鶴田北教室室長の新井です。突然ですが、表題にもなっています「人間は記憶をどこに保存する」のか、皆様はご存じでしょうか。
答えは『空間』です。今回はこの話をさせてください。

ある日の出来事です。私は私自身が授業に入っていなくても、生徒たちに声をかけて教室中を回っています。
そんな中、一人の生徒が「先生相談があるのですが、お時間ありますか?」と声をかけてくれました。
「分かった。授業終わりでもいい?」と返事をして、その場は終えました。

授業後。その生徒から話を伺いました。
その生徒は高校受験生です。今現在、自分に悩みや不安があることを打ち明けてくれました。
この生徒に私は、『上を向いて、頑張っていこう』と声をかけました。
以下は、その生徒との会話の一部です。(※前回同様、私のセリフはカッコよくしています。)

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私:そっか。プレッシャーやばそうだね。

生徒:はい。とっても。。。(下を向いている)

私:ここからでもどれぐらいやばいか、伝わってくるよ。だって〇〇ちゃん、下向いてる。

生徒:??

私:人間はね、記憶を空間に保存する生き物なんだよ。良い記憶は上へ。嫌な記憶は下へ。

生徒:そうなんですか?

私:だから、怒られている人は、嫌なことだと思って下を向いて話を聞くし、推しの話を楽しそうにする友達は上や前を向いているでしょ。

生徒:ああ! 確かに!!

私:ね。だからこそ、〇〇ちゃんの今の悩みを下を向いて抱えたままなら、一生解決しないよ。上を向いて、頑張ってみようよ。

生徒:はい!

私:ここで学んできたこと、楽しかったことを思い浮かべて、『これほどの努力をしてこれた自分はすごい』って思うんだ! きっとその時には上を、前を向いて歩いていけるはずだよ。

生徒:ありがとうございます!!

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生徒たちの悩みは数多くあり、それを抱えたまま進んでしまっています。
私は、それを少しでも軽くしていきたい。そう考えています。