はじめまして。

9/18付けで、進光ゼミナール竹林教室に赴任して参りました、新室長の山城 悠太(やましろ ゆうた)です。

お花

赴任前は、進光ゼミナール江曽島教室というところで、室長として 新規教室の立ち上げ / 教室運営を担当していました。

 

私には、信念があります。

1つ目が、生徒の皆さん / 保護者の方々のことを、何があったとしてもまず第一に考える室長であることです。

2つ目が、「山城先生の塾に通ってから、(生徒の方々の何かが、良い方向に)変わったんですよ!」と、効果をご体感頂ける塾を作ることです。

 

私がその信念を持つに至った理由は、私が進光ゼミナールで室長として勤める以前に、ワードローブコンサルタントという肩書きで、民間企業にて働くうちに、教育業界や学習塾について「こうあるべきではないのか」と考えたからです。

もちろん進光ゼミナール竹林教室では、室長の私自ら授業を担当させて頂く機会も多い為、授業をさせて頂く為に必要な学歴は有しております。

生徒様に授業をさせて頂く試験はパスし、特色選抜・学校 / 総合推薦型選抜の小論文と面接 指導と合格塾生様の輩出、1年以上の生徒様とのコミュニケーション研修の修了、栃木県内の進路先はもちろん、大学進学の為の進路情報についても調査をして参り、前教室でも進路指導にあたらせて頂いておりました。

ただ、私が今の職に就きたいと考えたのは、何かのモノだけを売り物にしているのでなく、”信頼” を生徒や保護者の皆さんにお返しすることを生業とするお仕事に、自分の人生を時間を割きたいと考えたからでした。

私は前職で、「より利益の高い洋服を売りなさい」、「利益の高い洋服を、従業員の皆さんが沢山 売れる仕組みを作りなさい」と言われ続け、ベルトコンベアのように洋服を売りまくっていました。

売上表彰で、副賞のヨーロッパ旅行が当たる程度には頑張っていたのですが、どこか数字に魂を削られる感覚がありました。

お子様をお持ちの親御さん、お仕事をなさっている大人の方々には、分かってもらえる部分も多いのではないでしょうか。

ちなみに「マネージャー…。僕、ヨーロッパ旅行が当たったので、お休みを頂いても宜しいでしょうか…?」と聞くと「お前が売り子なんだから、そんな休み取れるわけねぇだろ」と言われました。悲しかった…。

色々な思いを巡らせ、頭の中がこんがらがった私は「本当の意味で何が自分やお店に、必要なのか」も分からなくなりました。

その時、私は「答えは、いつもお客様のいるところ、現場にある」と思い返し、売場に呆然と立ち尽くして、ただただ 店内を見渡していました。

そこで、とあるアルバイト販売員の方が、お客様と一緒に、店頭のたった数百円のネクタイとシャツのコーディネートを1時間くらい 楽しそうに吟味している光景を目にし、衝撃を受けました。

そこで、自分の中の “何かの糸” が切れる音がしたのを、私は今でも覚えています。

私も元々は、新卒で入社した入社前インターンアルバイトで、店頭でそうした数百円の商品しか売らせてもらえませんでした。

そうだったからこそ、少しでも店頭商品を見て下さるお客様のお手伝いに全力を注ぎ「プレゼント用のネクタイを探しているんです」というお客様がいらっしゃれば、ご一緒に贈る人のことを想像しながら、一生懸命 最高のプレゼントを見つけさせてもらっていました。

「自分が魂を燃やしていたのは、こういうお客様との関わりだったのではないか。お客様と寄り添う気持ちと作らなければならない数字のプレッシャーが、今はごっちゃになってしまっていないか」と、そのアルバイト販売員の方の接客を見て、そう感じました。

それを見て、私は正社員になって半年経った頃から、ずっと心に残っている顧客様のことも、一緒に思い出しました。

当時、私にとって接客した経験のない「カスタムオーダーの洋服」の注文を私にして下さったお客様でした。

「私も同業界の人間でね。私の取り扱っている商品は、1人のお客様に1人の販売員が一生つかせてもらう形で、接客をするんです。お客様が、商品のことで何かお困りごとがあったら毎度、その販売員の所に必ず伺いに行くんです」。

そう話しながら、その方は、私以外に他のベテラン販売員が周りに何人もいる中、慣れないカスタムオーダーの手配に四苦八苦し、汗だくになって案内をさせてもらう私を、来る日も来る日も指名してくれました。

ただ私はその間にも、オーダーの仕方を何度もミスして、その方に沢山の迷惑をかけてしまっているんです。

さっきの一言をなぜ私にかけてくれたのか、それがどういう意味だったのか、誰から買っても変わらないようなオーダーをなぜ私を通して買って下さったのか、未だに分かりません。

しかし、私は店長になってから「僕が、仕事を通して社会や周りの人々に出来ること、与えたいと考える理想の “価値” は 物理的なモノでなく、細やかな楽しい体験や誰かの心を満たすものだ」と改めて感じ、数字『だけ』を追いかけていた自分が、本当に恥ずかしく思えました。

その時はバックルームに駆け込み、どこから湧き出てきたのか分からない感情に、涙が止まらなかった記憶があります。

 

ワードローブとは、「衣装だんす」という意味で、業界では 手持ちの洋服やコーディネートを完成させるファッションアイテム本体のこと、またアパレル衣類の着用計画をさします。

ワードローブコンサルタントとは「これ、買いませんか?」と提案する人でなく「自分の気持ちも高まるような、素敵な1週間を過ごせる着回しの計画をクローゼットの中身と共に、私も一緒に考えさせて下さい」と提案する人が名乗る肩書きです。

アメリカには実際、この肩書きでお仕事をする方がいらっしゃるそうで「服を売り込む仕事」と言うより「どういうタイミングで、どんなコーディネートをすることが、その方にとって最善かを提案する仕事」であり、私はそうした販売員であることを誇りと考えています。

そのマインドを持ちつつも、私は自分の性格の長所は「優しさ、相手の気持ちに寄り添うこと」と考えています。

これらは誰もが持つことができるもので、人に優しくすることは、しようと思えばやれることです。

私には、インターネットで検索すれば、私の名前が出てくるような、輝かしい売上実績がありません。

モノを売ることに関しては、井の中の蛙でしかなく、才能があるわけではないからです。

だから私は、アパレル販売が、私にとっての天職とは言えないと思い、それを本業とすることをやめました。

ただ、ワードローブコンサルタントのように、人の人生を彩るお手伝いをした経験と、それに寄り添って「もっとこうしてみても、あなたの色をより輝かせることに繋がるとも思わない?」と背中を押す “優しさ” を 私は持っています。

他の人が持つ特異な才能が私にはない分、その二つを掛け合わせて生まれる価値は、誰にも負けないつもりで、通ってくれる塾生の皆さんに寄り添うことを残りの人生の “仕事” にしたい、という考えで、私は教室運営をしています。

新たに私共の塾へ、お金を払って下さる塾生の皆さんを求めて、私は仕事をしません。

今、私を信じてついてきてくれるという方がいれば、その方々に「自分からしたら『こんな所が?!』と思うような所が、実は周りから見たら、自分の価値だったんだ!」と気付いてもらい、また幸せな気持ちになってもらえるように、私も一緒にそれを探させてほしいです。

進光ゼミナール竹林教室を、必ずそういう塾にします。

私の教室や学習に対する考えを信じて下る方が、もしいらっしゃるようであれば、ぜひ私までお声がけ下さいますと嬉しいです。

学習に関する、どんな些細なご相談でも乗らせて頂きたいです。