こんにちは、進光ゼミナール 江曽島教室 室長の山城です。
最近、ご入塾頂いた生徒さんとお話をする機会があった際、面白いシチュエーションに出会ったので、ご紹介します。
私は、授業が始まる前に、担当させて頂く生徒の部活のお話や学校の話題について色々と調べ、「こんなことを話そうかな、あんなことを話そうかな」と思いを巡らせながら、授業準備を行うことが多いです。
そして、生徒が授業時間に塾へ来て、いざ、私が話そうとした時、生徒が「あのねあのね先生!!」と矢継ぎ早に話し始めたのでした。
私は、 自分が調べて来た情報を生徒と話したい気持ちがありましたが、せっかく生徒がしてくれている話を聞いてあげたいという気持ちの方が勝ってしまい、その日は聞き役に徹しました。
その日の帰り道、ふと、先程の出来事を象徴するような『コップの理論』という話を耳にする機会に、私は巡り合うことになりました。
人をコップに見立てて、『話を聞いてあげられるだけの 心のゆとりの量』をコップの空き具合で表し、『「話したい!」という欲求の量』を水の量で表すとします。
もし『「話したい!」という欲求』がお互いにあった場合、お互いのコップに水が入ってる状態だと、どうなるでしょう?
自分だけが話したいからといって、一方的に話してしまうと、お互いのコップに水が貯まっている状態であれば、注がれる側のコップは、↑の絵 ① のように、話を受けきれず、溢れてしまいます。
なので、私たち講師は、絵② のように、自分のコップを空にしておき、先に相手の水を受け入れられるだけの準備をしておく必要があります。
まず最初に、相手の話したい気持ちを一度、受け入れることで、次に自分が話したいことを受け入れてもらえるレディネス(準備)を相手に生んでもらうことができます。
この話を聞き、あの日の「自分の用意していた話を生徒に話すことができなかった」という後悔を「間違いではなかったのかな」と思い直すことができました。