#27: やる気維持法その6:歴史は〇〇を知ること!
鶴田北教室室長の新井です。先日のブログで、数学の“やる気維持法”について解説させていただきました。
ブログで取り上げた理由以外にも、「数学は実際の生活で使わないのに、どうして学ぶのか」とよく生徒たちから質問を受けているため、これを機にお話させていただきました。
今回は、数学と並んで「どうして学ぶのか」と、よく質問を受ける、歴史についてのお話をさせていただきます。
歴史の勉強に苦手意識を持っている人は、「覚えることが多い」,「つまらない」,「勉強する意味が分からない」と捉えていることが多い傾向にあると思います。
またこの傾向にある生徒は、歴史上の「出来事を丸暗記しようとしている」人が多いです。私も学生時代はそうでした。
しかし、歴史の勉強をする上で大切なことはストーリー、いわゆる時代“背景”をつかむことです。
一見関係がないように見える出来事も、時代背景や共通して関連している出来事を見ると、実は流れとして起きていると理解できることがあります。そのため、歴史の勉強はその歴史用語の意味と時代背景をセットで覚えていきましょう。
その際も、いきなりすべてを丸暗記しようとすると、結局覚えられず、苦手意識が芽生えてしまいます。まずは、大まかな流れを覚えて、そこから徐々に肉付けをしていくイメージで勉強するといいのではないかと思います。
その手助けをするための本が、鶴田北教室にはあります。一部の生徒からは、「これは楽しい!」と言ってもらえています。
歴史の勉強も“楽しく”学ぶこと!その姿勢がどんな勉強法よりも、まず大切なものになります。当教室生に、歴史も楽しいのだと思ってもらえるように、生徒たちには、時代背景をたくさん伝えていこうと思います。
次回の更新日:5月6日
タイトル:やる気維持法その7:学校の授業で、〇〇にならない!
#26: 自分の人生の主役は〇〇〇〇
鶴田北教室室長の新井です。GWも後半に入りました。生徒の皆さん、保護者の皆様、充実したGWをお過ごしでしょうか。
GWが明けて授業が再開する頃が、宇都宮市の中学校の中間テストのおよそ1か月前ですので、その対策のためにも、生徒面談を実施して、テストへの目標決めと達成のための行動を話していこうと思います。
先月も生徒面談を行い、様々な内容を生徒と話していきましたが、その中である生徒と、“人生”について、少し話し合ったことがありました。今回は、そのことについてお話させていただきます。
その生徒は、視野が広く、とても明るく社交的で、リーダー役にふさわしい性格をしています。
そう考えるのは私だけではなく、学校の先生も同じようで、学級委員を任されることもあるそうです。
ただ、その生徒は「自分よりも適任がいるのに、その役を自分が行う」ことに少し違和感を抱いていたようです。
その時その生徒に、私の考えになりますが、「自分の人生の主役は自分自身でないといけないと思う」と伝えました。
もちろん、私も社会の一員として、自分よりも適任がいるなら、その席を譲った方が、と考えることがあります。しかし、自分が任されたり、そうしたいという想いがあったりした場合は、迷わずそこへ進んでいける人でありたいとも思っています。
そのため、その生徒にも私の考えを伝えたうえで、「どうしたいのか、もう一回考えてみたらどう? それで、“やってみてもいいかな”って思ったら、やればいいんだよ」と言いました。
やれるかどうかではなく、やりたいかどうか。
生徒の皆さんには、この思いを大切にしてもらえればと思います。
次回の更新日:5月5日
タイトル:やる気維持法その6:歴史は〇〇を知ること!
#25: 「先生、別解って何のためにあるんですか?」
鶴田北教室室長の新井です。先日、ブログにて数学の問題の向き合い方についてお伝えしました。今回は、ある数学の授業の中で、生徒から1つの質問を受けました。表題にもあります
「先生、別解って何のためにあるんですか?」
です。今回は、その内容について、実際に生徒と交わした会話から、私の考えをご説明させていただきます。
私:~~と考えれば、答えにたどりつくよ。
生徒:あ~、なるほど!
私:あとね、この問題にはもう1つの解き方があるんだ。
生徒:えっと、それ覚える必要あります?
