「2020年度青少年のインターネット・リテラシー指標等に係る調査結果」によると、高校生の正答率は、過去5年比でもっとも高い72.0%で、男女別では女子のほうが正答率が高かったようです。
これは2012年度より毎年、高校1年生を対象にILASとアンケート調査を行っているもので、2020年度は74校1万2,499人を対象に実施し、結果を集計・分析して公表しました。
ILASの全体の正答率は72.0%で、2015年度~2019年度の結果(67.2%~69.7%)を上回っています。男女別の正答率では、例年の傾向と同様に女子が高く、男子70.1%に対し、女子74.0%でした。。学校の所在地別の正答率は、政令市(特別区を含む)が75.6%、中核市が71.2%、その他71.2%でした。
項目別の正答率については、いずれの項目においても、2015年度~2019年度の過去5年間の平均を上回っています。なお、過大消費、依存、歩きスマホ、マナー等の「不適切利用リスク」以外のすべての項目においては、2015年度以降もっとも高い結果となりました。特に、フィッシング、ネット上の売買等の「不適正取引リスク」は2015年度の57.1%から4.8ポイント上昇の61.9%、ID・パスワード、ウイルス等の「セキュリティリスク」は2015年度の65.3%から4.6ポイント上昇の69.9%と上昇幅が大きくなりました。
またインターネット接続機器としてスマートフォンを保有している高校生は98.8%。保有するインターネット接続機器のうちでもっともよく利用する機器として、94.3%がスマートフォンをあげています。
高校生がスマートフォンを利用するのは当たり前となってきている中、リテラシーの理解についても年々高まってきているのも事実のようです。