皆さんこんにちは。
進光ゼミナール西川田教室の岩崎です。
去る7月8日(土)、理科実験教室「冷凍庫を使わずアイスを作る!」が行われました。
当日は、あいにくの空模様でしたが、約20名の小学生が西川田教室に集まり、実験を行いました。
今回は、氷と塩を使って、普通の氷より冷たくなるという「氷点降下」という現象を使った実験です。
氷は溶けて水になるとき、まわりの熱を奪います。塩は氷が溶けるのを速める性質があるので、氷に塩をかけると、どんどん溶けていきます。その時まわりの熱をたくさん奪うので温度は0℃よりも低くなります。さらに、塩は水に溶ける時に温度を低くするという性質もあります。氷が溶けて水になると、塩がこの水に溶け出すので、温度はさらに下がっていきます。この理由から氷と塩を組み合わせると、簡単に温度を低くすることができるのです。食塩水はマイナス20℃くらいまでは凍りません。冷凍庫の空気の中で冷やすより、液体の中の方が熱が伝わりやすいので、あっという間にアイスクリームを作ることができるのです。
この実験では、まずは子どもたちに大きめのジプロックに入れた普通の氷と、塩を入れた氷を触ってもらい、実際の温度の差を感じてもらいました。これだけでも、みんな大盛り上がりでした。
次は、小さいジップロックに牛乳、砂糖、バニラエッセンスなどを使ってアイスのもとを作りました。氷と塩の入った大きなジップロックの中に、アイスのもとを入れた小さなジップロックを入れ、まずは素手でシェイクしてもらいました。子どもたちはすぐに手が冷たくなってしまい、シェイクできなくなってしまったので、持参してもらったタオルにジップロックを包み、さらに2分間シェイクし続けました。みんな額に汗を浮かべながら手を動かし続け、3分後、、、
タオルを外して中身を確かめてみると、そこには、明らかに液体ではなくなったアイスのもとがありました。子どもたちは、こんな短時間でアイスができたことに大興奮でした。
各自、氷と塩の入ったジップロックの中からアイスのもとを取り出し、それぞれに試食しました。
舌触りは、市販のアイスほどの滑らかさはなく、どちらかというとシャリシャリとしたシャーベットっぽい感じではありましたが、それでも自分たちで作ったアイスの味は、市販のアイス以上に、思い出に残る味になったようです。