603, 2023

誰がために鐘は鳴る

3月 6th, 2023|

こんにちは
若松原教室の阿部です

昨日久しぶりに学生の頃に読んだ「誰がために鐘は鳴る」(ヘミングウェイ)を読み返しました。
(気付いたら明け方でしたが…)
スペイン内乱で散った若者の死は、現代の平和な世に生きるあなた方の大きな損失でもあるのだ、と戦争の悲劇を訴えている内容です。
この物語の冒頭に、イギリスの詩人ジョン・ダンが書いた「誰がために鐘は鳴る」という一編の詩があります。

”なんぴとも一島嶼にてはあらず
なんぴともみずからにして全きはなし

人はみな大陸(くが)の一塊(ひとくれ)
本土のひとひら
そのひとひらの土くれを
波の来たりて洗いゆけば
洗われしだけ欧州の土の失せるは
さながらに岬の失せるなり
汝が友どちやなれみずからの荘園の失せるなり

なんぴとのみまかりゆくもこれに似て
みずからを殺(そ)ぐに ひとし
そはわれもまた人類の一部なれば

ゆえに問うなかれ
誰がために鐘は鳴るやと
そは汝(な)がために鳴るなれば”

改めて読むと、思うことがいろいろ頭の中を駆け巡ります。
僕はいつも、「世の中には困難なことはあるが、不可能なことはない」と言っています。
それでも、抗うことができないこともあります。
不意の訪れる「哀しみ」はその一つかもしれません。
今は一瞬の哀しみとして受け取ってください。
それでも僕たちは「前に」進まなければいけません。
それを乗越えた時に、また新しい自分に出会えると信じて「前を」向きましょう。

ヘミングウェイの「誰がために鐘は鳴る」は、中学生には難しいかもしれませんが、高校生なら読めるはずです。
今の世界情勢の背景もリンクするところがあるから、スッと入ってくるかもしれません。

3/1は高校の卒業式でした。
4月からの新生活が始まるちょっとした時間を使って読んでみてください。
高校生の皆さん、卒業おめでとうございます!!

103, 2023

鹿沼東教室開校!!

3月 1st, 2023|

こんにちは
若松原教室の阿部です

本日3月1日(水)、進光ゼミナール13番目の教室として、鹿沼市に「鹿沼東教室」が開校となりました!!
「アットホームな明るい教室を目指したい」と室長の久保井先生もやる気満々です。
宇都宮の教室同様、よろしくお願いいたします。

 

 

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2202, 2023

広がる高校選択肢

2月 22nd, 2023|

こんにちは
若松原教室の阿部です

今年度の高校入試もあと2週間程度で終わります。
受験生は最後の追込みで頑張っています。

ここ2,3年の高校受験を通して思うことがあります。
それは、通信制の高校を選択する受験生が増えている、ということです。
ある調査によると、私立の通信制高校志願者は、20年前と比べて倍増しているそうです。
通信制高校と全日制高校の大きな違いは、学校に通学するかどうかです。
全日制高校では基本的に毎日通学して授業を受けますが、通信制高校では送られてくるデータや書類を使ってレポートを提出したり、テストを受けます。
学校によって違いはありますが、基本的には毎日登校することはありません。

「多様な学び方を求める生徒が増加したため」とも思うのですが、多かれ少なかれ「コロナ」の影響があるのではないでしょうか?
コロナ禍によって不登校が増えたのは知られているところです。
臨時休業より『学校なんて別に行かなくてもいいんだ』という認識が広まり、学校へ行くのは時間のムダと考えるようになります。
学校は通信制で月に1度だけ行って、余った時間をゲームに費やしていた方がいいと考える子が出てきたのです。
また一方で、人付き合いが苦手な子が増えていることもあるのではないでしょうか?
コロナの影響により、多様な人たちと自由に触れ合う機会を奪われています。
そのため、人と生身で接することをできるだけ避けようとする傾向が顕著なのです。
だから、先生とも生徒とも直接かかわらずに済む通信制へ行こうと考えるのです。

通信制の学校に行くことには賛成です。
通信制の学校で、夢をかなえた生徒も知っています。
しかし、通信制高校へ行く必要がない子供たちまでもが、選択していることに不安を感じました。
生まれつき他者とかかわることが得意な子供はいません。
人と接していくうちにだんだんと慣れ、集団の中で生きていく力を身につけていきます。
苦手だというだけで避けてしまえば、ますます人とかかわることが難しくなり、それが本人の生きづらさを生むことも十分にあるのではないでしょうか?

