鶴田北教室室長の新井です。進光ゼミナールは、現在保護者面談の期間中です。
保護者の皆様からお伺いできるお話は生徒たちと交流を深める上で非常に大切だと思っております。同時にご自宅では見られにくい生徒たちの良さをこちらからお伝えし、生徒たちへのアプローチを摺り合わせることも大切だと思っているので、点数には表れない話もたくさんしています。
今回は、鶴田北教室の保護者面談でのエピソードを1つお話します。

あるお母様のお悩みとして、「家でのルールを守らないことがあった」というものがありました。
ご事情をお伺いすると、そのご家庭では「勉強を1時間してから、ゲームを1時間することができる」というルールを定めていました。ですが、お子さんはある日「ゲームからやらせて! 絶対勉強もするから!」とルールを変えるだけでなく、ゲームが終わると、勉強をせず寝てしまったことがあったそうです。

塾での決まり事をしっかり守ってくれている生徒だったので、私は意外で非常に驚きました。
「こんなことは初めてだったので、これが習慣化する前に先生の方からご指導してもらえませんか?」と、お母様からのお願いを受け、その生徒が来た時に面談をしました。

私はお母様から先程のお話を聞いたことを伝え、
「その時、いったい何があったの?」と生徒に質問しました。

その生徒は
「友達が学校で嫌なことがあって落ち込んでいたので、ゲームをしながら話してスッキリしようと約束した。それで疲れてしまって、そのまま寝てしまった。」
と話してくれました。

私はものすごく感動してしまいました。
「友達のために行動できるなんて、本当に〇〇はいいやつだな」と言って、その生徒を承認しました。

私はその話をお電話でお母様にご報告しました。
お母様も「理由を聞いてあげればよかった。友達のための行動だったんですね。」と大変喜ばれていました。

確かにその子は「勉強を1時間してから、ゲームを1時間することができる」というルールを破りました。
ですが、私やお母様から賞賛を受けました。

それはなぜか。その生徒にとって勉強以外の大切なものはなんだったのか。

これを確認する非常に良い機会となりました。