鶴田北教室の新井です。春期講習ですが、今日を含めると残すところ、後2日になりました。

3週間の講習会の中で、ほとんど毎日塾に顔を出す生徒もいれば、「自習したいので、残ってもいいですか?」と声を掛けてくれる生徒もいました。私はとても充実した講習会にできたのではないかと考えています。そう強く思えるエピソードがいくつもありました。
特に印象的だったエピソードを1つお話します。

数学が苦手なある生徒の授業で、次年度の先取り学習を行いました。
授業前は「予習なんて、私じゃ絶対解けないです。分からないですよ。」と言っていました。
「解き方ちゃんと伝えるし、分からなかったらしっかり解説するから頑張ってみようよ」と、私は声をかけました。
そう声をかけても、その生徒の表情は曇ったままでしたが、そのままでいるわけにはいかないので、授業を進めていきました。

結果その生徒は、その日の授業でワークを2ページ半も進めることができ、正答率は7割を超え、かなりの好成績でした。

「先生、私すごくないですか!?」

私にそう言った生徒の表情は、授業冒頭時の曇ったものではなく、笑顔でいっぱいになっていました。
通常授業よりも長い75分の授業終わりのチャイムが鳴ると、「もう終わりですか?」と言って帰っていったほどです。

目の前の問題に夢中になって取り組み、積み重ねた分が自信となった、その結果が表れたのだと思いました。
その後の授業も担当した私から見ても、「この調子なら、次年度の最初の授業で『分かるぞ』と思ってもらえる」と感じました。

この生徒だけでなく、春期講習に一生懸命取り組んだ生徒たちを、問題なく次年度に送り出せると思えるような講習会となりました。

これからも、生徒たちの意欲を引き出し、高められるような授業を展開していこうと思います。

※写真は教室の目の前にある大きな桜の木です。

桜