日本の人口が減少し始めてから久しいですが、大学生の数はどうなっているのでしょうか?

この50年間の学生数・学校数の推移をみると、大学の学生数は1971年度146万9,000人から2020年度291万6,000人へ倍増(198.6%)しています。設置者別では、国立大学生28万3,000人(189.3%)、公立大学生10万9,000人(320.8%)、私立大学生105万6,000人(195.8%)とそれぞれ増加しています。

学校数も増加を続けており、1971年度389校から2020年度795校と、約2倍(204.4%)に増えています。設置者別では、国立大11校、公立大61校、私立大334校の増加。さらに2019年度から誕生した専門職大・短大(公私立で11校が開設)も今後増える予定があるようです。

大学進学率は、1971年度の19.4%から1976年度の27.3%まで上昇し、その後多少のアップダウンを経て1990年度の24.6%まで下降。 1991年度からは2012年度と2013年度を除き、上昇を続け、2019年度は53.7%となりました。短大進学率は1994年度の13.2%をピークに2019年度の4.4%まで下降を続けています。

ただ、大学(学部)はこれまで学生数の増加に支えられてきましたが、18歳人口の減少などにより、入学者の減少傾向が恒常化しつつあり、大学・短大の生き残り競争は熾烈を極めているようです。これまで入学者増加の波に乗ってきた大学をはじめ高等教育機関への進学率も、各種の奨学金制度の導入などの施策が講じられてはいますが、今後は減少に転じる可能性もあるようです。2020年がターニングポイントになる年と予測される向きもあります。