こんにちは
若松原教室の阿部です

最近「探究」という言葉をよく耳にするようになりました。
学習指導要領などでも「総合的な探究の時間」(探究学習)という言葉があります。
文科省は、「探究の見方・考え方を働かせ,横断的・総合的な学習を行うことを通して,自己の在り方生き方を考えながら,よりよく課題を発見し解決していくための資質・能力を次のとおり育成すること」を探究学習の定義としています。
これまでは、「総合的な学習の時間」というものがありましたが、「総合的な探究の時間」と「総合的な学習の時間」は何が違うのでしょうか?
「総合的な学習の時間」は、自分の生き方について考えながら課題を解決していく能力の育成であること。
一方で「総合的な探究の時間」は、自分の生き方だけでなく在り方を考えながら課題を発見して解決していく能力を養うこと
つまり、より主体性を持って学習していくこと、といえるのです。

『よりよく課題を発見し解決していくための資質・能力』を育成するために、「総合的な探究の時間」の授業においてよく取り上げられているテーマ「職業」「国際理解」「環境」です。
こうした探究学習が「学校型推薦選抜」と「総合型選抜」に大きく関わってくるのです
「学校推薦型選抜」では、学校長による推薦になりますが、推薦できるポイントがなければ推薦ができません。
今までは、多くの高校で学力や部活動の成績などの実績を持った生徒が推薦されてきました。
しかし、「総合的な探究の時間」での取組内容によって推薦を勝ち取るという生徒が増えてきています。

子どもたちは、どうしても「教科」の成績を上げようと努力します。
それはそれで、悪いことではなく、「高校生」として当たり前の考え方だと思います。
我々も「テスト対策」という授業を展開します。
しかし、今後はほとんどの生徒が、年内に進学先を決める年内入試を受けると言われています。
その年内入試が「総合型選抜」「学校推薦型選抜」です。
そうすると、「総合的な探究の時間」の学習が非常に大きな影響を与えるわけです。

小学生中学生のころから、いろいろなことに「疑問」を持ち、様々な課題を解決しようとする意識を持つことがじゅうようになります。
我々も、単に知識を与えるのではなく、「発問」を心がけて考えさせる授業をこれまで以上に展開させる必要があります。

我々大人も、日々「探究」しなければ、デスね。