こんにちは
若松原教室の阿部です

暑い日が続きます。
地球は「沸騰化」しているんですねぇ…。

先日国語の授業中に、問題を速く解く小6のN君がいました。
接続語の問題はできていたのですが、内容理解や場面の変化の読み取りと書抜きの問題がさっぱりできていませんでした。
事情を聞いてみると、問題文を読まずに、設問を先に読み、その近辺のみを読んでいるとのことでした。
いわゆる「飛ばし読み」でした…。
「飛ばし読み」とは、文章の中で必要のない部分は読まずに必要な部分だけを読むことです。
受験生はよくやるのですが、N君は補習で通塾している生徒です。
よくよく聞いてみると、学校の友達から聞いたそうです。
そのお友達は、中学受験をする生徒で、もともと面倒くさがりやなN君にとっては、はまったやり方みたいでした。
それで学校のテストも良い点を採れていたみたいなのですが、学校のテストは授業でやっているので、採れて当然なのですが、N君は「飛ばし読み」の成果だと思ったみたいです。

「問題文を読む」ということは、国語のテストのためだけではなく、その他の科目にも共通するスキルなのです。
最近の入試問題は、問題文が長くなっている傾向にあります。
その問題文を最後まで読み切って、何を答えなければいけないのかを正確に把握しなければいけません。
そのためにも、今から「飛ばし読み」を身につけることは「百害あって一利なし」と言えるのではないでしょうか。
N君には、「テストでいい点数を取ることも必要だけれど、努力する視点が違うよ」と話しました。
そして、「N君が中学に入って困らないように、今は時間をかけて丁寧に読もう」と話して、問題演習に取組みました。

インターネットの普及やデジタル化で、欲しい情報は誰でもすぐに手に入るようになりました。
それでも、自分の気持ちや考えを誰かに伝えることはAIにはできない「アナログ」力なのだと思います。
その「アナログ」力を身につけるためにも、普段からの読書や「飛ばし読み」をしない習慣づけが必要なのではないでしょうか。