大人の期待
こんにちは。
進光ゼミナール宇都宮市竹林教室 室長の山城です。
本日は『子どもの学力の伸び方』についてお話できればと考えております。
人の潜在能力には『 潜在能力のラプトー(停滞期間) 』というものがあります。
それまで塾に通っていなかった子どもが新たに塾へ通い始めたり、新しい学習の仕方を実践し始めると、私達大人は「これで成績が上がる」と期待してしまいがちです。
『大人が期待する学力の進歩』について、「毎日、少しずつ上がっていってほしい!」と思ってしまうことも少なくないですが『実際の進歩』は、曲線を描くように伸びていき、またその初速はほとんど変わって」いないように見えてしまうことも少なくありません。
そして、『大人が期待する学力の進歩』である直線的な期待値 と それに追いつかない形で徐々にしか伸びない『実際の進歩』の間に生まれる「やり方を変えたはずなのに、なぜ伸びないんだろう。新しいやり方を続けても、意味がないんじゃないか」というギャップは『失望の谷』と呼ばれたりします。
そこをぐっと我慢し、乗り越えることで『大人が期待する学力の進歩』を超えていくような飛躍的な伸びを記録する子どももいるんです。
成果がすぐ目に見えない努力は、子どもたちにとっても退屈に感じてしまう部分もあるかも知れませんし、私達大人からするとじれったい気持ちにもなってしまいます。
これらを理解した上で “見守る子育て” が、子どもの学力の伸びを手助けするんだな、と改めて感じさせられました。
栃木県宇都宮市竹林町620-1
Tel&Fax 028-612-7308
“主体的な学習” は、義務教育の目標に適さないのか?
こんにちは。
進光ゼミナール宇都宮市竹林教室 室長の山城です。
先日、「児童の “主体的な学習” は、義務教育の目標に適さない」といったテーマの教育論壇を聞かせて頂く機会がありました。
細かな内容について書くことは控えますが、まず教育業界には、”学びの合意” という言葉があります。
これは、必ずしも “教える側” が伝えることを “教わる側” が無条件に受け入れる、ということはなく、”教わる側” も “教える側” を自らに合う人間かを選んでいて「あなたからなら、教えを請いたい」という態度が “教わる側” が取れており、”授業をする” という行為自体にお互い同意している状態をさします。
まず、これが1990年以降、学校教育で取りづらくなり、授業が成立しなくなって学力低下が日本全体で始まったことから、ゆとり教育を試し、”総合学習の時間” を試し、絶対評価を試して “主体性(周囲の意見や指示に頼らず、自分自身の考えを軸として問題に取り組む性質)” を重んじる風潮が蔓延したと言えます。
その打開策として学習指導要領の変更が行われ、基礎知識を叩き込んで学習難度を高めることで、学力低下に歯止めをかける施策がとられたと言われています。
結局のところ、今実践されている「基礎知識を叩き込む」というやり方が、学力低下を防ぐ為に必要と今日本で考えられている手法であり、学校という “社会の荒波” からも守られた環境では、そもそも『学力向上 ≠ 主体的な学習』に結びつかず、『学力向上 = 基礎知識の徹底的な定着』に繋がる、というお話でした。
主体性は大切ですが、それは自らの社会性を育むことに特化したシチュエーションで育つものであり、大人になる為の知識基盤を整える “義務教育” の場では、”主体的な学習” を私達 塾業界や学校教育が、”教育の目標” とするには適さない、という意見は、中途半端に自由だけを許してあげてしまう教育目標でなく、学力向上にコミットしている教育目標でもある、と感じ、進光ゼミナール宇都宮市竹林教室の授業風土にも 一部、反映できる部分がある考え方だと感じた今日この頃でした。
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注意するか/しないかの判断基準
こんにちは。
進光ゼミナール宇都宮市竹林教室 室長の山城です。
先日、授業時間中に自習室をお使い頂く生徒の方々の中で、お知り合いの塾生とおしゃべりをしてしまうことのあった方に、少しお話をする機会がありました。
私は塾で、学習知識や意欲にプラスの影響がある事柄については、その過程を認めて差し上げるようにしております。
山城室長「最近、塾に遅刻しちゃうこと、なくなったよね!なんか、きっかけあったの?」
K君「前、遅刻しちゃった時に『塾の時間を気にすることなく、友達と帰り道に長々おしゃべりをしてしまったことが原因での遅刻は、次からは控えてほしい。他の生徒も見てるから』って言われたから、やばいなって思ったんですよ」
山城室長「自分でそれに気付けることは、なかなか言われてすぐ出来る事じゃないと思うから、すごくいい気付きなんじゃない?」
頭ごなしに注意をしてしまわぬようにしたり、『なぜ生徒に学習態度を改善してほしいのか』の理由とそうした声掛けが必要になった経緯を説明することで、生徒の方々もそれを理解して下さることがあるんだな、と気付かされた出来事でした。
『全員一律で守ってもらわないと、教室全体の規律を守れないから』という理由で、ルールを守る意味を生徒に伝えること省いてしまい、頭ごなしに注意してしまうことで、逆に生徒に「ルールを守ってやるもんか」という気持ちを持たせてしまうこともあるかもしれません。
今回は丁寧に説明することで「先生が注意をする基準がどこなのか分からなかったけど『ここを違反したら、他の生徒のみんなが嫌な思いをしないように、注意しなきゃいけなくなっちゃうんだよ山城先生も』と言われ、注意するか/しないかの基準が腑に落ち、むしろそこを守って山城先生に協力しようと思うようになった」というお言葉をK君から聞かせてもらえました。
私自身、学生時代は「大人は何もわかってくれない」と感じていた部分もあったので、そうした感覚を見失ってしまわぬよう、こと説明責任の部分については、臨機応変に説明内容を工夫しながら、生徒の方々も”社会と関わる一人の人”として接する必要があるな、と私の方が勉強をさせて頂く機会となりました。
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