鶴田北教室室長の新井です。お盆休みはいかがお過ごしでしょうか。
私は今、家族と一緒にお盆を迎えています。いつも以上に長い時間を一緒に過ごしていると、普段は気にならない些細なことにも気になってしまったり、時に腹が立ったりしています。
保護者の皆様も、もしかしたら、普段以上に見える子どもの立ち居振る舞いに言葉をかけていますでしょうか。
お母様やお父様と話し合う中で、最も多いお悩みの1つは「家庭学習の薄さ」についてです。
ここで生徒たちについて先に述べておくと、彼らは非常に家での学習に取り組みにくい世代ではないかと思います。

スマートフォンの普及により、今の子どもたちは時間を気にせず、友達に連絡ができたり、好きな動画を好きな時に見ることができたりしています。
1番気楽で居られる家の中で、学習に集中するのは、今までのどの年代と比較しても最も難しいのではないかとさえ思わせます。

ただその気持ちに寄り添うだけでは、学習塾として不十分ですので、私は生徒たちのやる気を維持する方法として、“関心を引く”ことを行っております。
例えば、夏期講習中に中学3年生と、こんな会話がありました。仮にその生徒をT君とします。

T君:先生、相談があるんですけど。

私 :どうしたの?

T君:歴史ってどう覚えればいいんですか?

私 :歴史か。苦手なの?

T君:はい、ただ用語を覚えるだけじゃないですか。あれって。

私 :確かに、そう感じる時はあるよね。

T君:ですよね。ただ用語量が多いから、しんどくて。

私 :それってさ、ただただ覚える作業と捉えているからじゃない?

T君:えっ? どういう意味ですか?

私 :例えばさ、卑弥呼(ひみこ)っているじゃん?

T君:はい、邪馬台国(やまたいこく)の。

私 :そう、その卑弥呼がさ、どうして中国に使いを送ったか知ってる?

T君:いや、知らないです。

私 :諸説あるけど、実はね……

私は、T君に「どうして」といった時代背景について説明しました。
T君はその話を面白がっていましたので、時代背景が分かる本を用意し、自習時間に読んでみるように伝えました。

すると、T君は、自習の度にその本に手を出し、「分かってきたかも」と嬉しそうにしていました。

このように、どうしてその勉強が必要なのか、生徒たちに伝え体験させることで、やる気を維持したり、時に起こさせたりすることができます。
T君の姿を見て、鶴田北教室では、目の前の「どうして」にとことん付き合う教室でありたい、その想いを改めて強くもつことができました。

 

T君、ありがとう!!!

 

次回の更新日:8月14日
タイトル:学校と塾、どっちがいいですか?