教師と生徒とはまったくの対等である。

みなさんこんにちは。
進光ゼミナール西川田教室の岩崎です。

2022年の年末に本を読もうと思い立ち、最近ちょこちょこと本を読んでいるのですが、時代も人の気持ちも移り変わるもので、以前は、kindle否定派だった私も、ついにkindleデビューしてしまいました。きっかけは、読みたい本が書店に在庫がなく、取り寄せに時間がかかるということだったので、すぐにでも読みたくてkindleで購入しました。なんとなく本は手に取って読むもの!と頑なになっていましたが、kindleはkindleで、スマホがあればいつでも、どこででも読むことができ、なかなか便利なものです。そんなkindleで購入した本の中に「アドラー心理学を語る」という本があるのですが、今日は、その中から、とても衝撃を受け、今後の塾での指導方針を考え直すきっかけとなった部分を、かいつまんでご紹介したいと思います。

「教育について

教師と生徒とは、(アドラー心理学では)まったくの対等だと考えます。だから、教師は生徒に何も強制できない。ただ、お願いをできるだけなんです。具体的に言うと、「こっちへ来なさい」と言わないで、「こっちへ来てくれませんか」と言う。もちろん、「勉強しろ」なんて強制はない。サボっていたら、ただ子ども自身が賢くなれないだけなんだから。

-それでは、子どもたちは喜んで勉強を放り出しはしませんか。

もし、多くの子どもたちが授業をボイコットして遊んでいるとすれば、それは教師が悪いんだ。十分に魅力のある授業をしていないということだから。教師が工夫をして授業を楽しくすれば、子どもたちはきっと学問が好きで好きでたまらなくなります。教師の怠慢の責任を子どもに押しつけてはいけない。

-でも、忍耐力というか、つらいことやいやなことに耐える力を養成しなくていいんですか。

学問はつらいこと、いやなことではない。最初からそう決め込んでいるからそうなってしまうんです。人間は学問をすることが好きなんです。あなただって私だって、そうではないですか。こうして、楽しみながら心理学を学んでいる。別に忍耐なんかしていない。

-好きな科目についてはそうですが、嫌いな科目だってあるでしょう。

嫌いな科目あるのは、一つには教え方が悪いからだ。ここでも、子どもが悪いのではなく、教師が怠慢なんだ。第二に、非常に基礎的は教養を別にすれば、何でもかんでも知っている必要はない。最後に学校を出てから、自分の人生のために二次方程式を解かなければならなくなった人が、世の中に何人いると思いますか。あれは、ほとんどの人には必要がない知識なんだ。

-すると勉強に強制はまったく必要がないんですか。

もし強制したら、嫌いになるだけ。「努力して克服する」というのは素敵なことだけれど、それは「自発的に行われたら」であって、努力を強制するのはファシズムであり、サディズムだ。(中略)つまり、目的さえしっかり理解できていれば、人間は自らどんな努力でもするものだと思うんです。今の教育はそういう工夫が足りない。工夫をしないで、くじけた生徒を非難する。」

私たちは、往々にしてできないことを、子どもたちのやる気や、能力のせいにしてしまいます。むしろ子どもたちは人生のルーキーなのだから、できないことが当たり前なのに。自分のことを棚に上げて、子どもたちを非難してしまう。いつの間にか私も、子どものころに嫌いだった大人になってしまっていたようです。今一度、心をあらたに、子どもと信頼に基づく対等な関係を築き、子どもたちが道を誤らないように、導いていかなくてはならないと、心が引き締まる大切な言葉に出会えました。こういった出会いが、本を読む醍醐味の一つですね。

大人になるために

1月15日(日)までに、私立高校入試、公立中学入試、大学入学共通テストが終わり、これから受験(検)生たちは、次のステージに進んでいきます。小学6年生は、中学校入学に向けて、小学校の総復習、そして、中学校の予習に取り組んでいきます。中学3年生は、県立高校入試に向けて、高校3年生は、個別大学選抜試験に向けてより一層、力を入れて勉強をしていきます。

刻々と迫る受験日、やらなければならないことは山のようにあり、焦りや緊張、プレッシャーなど自分自身にかかる圧がどんどん強くなっていくでしょう。この圧を背負いながら、自分の設定した目標を達成するために、努力を続けること、そのことが生徒たちを大人へと成長させてくれます。