「多様な学び方を求める生徒が増加したため」で片づけられないような気がします。
ベストな学校を選ぶことは、本当に難しいことです。

 

1402, 2023

「子どもを叱る」ということ

2月 14th, 2023|

こんにちは
若松原教室の阿部です

今日は、中学3年生の特色選抜内定発表の日です。
特色選抜を受検した生徒にとって、ドキドキな一日です。
期待する結果が出た生徒は、まだ受験が残っている生徒のことを考えた行動をしてください。
また、期待通りの結果にならなかった生徒は、気持ちを切替え3/8を目指して頑張りましょう。

ただいまの時期は、今年度の学習の報告と新年度に向けた提案をする保護者面談を実施しています。
そんな中、「子どもを叱らないですむ方法があれば…」と相談されました。
私たちは、子どもが悪いことをしたときに叱ります。
しかし、叱るだけでは、子どもは、悪いことの反対の良いことを学ぶことはありません。
悪いことをした!と自覚はするかもしれませんが、どうすれば、または、何をすれば、良いことになるのかを明確に示されないのです。

ですから、叱ることと正しいことを示すことをセットにして、子どもと向き合うことです。
また、何でそれが正しいことなのかの意味をしっかり教えることです。

また、子どもが悪いことをして、それを叱る場合、子どもがどうしてその悪いことをしたのか、色々な可能性を創造しながら叱ることです。
例えば、子どもが勉強しないでゲームばかりしている場合、「勉強しなさい!」と一喝するだけではなく、「もしかすると、勉強しても、わからないことばかりで、辛い思いをするから、勉強に向かわないのかも知れない」、と思いながら子どもと話をすることです。

つまり、問題行動を叱るということは、その問題行動の原因を解決するために、「勉強の意味」や「わからないことが出てきたらどんな対応をしたら良いのか」ということを教えることとセットでなければならないということなのです。

子どもは、大切な他人(=親や先生)の関心に沿って行動します。
親や先生が、日頃の子どもの多様な行動の中から、発見した望ましい行動に注目して、承認をしっかりしていくことです。
そうすれば、常日頃から望ましい行動を学ぶことができるのです。
子どもの行動を叱るときは、正しい行動とその意味をしっかり子どもに伝え、そして、日々子どもの望ましい行動を親が承認することことです。
「しかる」と「おこる」は全く違います。
正しい道に諭していくことが「しかる」ことなので、「しからなくていい方法はありません」とそのお母さまにはお伝えしました。

202, 2023

テスト・テスト・テスト!!

2月 2nd, 2023|

こんにちは。若松原教室の柳澤です。

あっという間に今年も1月が終わってしまいました。
2月は入試をはじめ定期テストが行われ、一層緊張感が増す時期になります。

中学生は期末テストが待ち構えています。
テスト対策の勉強に来た中学生で教室も賑わっています。
若松原教室でもテスト対策の授業を行っています。
よく出題される単元や、苦手な科目を中心に勉強しています。
1点でも2点でも皆さんの頑張りが結果として表れてくれることを願っています。
次の期末テストは学年の総まとめでもあります。
中には前回の範囲からも出題しますよ~と学校からアナウンスがあったのではないでしょうか。
どの科目も幅広く復習をしておきましょう◎
目指せ『過去ベスト』!!

中学3年生は、1週間後に特色選抜が実施されます。
学校では小論文や作文の指導や面接の練習など日々忙しく過ごしているのではないでしょうか。
中3のOさんは、日頃から作文が苦手で、何度も何度も書き直していました。
「特色って面倒くさっ…」っと愚痴っていましたが、モチベーションを上げるための声掛けをしました。
忙しくても食事を抜かしたり睡眠を減らしたりせずに規則正しい生活を送り、2/8の本番に向けて体調を万全に整えていってくださいね。

まだまだ寒いので、体が冷えないように暖かくして過ごしてください。

 

 

 

1601, 2023

理系志向の女子増加⁉

1月 16th, 2023|

こんにちは
若松原教室の阿部です

大学入試共通テストが終わりました。
受験生のみなさん、お疲れ様でした。
ただし、国公立を考えている生徒は、休む間もなく個別試験の対策を始めなければいけません。
私大の一般入試が控えている生徒は、赤本でもう一度過去問を解き直して本番に臨みましょう。

さて、予備校の受験生志望動向分析から、今年度は女子の理系志向が高まったようです。
コロナ禍で受験生の実学志向が強まる中、就職や資格取得に有利とされる理系学部を目指す女子高校生が増えました。
河合塾が昨年秋に行った模擬試験(約24万人受験)の分析では、東大や京大などの国立難関大10校の理系学部志望者は前年比99%で減少しました。
しかし、女子に限ると同101%に増加しました。
首都圏の私立理系10大学でも、志望者数は前年比98%だが、女子は同103%だったそうです。
学部系統別では、理・工・農学系でいずれも女子の志望者数が伸びた一方、国際系や人文学系、家政系の学部は人気を下げました。
『女子らしい』として人文学系や家政系の学部を選んできた層が、手に職をつけられる理系の学部に目を向け始めたのではにでしょうか。

「コロナ」というものは、我々の生活様式を大きく変化させました。
その一方で、我々の将来の人生設計を改めて考えさせる「機会」を与えたのではないでしょうか?

受験はまだもうちょっと続きます。
3月に笑顔の花が咲くように、今はひたむきな努力と困難に立ち向かう気持ちを持ちましょう。
中途半端に「妥協」して後悔しないよう、まだまだ頑張りましょう。
一緒に頑張りましょう!!