2002, 2023

#66:ティッシュペーパー

2月 20th, 2023|

鶴田北教室室長の新井です。最近は冬の厳しさが抜けたのか、暖かい時間が多くなったように思います。それと同時に、花粉が私を困らせています。今回はこの時期に不可欠な存在の「ティッシュペーパー」について、1つお話をさせてください。

 

ティッシュペーパーは1枚の厚さが0.04mmです。コピー用紙が0.09mm。髪の毛が平均0.08mm。新聞紙が0.07mmであり、ティッシュペーパーはこれらと比較すると、かなり薄いことが分かります。

 

しかし、「1日の努力量なんて、ティッシュペーパーの厚さしかない」と私に教えてくれた人がいました。
前職でお世話になった部長です。

 

その部長は視野が広く、考えが深く、何をすることにも積極的で、私の憧れの存在でした。(今でもそうです。)
どうしたら、部長のようにかっこいい大人になれるのだろう。
私は仕事を精一杯取り組んでいましたが、私と部長との社会人としての差が一向に縮まっていないように感じており、少し思い悩んでいた時がありました。

そんな私にかけてくれた言葉が、先程のものです。そして、「この努力を続けろ」と助言をしてくれました。

以下は、その当時の私と部長との会話です。

私:ティッシュペーパーの厚みしかない努力を続けるのですか?

部長:そうだ。続けろ。

私:でも、それだと成長が遅くないですか?

部長:そんなことはない。毎日サボらず積み重ねられるかが大切なんだ。

私:……。

部長:新井は目の前の成果だけに目が行き過ぎだ。3年後どうなっているか、考えてみろ。

私:3年後ですか?

部長:ティッシュペーパー1枚分の0.04mmの努力を365日重ねたらどうなる?

私:14.6mmになります。

部長:それを3年続けたら?

私:43.8mmです。

部長:約4.5cmだな。どうだ。0.04mmとは大きな差になっているだろう?

私:確かに。

部長:それでも新井は、0.04mmの努力が成長が遅く実らないと思うのか?

私:……。

部長:信じて続けろ。毎日仕事のことを考え続けろ。積み重ねたものが財産になるからな。

私:ありがとうございます!

 

私は、今だからこそこの言葉の意味が分かったような気がします。
0.04mmをいかに大切にできるのか。積み重ねられるかが、自分を大きく成長させてくれます。

生徒たちには、この0.04mmを大切にしてもらいたいと思います。

そして、生徒たちの0.04mmに目を向けた承認活動を行っていこうと考えています。

 

※次回の更新日は、月曜日ではなく、来週の水曜日になります。

1502, 2023

#65: 13番目の進ゼミ「鹿沼東教室」

2月 15th, 2023|

鶴田北教室室長の新井です。本日は鶴田北教室ではない教室のお話をさせてください。進光ゼミナール13番目の校舎とそこの教室長のことです。

 

2月15日、鹿沼市に進光ゼミナール鹿沼東教室が開校しました。

鹿沼東教室の教室長の久保井は、何事も「真摯」に取り組み、目の前の問題の助けになれる存在です。

勉強に興味がある方、何かお悩みを抱えている方は、ぜひ一度久保井と話をしてみてください。きっと解決へと導いてくれると思います。

久保井は、鶴田北教室でも授業をしてくれていました。

そのため、生徒たちに「久保井先生が、鹿沼東教室の室長になるんだよ」と伝えると

「えぇ~、もう会えなくなっちゃうの~?」と残念そうにしていました。
(私がいなくても、何とも思わないくせに。。。)

 

久保井は、それほど多くの日数を鶴田北教室で過ごした訳ではありません。
鶴田北教室に来た日数など、開校して351日経ちますが、そのうちの30日にも満たないほどです。

 

しかし、久保井は鶴田北教室の生徒たちの「心」に残る教育をしてくれました。
だからこそ、惜しむ声が多いのだと思います。

 

“「真摯」に向き合い、「心」に残る教育ができる”

鹿沼東教室は、そういうところになると思います。

1302, 2023

#64:「1200kcal」

2月 13th, 2023|

鶴田北教室室長の新井です。突然ですが、成人男性(20代後半)の1日の摂取カロリーはいくつかご存じでしょうか。答えは、タイトルにもなっている1200kcal……ではなく!!

