鶴田北教室室長の新井です。先日、ある中学生が部活の疲れからか、あまり塾の授業に集中できずにいたのを目撃しました。
新学期に入り新しい環境に慣れること、本格的に部活動が始動したことなど、4月は疲労がたまりやすい月ですので、その生徒の様子には大変共感できました。

そこで、私がその生徒に伝えたことは、共感の声と、1つの提案でした。以下で、そのやり取りを一部記載します。

私:どうしたの? へとへとじゃん。

生徒:はい……。

私:部活? 本格的に始まったって、Bさんから聞いたよ。

生徒:そうなんです。ちょっとその疲れが出て……。

私:今まで部活動休みだったもんね。それは疲れる。めっちゃ気持ち分かるよ。

生徒;すみません。ちょっと、切り替えて頑張ります。

私;おっ、いいね。じゃあ、これから10分頑張ろう。“集中タイム”だ。

そして、それが終わったら、一旦5分休憩しようぜ。

丸付けるからさ。その時に、ちょっと部活の話聞かせてよ。

生徒:えっ、いいんですか?

私:もちろん。じゃあ、今から10分ね。頑張ろう!

生徒:はい!

結果、その生徒はその後10分間集中して、計算問題に取り組むことができ、私は休憩時間に、部活動の話を訊くこともできました。

このように、“時間管理を徹底する”ことや、“その時間内で何をやるべきか明確にすること”、“休憩時間のルールを決める”ことを定めると、決められた内容を終わらせようする意識が強まり、集中力が高まります。
この時間管理法のことを【ポモドーロ・テクニック】といいます。

これは、集中力が長く続かない方や、逆に過集中で疲れてしまう方におすすめの時間管理法になっています。

長期休みで中だるみしやすい時だからこそ、短い時間だからこそ、ポモドーロ・テクニックを使い、学習してみてはいかがでしょうか。

以下には、ポモドーロ・テクニックの一般的な流れを記載します。お手すきの際にご確認いただけますと幸いです。

〈ポモドーロ・テクニックの基本的な流れ〉

1.やりたい、やらないといけない勉強を優先順位の高い順に書き出す。
2.タイマーを25分にセットしてスタート。
3.タイマーが鳴るまで、学習します。
4.タイマーが鳴ったら、5分休憩します。これを4周繰り返します。
5.4周目が終了したら、15分から30分間の長めの休憩を取ります。
※1回で取り組む時間を25分としていますが、こちらは各個人で調整されても大丈夫です。

〈余談〉

ポモドーロ・テクニックとは、イタリアの起業家で作家のフランチェスコ・シリロが1990年代初めに発案した、時間管理術です。
“ポモドーロ”とは、イタリア語で“トマト”のことで、これはシリロが学生時代に愛用していたトマト型のキッチンタイマーから来ているそうです。

次回の更新日:5月1日
タイトル:小学生の宿題で大切なものは〇〇!!