NHK Eテレで放送されている「奇跡のレッスン」という番組をご存知ですか?
世界の一流指導者が子どもたちに1週間のレッスンを行い、技術だけでなく心の変化まで呼び起こす。という番組です。
以前、バスケットボール編を見たことがあったのですが、昨夜、「野球編」の再放送をやっており、夢中になって見てしまいました。

今回のコーチは、2005年の日本シリーズでマリーンズを31年ぶりの日本一に導いたボビー・バレンタインさん。そのボビーさんが千葉の少年野球チームに野球を指導する内容です。少年たちに指導する場面もすごく魅力的だったのですが、一番最後に、保護者たちを集め、話した言葉がとても印象的だったのでご紹介致します。

「野球は残念なことがたくさん起こるスポーツです。野球はうまくいかないことがたくさんあります。失敗することもたくさんありますが、その中で、少ないかもしれませんが、成功を見つけてあげて下さい。成功というのは、たくさんとった三振や、ヒットを打った数ではありません。彼らの成功への途中経過を見てあげて下さい。

若い選手が野球をするときに、常につきまとうものが2つあります。1つは、ケガをすること。もう1つは失敗することです。

なぜ失敗することを恐れるのかというと、それはみなさんを喜ばせたいからです。みなさんを悲しませたらどうしよう。。。という不安が恐怖を生むのです。その恐怖心をみなさんが取り除いてあげなくてはなりません。

そのために、彼らの良いところを見つけてあげるべきです。スポーツマンシップや、良いプレーをしようとする努力、チームメイトと団結しようとしているところを見てあげて下さい。

そうすることで、子どもたちは恐怖心から解放され、全力でプレーできると思います。」

子どもたちの恐怖は、私たちを喜ばせるために起こる。だからこそ、私たちは、子どもたちを恐怖から解放するために、その健気な努力を、成功するための過程を認める。とても素敵な言葉に涙があふれました。