私:えっ?
生徒:だって、さっき教えてもらったやつでいけるんですよね?
別解って何のためにあるんですか?
私:別解は色んな意味があるけど、私が思うに1番の効果は“たしかめ算”のためかな。
生徒:“たしかめ算?
私:そう。数学の問題って、計算過程が多いから、答えがちょっと複雑な分数になると、
合っているかどうか不安にならない?
生徒:なります。その時は途中式を見直しています。
私:いいね。でもさ、中々自分の計算ミスって見つけにくい時もないかい?
生徒:確かに!
私:その時に役に立つのが、解き方が違う別解なんだよ。
解き方が変われば、途中式も変わるから、計算ミスにも気づきやすいんだ。
生徒:そういうことだったんですね!
その生徒はその後、別解の方法も聞き、2つの解法を練習しました。
別解の必要性を感じている者とそうでない者には、問題の定着度に大きな差が出ると私は考えています。
そのためにも、このような考え方は、授業を通してしっかり伝えていこうと思います。
次回の更新日:5月4日
タイトル:自分の人生の主役は〇〇〇〇
#24: やる気維持法その5:どんな問題にも、まず〇〇〇〇!
鶴田北教室室長の新井です。私は当ブログで、様々な角度から“やる気”を維持する方法をお話してきました。
・達成感を得るために、目標を設定すること。(長期間の“やる気維持”)
・目標へと向かう過程で、1日の振り返りを大切にすること。(短期間の“やる気維持”)
・習慣をつける為、勉強しない日をつくらないこと。(その1日の“やる気維持”)
・ポモドーロ・テクニックを駆使し、勉強に取り組むこと。(1日の中身の“やる気維持”)
過去4回は、長期的なものから短期的、1日、1時間と、徐々に短い時間でどのように“やる気”を維持するかをご説明させていただきました。
今回は、実際に当塾で生徒のやる気を引き出した例についてご説明させていただきます。“数学”についてのやる気維持法です。
中学生の数学は、4月,5月に計算問題をどの学年でも取り組みます。新しい問題、新しい解き方に触れることで、この先1年間の学習の幅を広げることが狙いだからです。
中学生の生徒たちは、小学生のうちから、時間をかけて計算問題に取り組んできたので、新しい計算問題が出されても、比較的飲み込みは早いです。しかし、5月中旬以降にある、新しい解き方を利用した文章題になると、つまずいてしまうことが多いです。
では、どうして新しい計算問題の飲み込みは早いのに、それを利用した文章題になるとつまずいてしまうのでしょうか。それは、生徒たちは“すでに数学の問題になっているもの”をよく解いているからです。
生徒たちは、式として出された問題は、かなり正確かつ素早く解くことができます。しかし、それはすでに“式”になっているからで、自ら“式を立てる”経験が積み重なっていません。
文章題では、その式を立てるための作業が必要なため、経験が積み重なっていないと、どうしても詰まってしまいます。
そのため、当塾の先取り学習で、文章題に触れている生徒たちには、問題を見て、いきなり式を立てようとするのではなく、その文章をよく読んで、数量関係を考えてみようと話しています。
いきなり文字を使おうとするのではなく、文章の流れを掴んで、どのような計算で(足し算?引き算?掛け算?割り算?)、どうつながっているのか、考えてもらっています。
時には、「じゃあ、リンゴ1個だったら、かご代も合わせていくらになる?」「どう計算したの?」などの発問も挟んでいます。
このように、どんな問題も、まず“具体的に”考えてみることが、数学の文章題のやる気を引き出し、取り組んでいける力になります。
当教室では、その指導にこれからも全力であたっていこうと思います。
次回の更新日:5月3日
タイトル:「先生、別解って何のためにあるんですか?」
#23: 小学生の宿題で大切なものは〇〇!!