話は変わりますが、みなさん、「バンジージャンプ」をご存じでしょうか。バンジージャンプは、ペントコスト島で行われていたナゴールという儀式が起源とされています。 ナゴールは、成人になるための通過儀礼で、数週間かけて数十メートルにもなるやぐらを木で組み立て、足にツタをくくりつけて飛び降ります。参加者は自ら約7週間かけてジャンプ台となるやぐら作り、命綱となるバンジーのひもは、自分で慎重に選んだヤムイモのつるを使います。つるは短すぎると落下の衝撃で足首を壊してしまったり、やぐらにぶつかったりしてしまう一方で、長すぎると地面に直に落下してしまいます。そのため、つるの選択には自分の命がかかっているのです。この命がけのジャンプを成功することによって初めて、ペンテコストの地に成人男性として認められ、男性としての強さを示すことができるというものです。

人は、ただ月日を重ねれば自然に子どもから大人に変わるわけではありません。ペントコスト島のバンジージャンプのように恐怖心を乗り越えるなど、何かの困難を乗り越えることで、人は大人になっていきます。受験は、子どもたちが大人になるための日本での通過儀礼だと、私は考えています。しかるべき時に、今の自分ができる最大限の努力をし、様々な困難を乗り越えて大きく成長していく、そんな受験を全員に経験して欲しいと思い、今日も授業に取り組んでいます。

子どもたちの可能性を最大限に引き出し、自らの意志で、自らの力で人生を歩んでいける大人になってほしい。それがこの西川田教室スタッフ全員の想いです。

 

 

小さな目標で達成感を持たせる!

皆さんこんにちは。進光ゼミナール西川田教室の岩崎です。
先日、読んでいたメルマガに、子どものやる気について、とても感銘を受けるものがありましたので、ご紹介したいと思います。

以下、現文のままの引用となります。

「◇人間のやる気は、恒常的に続くものではありません。
やる気は紙風船と同じで、空高く打ち上げても、必ず地面に落ちてくるものです。
だから、何回も何回も空高く紙風船を打ち上げなければならないのです。

◇一度やる気を引き出して安心していてはダメで、何回も何回もやる気を引き出すアプローチを心がけなければダメです。

◇やる気を引き出すためには、やる気になる時を作ることです。
そして、やる気を定期的に刺激して、やる気を保つことが重要なのです。

◇子どもがたまたまやる気になった時を見逃さずに、そのやる気を維持していこうとすることが、親としては重要なことです。

それでは、子どもがやる気になる時を考えてみましょう。

1.子ども自身に本当にやりたいことが見つかった時
2.子どもが目標達成を意義あるものだと思った時
3.目標に向かって、やることが明確になった時
4.目標の達成が可能である時
5.子どもに目標達成のスキルがある時
6.子どもが目標達成の方法を選択出来る時
7.目標達成をした時のイメージが明確になった時
8.目標達成したら、他人の賞賛が大きい時
9.目標達成したら、親が喜んでくれる時
10.仮の目標を決定した時

◇子どものやる気を引き出そうと思ったら、子どもの好きなことに注目するか、あるいは子どもに目標をまずは持たせることです。

◇しかし、子どもの好きなことは、親にとってはあまり好ましくないことも多いものですから、そう考えると後者の、子どもに目標を持ってもらうことが一番いいことかもしれません。
そのためには、小さな目標を設定して、達成することが、物凄く気持ちのよいものだと思ってもらうことが一番早いかもしれません。

◇達成感を常に感じている子どもは、目標を持ちやすいものですし、目標に向けて努力しやすいものです。
ですから、達成感を感じやすい教育環境を用意したいものです。

◇そのためには、勉強だけの目標ではなく、毎日の習慣的なことでも(活動目標)、趣味的なものでもいいので、小さな目標を子どもに決定させて、達成感を常に感じられるようにしておくことです。そうすれば、子どもは、目標に向けて動き出すかもしれません。」

『達成感を感じた子どもは大きな目標を持つ!』
メルマガ「子どものやる気を引き出す! 親のアプローチ(R)」vol.843
合資会社マネジメント・ブレイン・アソシエイツ
中土井 鉄信著

私たちは、子どもに「やる気をだせ」とは言いますが、「どうやったらやる気がでるのか」について、具体的に提案をしたり、行動を示すことがないように思います。「やる気をだせ」ではなく、「やる気がでる」ように導くことが、私たち大人の仕事です。やり方がわからなかったり、方法を間違えたりするのが子どもです。正しい方向へ進めるよう、私たち大人の後押しが必要です。一緒に子どものやる気を引き出し、一緒に達成感を味わえる親子関係でいられたら、とても素敵なことだと思います。

いよいよ高校受験が始まりました!

