鶴田北教室室長の新井です。鶴田北教室では、生徒たちと中間テストの振り返りの話し合いをし終えました。
これから本格的な夏の講習会に向けて、着々と計画を立てているところです。どこよりも熱く、どこよりも上を向き、高みを目指せる講習会にするためにも、生徒一人ひとりが通いやすいスケジュールを考えているところですが
今回は、「中間テストの振り返り」をしていた時のお話をさせてください。
ある中学1年生と中間テストの点数について、話し合っていたときです。その生徒は事前に目標としていた点数(計429点)よりも結果は45点高い合計点数でした。
私は、一緒に立てた目標を大幅に超えたことを
「すごいじゃん!! 目標よりもかなり高いよ!! がんばったね!」
と声をかけました。
しかし、その生徒の表情は曇ったままでした。そのため、私はまた言葉をかけました。
私 :どうしたの? 目標を大幅に超えているのに。
生徒:いや、どうしても納得できないんです。
私 :何が?
生徒:数学と理科です。
私 :数学、理科? どうしてこの2科目なの?
生徒:この2科目の×は、ケアレスミスで落としてしまったんです。それさえしなければ……。
私 :なるほど、ケアレスミスしてしまったことを悔いているんだね。
生徒:はい、負けました。
この生徒は点数だけでなく、どのように答えたか、どんなミスなのかまで自分で振り返ることができていました。
そのため、点数以上に内容面で悔いていたのです。会話は次のように続きました。
私 :負け?
生徒:はい。もうだめです。
私 :…それって、本当に負けたのかな?
生徒:えっ?
私 :そりゃあ、僕だって、〇〇さんのケアレスミスは悔しいさ。でも、いくら中間テストの結果を見たって、もう変わらないでしょ?
生徒:それはそうですね。
私 :肝心なのは、どうしちゃったかじゃなくて、これからどう変わるかだよ。今の悔しさを大切にして、学校の授業や、宿題、塾の授業や宿題、テストで意識し改善できるか。
次、ケアレスミスなくテストを終えることができたら、この中間テストの反省は、無駄にならないじゃん!
負けどころか、むしろ勝ちでしょ?
生徒:確かに!
私 :ねっ! だから、これからの授業はケアレスミスの回数や見直しにもこだわって授業していこうよ! 一緒に見るからさ!
生徒:はい! よろしくお願いします!!
私 :ミスは誰にでもあるからね! 次どうできるかが大切だよ?
生徒:新井先生もミスするんですか?
私 :恥ずかしいけど、たくさんするよ。こないだ会議でやらかした話聞く?
生徒:教えてください!
雑談を交えながら会話を終えるとその生徒は、最初の曇った表情ではなく、笑顔で帰宅していきました。
大切なのは、今の結果はどう受け止め、次につなげるか。
この中間テストを基準に更なる高みを目指していけるように、生徒の学習指導だけでなく、メンタルのケアもしていこうと思います。
次回の更新日:7月21日
タイトル:鶴田北教室、初めての夏