鶴田北教室室長の新井です。鶴田北教室が開校してから今までの間に、小学生たちとの面談や、その保護者様とのご連絡を多く取らせていただきました。
学校での過ごし方から、塾へのご要望など、たくさんのお話を交わさせていただきました。その中で、小学校の宿題の1つとして出題されやすい、“音読”の宿題について、私の考えをお話したことがありました。
今回はその時のお話をさせてください。
小学生はドリルからプリントなど、様々な宿題を出題されますが、音読はドリルと同じくらい大切な宿題だと考えています。なぜなら、音読は学力向上に非常に効果的だと考えているからです。
文章を声に出して読む音読をおこなうことで、黙読では理解できなかった文章が理解しやすくなります。
大人の私でも、取扱説明書や契約書などの難解な内容も、声に出して読むことで頭が整理されたという実感があるので、声に出すことで、文章を理解し、語彙力・読解力の向上に繋がります。
また、音読の良さは医学的な視点からでも説明できます。
音読をすることで脳の前頭前野が活性化されます。これにより、記憶力や判断力を高める効果があると言われています。さらには、前頭前野が活性化されることでセロトニンも分泌されるため、興奮をおさえ、集中力を発揮する効果も得られるのです。
以上のことから、音読の宿題は大切なことだと考えています。そのため、つかえたり、読み間違えたりしても決して叱らずに、できているところを褒めていただければと思います。
それを繰り返すことが、読むことを好きだと思い、前向きに読書に取り組んでもらえる第一歩だと考えているから。
次回の更新日:5月2日
タイトル:やる気維持法その5:どんな問題にも、まず〇〇〇〇!
#22: やる気維持法その4:イタリア語で“トマト”
鶴田北教室室長の新井です。先日、ある中学生が部活の疲れからか、あまり塾の授業に集中できずにいたのを目撃しました。
新学期に入り新しい環境に慣れること、本格的に部活動が始動したことなど、4月は疲労がたまりやすい月ですので、その生徒の様子には大変共感できました。
そこで、私がその生徒に伝えたことは、共感の声と、1つの提案でした。以下で、そのやり取りを一部記載します。
私:どうしたの? へとへとじゃん。
生徒:はい……。
私:部活? 本格的に始まったって、Bさんから聞いたよ。
生徒:そうなんです。ちょっとその疲れが出て……。
私:今まで部活動休みだったもんね。それは疲れる。めっちゃ気持ち分かるよ。
生徒;すみません。ちょっと、切り替えて頑張ります。
私;おっ、いいね。じゃあ、これから10分頑張ろう。“集中タイム”だ。
そして、それが終わったら、一旦5分休憩しようぜ。
丸付けるからさ。その時に、ちょっと部活の話聞かせてよ。
生徒:えっ、いいんですか?
私:もちろん。じゃあ、今から10分ね。頑張ろう!
生徒:はい!
結果、その生徒はその後10分間集中して、計算問題に取り組むことができ、私は休憩時間に、部活動の話を訊くこともできました。
このように、“時間管理を徹底する”ことや、“その時間内で何をやるべきか明確にすること”、“休憩時間のルールを決める”ことを定めると、決められた内容を終わらせようする意識が強まり、集中力が高まります。
この時間管理法のことを【ポモドーロ・テクニック】といいます。
これは、集中力が長く続かない方や、逆に過集中で疲れてしまう方におすすめの時間管理法になっています。
長期休みで中だるみしやすい時だからこそ、短い時間だからこそ、ポモドーロ・テクニックを使い、学習してみてはいかがでしょうか。
以下には、ポモドーロ・テクニックの一般的な流れを記載します。お手すきの際にご確認いただけますと幸いです。
〈ポモドーロ・テクニックの基本的な流れ〉
1.やりたい、やらないといけない勉強を優先順位の高い順に書き出す。
2.タイマーを25分にセットしてスタート。
3.タイマーが鳴るまで、学習します。
4.タイマーが鳴ったら、5分休憩します。これを4周繰り返します。
5.4周目が終了したら、15分から30分間の長めの休憩を取ります。
※1回で取り組む時間を25分としていますが、こちらは各個人で調整されても大丈夫です。
〈余談〉
ポモドーロ・テクニックとは、イタリアの起業家で作家のフランチェスコ・シリロが1990年代初めに発案した、時間管理術です。
“ポモドーロ”とは、イタリア語で“トマト”のことで、これはシリロが学生時代に愛用していたトマト型のキッチンタイマーから来ているそうです。
次回の更新日:5月1日
タイトル:小学生の宿題で大切なものは〇〇!!