今回は、とても興味深い教育記事を見つけましたので、
私の指導実感と含めて、皆様にお伝えします。

塾で子供たちの指導にあたっていると、成績の良し悪しの背景には、学習し姿勢や日常生活、人との接し方などに違いがあるように感じます。もしかすると、普段生活する中にも、成績向上のヒントがあるのでしょうか。平成27年4月に実施された全国学力・学習状況調査のデータから、中学生約106万人を対象としたクロス集計データから、成績向上のヒントを探してみたいと思います。

Q1:朝食を毎日食べていますか?
Q2:毎日同じくらいの時間に寝ていますか?
Q3:毎日同じくらいの時刻に起きていますか?
⇒これらの質問では、「している」と答えた人が、「全くしていない」と答えた人よりも、ほとんどの教科で10点以上平均点が高い傾向にありました。規則正しい生活を送っている人の方が、生活が乱れている人よりも、学習の定着度が高いようです。

Q4:新聞を読んでいますか?
Q5:テレビのニュースやインターネットのニュースは見ますか?
Q6:読書は好きですか?
⇒これらの質問でも、「している」と答えた人が、「全くしていない」と答えた人よりも、ほとんどの教科で10点以上平均点が高い傾向にありました。本や新聞に普段から触れる機会が多い人は、自然と語彙力が身に付いたり、長文への抵抗が少なくなるのでしょう。また、新聞やテレビのニュースから、社会の動きを把握したり、社会や物事に関心を持つきっかけになるでしょう。自分が知っていることと学習内容が結び付くと、更にやる気も増すはずです。

Q7:人の役にたつ人間になりたいと思いますか?
Q8:人の気持ちがわかる人間になりたいですか?
Q9:自分には良いところがあると思いますか?
Q10:最後までやり遂げて、うれしいことがありますか?
⇒ここでもやはり、他者に関心があったり、自己にプラスのイメージを持っている人は、ほとんどの教科で10点以上平均点が高い傾向にありました。他者に関心のある人は、相手を理解しようとする態度が身に付いているので、文章読解において作者の気持ちを理解しやすかったり、自己流にこだわるだけでなく、他者のルールも受け入れることができるので学習効果が高いのかもしれません。

学力を伸ばそうとすると、ついつい教科指導にばかり目が行ってしまいますが、教科指導を効果的なものするためにも、生徒の態度や行動についても指導していくことが大切なようです。