寧に例題がまとまっていて、その内容と同じように練習問題を解いても、1回だけでは定着しない可能性があります。
また、高校生の数学の授業速度はとにかく速いです。そして中学校まででは、自主学習で取り組みにくかった“予習”を怠ると、学校の授業でついていけなくなってしまう可能性があります。
そのため、いかに“短い時間”で“復習”に取り組めるかがカギになります。
問題集の分厚さや問題数で選ぶのではなく、その問題集を自分がテスト前や長期休みに復習として1回だけではなく2回以上できるどうかで選ぶことです。
しかしこれは、「どの進路を選ぶかで、問題集の難易度は違ってくる」ことが前提にあります。自分の志望している大学や学部が、文系なのか理系なのか。国公立なのか私立なのか。偏差値はいくつなのか。などなど、様々な条件を考慮した上で選ぶことが必要です。
まとめに入りますが、大切なのは“演習量=復習量”の積み重ねです。それができるものを選ぶと、定期テストの点数もぐっと上がるのではないでしょうか。
皆さまの問題集選びのポイントの1つとしてお役に立てれば幸いです。
#10:授業以外で運動する子どもは〇割りを切った
鶴田北教室の新井です。先日のブログで書かせていただきましたが、春は卒業式にて“別れ”、入学式にて“出会い”がある季節です。このような大切な時期にも関わらず、卒業式が延期になってしまった小学校があるそうです。
私の学生時代には、延期で行事がずれた経験は、決して多くありませんでした。当たり前のように行われていたことは、本当に恵まれていたのだなと考えさせられました。
恵まれていたのは行事だけではなく、運動についても同様です。私が部活動を取り組んでいた時には、考えられないような配慮が今の子どもたちには必要になっています。
大会等も何度も延期や中止になっており、子どもたちは、悔しい思いをたくさんしているのではないでしょうか。その影響もあるのか、運動そのものから遠ざかってしまう児童が多くなっているそうです。
栃木県教育委員会がまとめた2021年度「小学生のスポーツ活動に関する調査(対象小学4~6年生)」結果で、体育やクラブ活動などの授業以外でスポーツ活動をしている児童の割合は57.9%でした。
前回2016年度から6.4%も減少しており、調査開始(1996年度)以来、初めて6割を下回ったそうです。
子どものときは運動を通して、体力をつけることはもちろん、自分が熱中できるものを探すことは非常に大切です。そのための環境づくりを学校・地域・家庭でしていくことが今後の課題となりそうです。
この記事を見た時に、私は自分がいかに恵まれていたのかを実感しました。人間は「ないものねだり」をしてしまう生き物ですが、一度自分が置かれている状況を振り返り、「当たり前」の大切さをしっかりと認識していこうと思います。そして、このことをしっかりと生徒たちにも伝えていこうと考えています。
#9:おめでとうございます
鶴田北教室の新井です。宇都宮市では、本日3月17日や明日の18日に小学校の卒業式を行う学校が多くあります。9年間ある義務教育の6年間を終え、これから最後の義務教育期間(3年間)に入ります。
そして、義務教育を終えたその先では自分の意思で自分の歩む道を決めていくことになります。いつか来るその決断に後悔することがないよう、有意義な中学校生活を送っていただければと思います。
ではどのようなことをすれば、できるだけ後悔しないようになるのか。そのために中学校生活で取り組んでほしいことを3点ご紹介します。
1.多くのことに触れましょう。
小学校の時よりも広い視野をもって、たくさんのことを知る機会を増やしていきましょう。最近では、ネットの普及によって、観るもの聞くものがいつでもできるようになった一方で、自分の好みのものしか見聞きしない状態になりがちです。
その日に聞いた、初めて知った言葉を調べるでもよし。お母さんやお父さんの職業についてインタビューするでもよし。自分の趣味から一歩外へ出て、知識の幅を広げていきましょう。
2.まず、やってみましょう。
興味関心が引かれたことはとにかく行動に移してみましょう。もちろんいけないことや悪いことはしてはいけませんが、その判断というのもやって叱られて初めて気付くということもあります。子どものうちだからこそ、挑戦できることに挑戦していきましょう。
3.目の前にあることを全力で取り組みましょう。
今、やらないといけないこと(例えば宿題など)よりも、好きなことに時間を使った方が楽しいです。その気持ちは大人の私でも分かります。ですが、目の前にあることから逃げてばかりでは、明るい未来は訪れません。ずっと勉強してほしいと言っているわけではありませんし、時には遊びつくすことも大切です。ただ、与えられた課題をしっかりとこなせる人間になってほしい。このことができるような習慣があるかどうかはきっとその先の人生でも財産になります。それを信じて突き進んでほしいと思います。
以上のことは、鶴田北教室の生徒たちにもしっかり伝えていこうと思います。そして、かっこいい人になってほしい。そう心から思っています。
#8:「先生の授業、~~~です!」
鶴田北教室の新井です。3月1日に鶴田北教室が開校し、生徒が増えて、賑やかになる、そして楽しい授業ができる喜びを感じています。同時に、お子様の青春時代の貴重なお時間を鶴田北教室で過ごしていただくため、気を引き締めて、生徒たちのためになることを取り組んでいこう、とも考えています。
学習内容を分かりやすく伝える教室。これは当然として私は生徒たちにとって、教室が“第二の居場所”になれればいいなと考えています。
生徒たちは朝から学校で学習に取り組んでいるため、その後の塾となると、少し疲れが見えるのは当然のことと思います。
そんな生徒たちに寄り添い、同じ目線で問題を見ていくことで、一緒に問題を解決する喜びや、この塾は居心地がいいなと少しでも感じてもらえたら嬉しいなと思います。
ここで1つ私がとても嬉しく感じたニュースをご報告させてください。
授業の中で、今日の学校の授業がいかに大変だったかを生徒から聞く機会がありました。
私は「そんな中、塾にまで来て勉強するのは、大変じゃない?」と質問すると
「先生の授業は楽しいから大丈夫です!」と返してくれました。
私にとって、「授業が楽しい」よりも、嬉しく感じる言葉はありません。どんな称賛よりも心に響きます。これからもそう言ってくれる生徒の期待に応えられるようにとにかく明るく!とにかく笑顔で!生徒たちと接していこうと思います。
#7:別に特別な力がいるわけじゃない
鶴田北教室の新井です。今週の月曜日、3月7日に県立高校入試がありました。出題形式が変わった科目があり、受験当日、生徒たちは困惑したことと思います。今は、進光ゼミナールに通っていたすべての受験生が受験校に無事合格できることを祈るばかりです。
受験つながりのお話を1つ。先日、ある中学2年生の生徒が「学校で『来年は君たちの番だからな』と1人の先生から今日だけで4回も言われました。」と話してくれました。確かにその通りですが、その生徒は初めての受験ということもあり、それを聞いてもどう振舞えばいいのか分かっていない様子でした。
受験というのは、別に特別な力が必要なわけではありません。これからの1年間を、諦めずに、ひたむきに、勉強に取り組み、「目標や夢を叶えるための機会」の1つです。
そのためにも、今できることとは、今目の前にある勉強なのだと気付くことが大切です。おそらく先程の学校の先生も、このことをお伝えしたかったのではないでしょうか。
鶴田北教室でも、受験に対する心構えや助言等はしっかりと伝えていきますが、高校受験がゴールではありません。その先の未来の話もしっかり聞いていこうと考えています。
“意志あるところに道は開ける”
この言葉を信じて、生徒たちには目標に向けて突っ走ってもらいたいと思います。