皆さんこんにちは。
進光ゼミナール西川田教室の岩崎です。
今日は、先週のブログに引き続き、「子どものやる気を引き出す、親のアプローチ(4)」として、IメッセージとYOUメッセージについてお伝えしたいと思います。

IメッセージとかYOUメッセージという言葉を聴いたことがあるでしょうか。
誰かに物事を伝えるときには、主語を自分にするか相手にするかで、伝わり方が大きく変わります。

Iメッセージは「私は〜」から始まる、I(私)を主語とした伝え方を指します。自分を主語にすることで、「私はこう思う」「私はこう感じる」といった、自分の考えや思いを伝える主観的なメッセージとなるため、相手が受け入れやすいという特徴があります。

Iメッセージを活用するメリットは、やわらかい表現でメッセージを伝えられることにあります。相手を尊重しながら自分の主張ができるため、良好な関係が続けやすいこともメリットといえるでしょう。一方で、遠回しな表現になりやすく意図が伝わりにくいこともあるため、注意が必要です。

YOUメッセージは「あなたは〜」から始まる、YOU(あなた)を主語とした伝え方で、相手を主語にすることで、「あなたはこうです」といった客観的な響きのメッセージとなり、物事をストレートに伝えられるという特徴があります。
一方で、どこか冷たく相手を責めているように感じられることがあるため、活用する際には注意も必要です。ときに、決めつけのように聞こえてしまい強い反発を招くおそれがあるため気をつけましょう。

例えば、学校からのお手紙を、お子さまがお母さんに渡し忘れたまま、提出期限が過ぎてしまい、学校から電話がかかってきたとします。ここで、

「なぜ(あなたは)お手紙をださないの」と問い詰めるように伝えるのがyouメッセージです。

対して、「(私は)しっかりお手紙をだしてもらえると助かる」と、私を主語にして伝える方法がIメッセージです。

Iメッセージの方が、やわらかいニュアンスで、相手も受け入れやすく感じませんか。同じことを伝えるにしても、youメッセージと、Iメッセージとでは、こんなにも受ける印象が変わってきます。

自分の要求や要望を伝えるときや、相手の失敗を指摘をするときには、iメッセージが役立ちます。「(あなたは)こうしてください」と言うより、「(私は)こうしてもらえると嬉しい」「(私は)これをしてもらえないと困る」というニュアンスで伝えると効果的です。

多くの場合、YOUメッセージで物事は伝わります。しかし、子どもを叱る時や、注意を促したい時に、Iメッセージをぜひ活用してみてくださいお子さまを直接的に非難するのではなく、Iメッセージを使い、お母さんやお父さんの考えや、感じていることを伝えることで、お子さんも聞き入れやすく、こちらの意図も正しく伝わります。きちんと意図が伝われば、子どもは、基本的には親の求めに対して答えるものです。