約2200kcalです。

ですが、私は今1日の摂取カロリーを1200kcalまでに調整しています。……悲しいです。今回はどうしてこんなことになってしまったのか。その話をさせてください……。

 

ある土曜日に事件は起きました。土曜日は入試必勝パーフェクト講座が開講する曜日の為、中学3年生が朝から夕方まで勉強を頑張っています。

休憩中の生徒たちに対して

「みんな本当によく頑張っているよね。私も何か頑張ろうかな」と声をかけると…

 

Aさん「じゃあ、ダイエットしてください!」
Bさん「いいね、先生やせた方がいいよ!」

と、とんとん拍子で私が取り組む内容が(勝手に)決定しました。
そこまできつくならないだろうと思った私は

私「よっし! 頑張るよ! みんなの県立入試が終わるまで、続けるね」

と返事をしました。

 

Aさん「じゃあ、何カロリーまでに抑えます?」

私「そうだな~。成人男性の1日の摂取カロリーは、大体2200くらいだけど…」

Bさん「じゃあ、1日1200までにしましょう!」

私「えっ! 1200!?」

Cさん「1食400までにしてくださいね」

私「4、400!? 少なくない!?」

Aさん「(新井)先生の机の上に置かれているの、何?」

Bさん「えっとね、飲み物とチョコがある!」

Cさん「このチョコって、何カロリーなの?」

Dさん「携帯で調べてみる! ……96kcalだ!」

Bさん「で、飲み物は……」

Aさん「仕事での食事会は最悪仕方ないですけど、それ以外の日は必ず守ってくださいね!」

私「…………分かった。」

 

本当になぜでしょうか。
授業以上に生徒たちは生き生きした様子でした。

 

ですが、生徒たちも必死に受験勉強を頑張っています!
私もそれに合わせて、ダイエットを精一杯頑張ろうと思います。
生徒たちは、全員志望校合格! 私はダイエット成功!!
これからの1か月、一緒に頑張っていこうと思います!!!
(ちなみに1週間でもう3kg痩せました。毎日お腹ペコペコです。)

 

追伸:毎週月曜日にブログを更新していますが
今週の水曜日に、もう1本更新します。よろしくお願いいたします。

602, 2023

#63:どうも。泣かせる天才です。

2月 6th, 2023|

鶴田北教室室長、『泣かせる天才』新井です。この言葉は中学3年生の生徒から貰った言葉です。
※※決して、悪い意味ではありませんので、ご安心ください※※

今回はこの話をさせてください。

 

中学3年生から相談を受けていた時のことです。
相談事が一通り終わった段階で、その子から

「先生って中3の女子たちから何て言われているか知っていますか?」と

とても怖いことを聞かれました。

 

私はおどおどしながら、「えっ……何て言われているの?」と返すと、その子は

「みんな、先生のことを『泣かせる天才』って言っているんですよ~」と答えてくれました。

 

その後、どうしてそのように呼ばれているのかを聞きました。
受験や友人、家族関係のトラブルや悩みを話すと、真摯に向き合ってくれて、言葉をかけてくれるからだと教えてくれました。

 

私自身、『泣かせよう』とか『感動を与えよう』という想いを常に持って話しているわけではありません。
しかし生徒から相談を受けた場合は、必ずこれをしようと決めていることが1つあります。

 

それは『今の生徒の現状を無条件で認めてあげる』ということです。

 

これは、進光ゼミナールが大切にしている
『自己肯定感・自己重要感(自分存在そのものを認めてあげる感覚)』を高める方法の1つでもあります。

 

悩み事を打ち明ける時、子どもたちはたいてい下を向いて落ち込んでいます。
そんな中、塾でしかコミュニケーションを取れない私に相談するほどですので
よっぽど悩んでいるのだなと言うことが伝わってきます。

 

また悩み事の内容によっては、打ち明けることを「恥ずかしい」とも思ったはずです。「情けない」と感じることもあるでしょう。

そんな子どもたちの現状を認め、無条件の愛で支えてあげること。それこそが、生徒たちが次に進むための原動力になるのです。

もちろん、生徒たちの悩み事によっては、点数の伸びを教えてあげた方が説得力があることも多いです。
私も時々数字を使って声をかけますが、毎回ではありません。
点数の伸びを根拠にするなどの理屈ではない想いこそが、生徒たちの最も強い力になるのではないかと、鶴田北教室の生活で感じているからです。

 

そのため、私はこれからも承認活動を行っていきます。
生徒たちが、社会に出ても「まずやってみよう」と思えるかっこいい大人になってもらうためにも。

 

3001, 2023

#62:「先生は、どうして~~~なんですか?」

1月 30th, 2023|

鶴田北教室室長の新井です。今現在、保護者面談期間中です。塾での様子やご家庭での様子、そしてこれからの話をたくさん交わさせていただいております。

ある保護者様から、
「うちの子、先生(新井)から怒られないって言っていたんですけど……悪さしてませんか?」
とのお言葉を受けました。

「してませんよ、ご安心ください。 それに、悪さをしたとしても叱りはしますが、怒りはしませんよ。」と返すと

「先生(新井)は、どうして、生徒を怒らないんですか?」

とのご質問がありましたので、そこでお答えしたことをここでお話させてください。
(ブログで3回連続カッコつけています。これで生徒からモテモテになれますよね!  ……無理か。)

―――――

私:そりゃあ…怒鳴りつけて10点上がるなら、いくらでも怒鳴りますよ。でも、そうじゃない可能性って99.9%なんですよね。

保護者様:そんなにですか? どうしてですか?

