先日、10年間、塾に在籍した講師が大学を卒業し、
小学校の先生になるために、塾を卒業していった。
ここまで読むと「ん?」と思われる方も多いのではなないだろうか。
この講師は、中学1年生から高校卒業までの6年間、生徒として通塾し、
その後、大学4年間、講師として在籍。合計10年間、塾に通い続けてくれた。
振り返ってみると、彼のこれまでの歩みは、決して順風満帆ではなかった
高校も大学も、当初の第一志望に進学できたわけではない。
それでも、教員採用試験に現役で合格し、この春から、
子どもの頃から目指していた小学校の先生になる。
10年間、思い通りにならないことも、彼なりの挫折もあっただろう。
それも一切合切を乗り越えて、子どもの頃からの夢を実現できたことをうれしく思う。
明日から、小学校の先生としての第一歩を踏み出すわけだが、
これからも、うまくいかないことや思い通りにならないこと、大変なことはたくさんあると思うが、
子どもたちの気持ちを理解し、いくつになっても成長し続ける先生になって欲しいと思う。
実は、西川田教室には、彼のように、生徒から講師になる人がたくさんいる。
今年も1名、先月まで生徒だった女の子が、4月から講師になる予定だ。
こうした、彼や彼女のような塾の先輩たちが、後輩たちに、
自分たちが塾や先生方に教わったことをつないでくれることを、とてもうれしく誇りに思う。
これぞ、塾人冥利に尽きる。