こんにちは
宇都宮市進光ゼミナール若松原教室の阿部です
夏期講習が始まりました。
先日、中2のHさんに夏休みの勉強の仕方についてアドバイスをしていました。
すると、「先生、そもそも勉強って何?」と聞かれました。
この場合、『中学校で学習する教科』のことを説明すべきかな、と思ったのですが、一瞬考えて辞書で調べさせました。
すると辞書には、
①知識・技能を身につけようと努めはげむこと。勉学。
②将来役に立つであろう、貴重な体験。
③安い値段で品物を売ること。
とあり、Hさんは、「①なのかな」と、言ったので、「そうだね。でも、②の方が大切なんだよ」と、話しました。
中学生にとって、「勉強=5科目」です。
そして、高校受験がある以上、「勉強=5科目」で間違っていません。
ただ、勉強することの意味をHさんには考えて欲しかったので、「②の方が大切」と話しました。
子どもの時の勉強は、大人になってからの勉強の練習です。
私たちは、このことを忘れてしまいます。
子どもの時は、勉強して、大人になってからは、勉強をしなくなってしまう人がたくさんいます。
それは、全く本末転倒です。
子どもの時に練習し、大人になってからが本番の勉強なのです。
そして、勉強は、自分をどんどん変化させるための刺激に過ぎません。
それを実践するところに、本番としての価値を持ちます。
大人の勉強は、生きていく上で、十分役に立つものです。
ここが、子ども時代の勉強とは全く違います。
だから、子ども時代の勉強を練習と呼びます。
勉強しましょう。
全ての勉強が、そのまま実践できるものではありませんが、その全てが実践の下地になって、実践自体を豊かにしてくれるものです。
勉強をしない大人になっては、誰かにぶら下がる人間になってしまうだけです。
だから、勉強するのです。
『学問なんて、覚えると同時に忘れてしまってもいいものなんだ。けれども、全部忘れてしまっても、その勉強の訓練の底に一つかみの砂金が残っているものだ。これだ。これが貴いのだ。勉強しなければいかん。』
太宰治が言った言葉です。
尊い言葉と思いませんか?
ちなみに、Hさんは最後に『勉強って苦行ですね!』と笑って帰っていきました。
夏期講習、まだ少し席に余裕があります。
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進光ゼミナール 若松原教室
室長 阿部泰幸
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