私:言葉には、「身も心も癒す力」が宿っているからです。

保護者様:……

私:スウェーデンのある家具量販店が、とある実験をしました。同じ観葉植物を2鉢用意し、【日射量、水、肥料などはすべて同じ条件】にしました。ただ1つの違いを除いて。

保護者様:違い? なんですか?

私:一方には優しい言葉を、もう一方にはののしる言葉を聞かせ続けたそうです。

保護者様:へぇ~! それで、優しい言葉の方が良く育ったんですか?

私:流石ですね、そうなんです! それをひと月続けると、優しい言葉を聞かせ続けた観葉植物は、青々と成長して元気だったそうです。

保護者様:面白いですね!

私:そうですよね。そしてお母様のご予想の通り、ののしる言葉を聞かせ続けた観葉植物は、しおれて枯れ始めていたそうです。それを知った時、思いました。【言葉には力がある】と。

保護者様:いわゆる【言霊】ですね。

私:はい! 言葉は不思議な力を持っていて、人やものごとに影響を与えると思います。植物でも、ののしる言葉を聞き続けると、しおれてしまうんです。 当然人間も、ののしる言葉を聞き続けると、身も心も消耗しますよね。

保護者様:はい。

私:それに辛いのは、ののしる言葉は、ののしった側も消耗するんですよ。

保護者様:確かに! 「もう~」ってなり、こちらもよく疲れます。

私:ですよね。これは、優しい言葉も同様です。人に対して、優しい言葉をかければ、植物もそうであるように、ますます元気に成長していけます。

保護者様:なるほど。そして優しい言葉は、かけた側も元気になれると。

私:おっしゃる通りです。だから、私たち進光ゼミナールは、承認活動を大切にしているんです。

―――――

この会話にもありますが、言葉には相手を癒す力があります。
鶴田北教室の生徒たちが明るく通塾しているのも、私が生徒たちと話すことが大好きなのも、言葉の力なのかもしれません。

2301, 2023

#61:人間は記憶をどこに保存するか知っていますか?

1月 23rd, 2023|

鶴田北教室室長の新井です。突然ですが、表題にもなっています「人間は記憶をどこに保存する」のか、皆様はご存じでしょうか。
答えは『空間』です。今回はこの話をさせてください。

ある日の出来事です。私は私自身が授業に入っていなくても、生徒たちに声をかけて教室中を回っています。
そんな中、一人の生徒が「先生相談があるのですが、お時間ありますか?」と声をかけてくれました。
「分かった。授業終わりでもいい?」と返事をして、その場は終えました。

授業後。その生徒から話を伺いました。
その生徒は高校受験生です。今現在、自分に悩みや不安があることを打ち明けてくれました。
この生徒に私は、『上を向いて、頑張っていこう』と声をかけました。
以下は、その生徒との会話の一部です。(※前回同様、私のセリフはカッコよくしています。)

―――――
私:そっか。プレッシャーやばそうだね。

生徒:はい。とっても。。。(下を向いている)

私:ここからでもどれぐらいやばいか、伝わってくるよ。だって〇〇ちゃん、下向いてる。

生徒:??

私:人間はね、記憶を空間に保存する生き物なんだよ。良い記憶は上へ。嫌な記憶は下へ。

生徒:そうなんですか?

私:だから、怒られている人は、嫌なことだと思って下を向いて話を聞くし、推しの話を楽しそうにする友達は上や前を向いているでしょ。

生徒:ああ! 確かに!!

私:ね。だからこそ、〇〇ちゃんの今の悩みを下を向いて抱えたままなら、一生解決しないよ。上を向いて、頑張ってみようよ。

生徒:はい!

私:ここで学んできたこと、楽しかったことを思い浮かべて、『これほどの努力をしてこれた自分はすごい』って思うんだ! きっとその時には上を、前を向いて歩いていけるはずだよ。

生徒:ありがとうございます!!

―――――

生徒たちの悩みは数多くあり、それを抱えたまま進んでしまっています。
私は、それを少しでも軽くしていきたい。そう考えています。