中学生のみなさん、テストおつかれさまでした。テストが終わると、つい解放感で答案を閉じたままにしたくなりますが、実は点数を確実に伸ばしていく生徒ほど、テスト後の「解き直し」を習慣として大切にしています。

解き直しが重要といわれる理由は、単に復習だからではありません。まず、どこで間違えたのかという“原因”を正確に知ることができます。ケアレスミスなのか、そもそも知識が抜けていたのか、文章の読み取りが不十分だったのか。間違いの理由を自分で言語化できるようになると、次に同じパターンの問題が出たとき、自然と注意すべきポイントが見えてきます。

また、テストというのは、自分の理解の浅さが最もはっきり表れる場でもあります。授業中は分かったつもりでも、実際の問題で手が止まることはよくあります。解き直しは、その“つもり理解”を本当の実力に変える大切なステップです。間違えた問題を洗い直すうちに、何となく理解していた部分がより明確になり、次のテストでは得点源へと変わっていきます。

さらに、解き直しを丁寧に行うことで、似た問題に対する対応力がぐっと上がります。一度しっかり見直した問題は、次に同じ形式が出たときに驚くほどスムーズに解けるようになります。これは、スポーツのフォーム修正と同じで、一度原因を理解した上で改善すると、同じミスを繰り返しにくくなるからです。

解き直しを行う際は、ただ×を消して正しい答えを書き直すだけで終わらせず、「なぜ間違えたのか」を自分の言葉で書くと学習効果が大きく上がります。さらに余裕があれば、教科書やワークから似た問題を一つ二つだけ解いてみると、理解の定着がより確かなものになります。長時間やる必要はなく、30分程度で集中して取り組むだけでも十分です。

テストが返ってきたその日こそ、伸びるチャンスが一番大きいときです。問題も解いたときの記憶も新鮮なうちに向き合うことで、自分の弱点が鮮明になり、改善までの時間も短縮できます。進光ゼミナール泉が丘教室でも、テスト後の学習を特に大切にしています。解き直しを丁寧に行う生徒は、その後のテストで点数が安定しやすく、学習への自信も深まっていきます。

次のテストの結果は、テストが返ってきたその瞬間の行動で大きく変わります。少しの手間で、次につながる大きな一歩を踏み出しましょう。

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