こんにちは。

進光ゼミナール江曽島教室 室長の山城です。

 

2020.5.13運河_

 

先日からいよいよ、夏期講習が始まり、教室も徐々に賑やかになって来ています。

「授業が無い日も自習に来てもいいんでしょ?!!先生!」と言ってくれる子も多く、「じゃあ一緒に、午前9:30 ~ 21:25まで、頑張るか!」なんて言いながら、生徒さんたちと楽しく学習に励む毎日です。

 

 

 

私は、塾の授業終わりに「さようなら~!」と、生徒に手を振った後、特に何があったわけではない日でも、保護者の方々にお電話を差し上げることがあります。

 

別れ際の生徒さんの笑顔の奥に、僅かばかりの疲れが見えた気がした日、

 

学習する時の姿勢・集中時間・会話の雰囲気に変化を感じた日、

 

私が見る限り、いつもと変わらない様子だった日。

 

教室で感じ取った、ご家庭では見られない “外の社会での生徒さん” の様子をご家庭にお伝えできる点も、個別指導塾がご家庭にご提供できる価値であり、使命だと私は考えています。

 

それを可能な限り、保護者様にお伝えしながら、今日1日の生徒さんについて、自分の中で答え合わせをさせて頂いています。

 

そうすると、私が感じ取った様子の変化の原因を知ることが出来たり、お電話をさせて頂かないと気付くことのできなかったお話を伺うことも出来ます。

 

「そうなんですよ、先生! 部活の大会が近いせいで、本人もちょっとナーバスになっているみたいで…」

 

「塾では、そんなに明るく振舞っていたんですね。実は昨日、お友達と喧嘩しちゃったみたいで、昨晩から気分が落ち込んでるんですよ」

 

子どものことであったとしても、私と生徒さんの関係も 人 対 人のことですし、全てを察知してあげられるわけではありません。

 

だからこそ私は、そうした生徒の変化に敏感になり、何気ない生徒の立ち振る舞いを気に掛けるアンテナを常に張り、その感度を絶えず磨き続けなくてはならないと、常に緊張感を持って仕事に取り組んでいます。

 

毎週同じ曜日・同じ時間に顔を合わせる仕事だからこそ、それをただの日常の風景にしてしまってはならないのです。

 

普段、「今日は、どんなことがあったの?」と質問しても「別に?(笑) 普通。笑」といつものような笑顔で見せてくれているあの子が、もしかしたら今日だけは、教室に来るまで、辛い悩みに顔をこわばらせ、教室の前で笑顔を作ってから入室してくれているかも知れませんし、今日だけは「今日は、どうだった?」と聞いて欲しいけど、素直に伝えられない日かも知れません。

 

だから、私はどんなに生徒にめんどくさがられても「今日は、どんな1日だったの?」といった声掛けを生徒さんの性格に合わせ、掛けさせて頂いています。

 

「先生、いっつもそれ聞くけど、それしか聞くこと無いの~?(笑)」と生徒に笑われてしまうこともありますが、私はその声掛けが、100回に1回だけでも生徒さんの救いになるのであれば、儲けものだと思っています。

 

その生徒さんご自身は、私や保護者の皆様に「こうした声掛けをあの時してもらえて、嬉しかった」と伝える勇気が出ないこともあるかも知れませんが、そういう生徒さんにこそ、「聞いてもらえて、心が少し軽くなったな」と、心の奥で噛み締めてもらえれば、それでいいんです。

 

そうした気持ちを素直に「先生あのねあのね!」と言葉に出来る子と同じ量の会話を そうでない子とも交わすことを、自分の中のルールとして私は自らに課しています。