先日、中学生にbe動詞と一般動詞に使い分けを説明している時にふと思い出したことがある。
それは、大学1年生向けの授業で、flowerの日本語訳やbe動詞の使い方を説明している大学が、文科省から指摘を受けたことだ。
中学生が学習する「be動詞」をなぜ大学で学習しなければいけないのだろうか?
理由はいくつかあるみたいだが、大学の定員充足とゆとり教育が関係している。
全国の私立大学の4~5割が定員割れをしている。
中学高校と全く勉強していなくても大学に入れる時代。
入試方法はそれぞれだ…。
それゆえ、「be動詞」だけではなく、漢字の読み書きや割合の問題、教科書の音読なんていうカリキュラムが存在してしまう。
「来るもの拒まず」という大学にとっては必要なファクターなのは分かるが、もっと驚いたのは、そういったカリキュラムの受講率が100%に近いことだ。
勉強になじみのないまま大学に入学した学生には、再スタートを切る場所が必要なのだろう。
僕たちにできることは何なんだろうか?
「be動詞」を覚えさせることはとても大切だが、もっと重要なことを伝えていかなければいけないような気がする。