明けましておめでとうございます。
進光ゼミナール西川田教室の岩崎です。
いよいよ今日から、私立高校の入試が始まりました。

これまで9月中旬から始まった「入試必勝パーフェクト講座」、「冬期講習」など
あらゆる場面で入試に勝つための準備をしてきました。
「人生で初めての入試」という生徒も多く、もちろん緊張し、会場の雰囲気に気おされることもあるとは思いますが、これまでの努力の成果を出し切り、「やりきった!」と言える1日になればと願っています。

私としては、これまで受験生には厳しく課題を与え、指導をしてきたので、全員が笑顔で合格できると信じていますが、、、やはり大切な教え子たち、心配はつきないものです。一昨日は、全員の志望校合格を願い、神社にお参りに行き、「合格守」を購入し、そっと教室に置いておきました。

これから3月上旬まで、中学受験、高校受験、大学受験が続きます。
みんなの努力に、神様のご加護があることを願っています。

体調管理も点数のうち

こんにちは、西川田教室の久保井です。

来年1月14日(土)、15日(日)の大学入学共通テストの受験票が届き始めました。
毎年感じることは、なんと厳しい気候のときに行うものなのだ!と、いうことです。

寒いし、雪降るし、それで交通機関乱れるし、道路状況も悪いし、インフルエンザ流行るし、コロナ対策も加わるし、
と、挙げればきりがありません。

大学受験を5月6月に行い、世界の標準である、9月入学にしよう!と、声が上がっては下がり、下がっては上がっています、
毎年。

厳しい気候は、みな平等。とフラットな気持ちで臨みましょう。

高校受験も同様です。コロナの影響で学級閉鎖などもあり、なにやらザワザワと、中学校内でも聞こえてきます。
自分自身の体調管理だけに集中しましょう。
コロナ禍でなくても、インフルエンザが流行ってなくても、受験の為の、体調管理は必須です。
試験時間に合わせて、朝方の頭脳にシフトしましょう。
体調管理も点数のうちです。

 

 

 

 

学力テストの結果を確認しましょう

 

こんにちは、西川田教室の久保井です。
10月学力テストの結果が出始めました。
西川田教室で受けた生徒さん、自宅で受験して提出してくれた生徒さん、に別れています。
自宅受験では、保護者の方の御協力を頂き、本当にありがとうございます。

特に、中学2年生は、今回より志望高校を記入するようになりました。
来年は、いよいよ受験生なのだと自覚してもらう、良い機会です。志望校別の偏差値も出ていますので、参考にしましょう。

よく聞く、偏差値ですが、どの様に使ったらよいのでしょうか?

偏差値とは、ある集団の中での位置を示す数値のことです。学力テストでは全受験者の得点を用いて、
平均点が50、になるように変換してあります。
偏差値を使うと、内容や平均点の違うテストでも、平均点を取った人を偏差値50という指標に固定して、
比較しやすくなります。テスト結果を得点で比較すると、国語60点、数学55点だったとしても、国語の平均点が高かった可能性もあり、単純にどちらが良かったかは判断できません。それぞれの偏差値で比較するべきです。
注意しなければならないのは、偏差値は特定の母集団の中での相対評価になります。
絶対値ではないので、例えば、中学入試と高校入試のように、母集団が違う時に偏差値を比較することは、意味がありません。

小学校内のテスト、中学校内の定期テストだけでは、どうしてもはかれない学力があります。

そこで、栃木県内の中3生は、下野模試を受験します。高校生は、全国規模の模試を受けて、
自分のポジションを確認します。
進光ゼミナールの小学校、中学1年、2年生は年5回チャンスがあります。偏差値の見方など身に着けて、
なりたい自分になるための、学力チェックをしましょう。

 

 

2022漢字・計算コンクールご参加ありがとうございました

こんにちは、西川田教室の久保井です。

今年も、漢字・計算コンクールに進光ゼミナールの全教室の小学生さんにご参加頂き、有難うございました。
今週末より集計に入ります。結果を、教室にて掲示いたします。

集中して取り組んでいる顔。

「ご参加ありがとうございました」と、声かけしたときの、ホッとした笑顔。

こんなにいい顔を見せてもらう度、心を新たにします。

『鉄は熱いうちに打て』と。

どうしても、中学入学後は、定期テスト、部活動などの日程が詰まってきます。

今回の漢字・計算コンクールをきっかけに、漢字検定、数学検定、英語検定に興味をもって頂き、
是非、小学生のうちに、どの検定でも良いので、取り組みましょう。

次回の数学検定の締切は、12月7日、英語検定の締切は12月9日、漢字検定は12月20日です。
挑戦しましょう。

 

 

書く力が必要だった

こんにちは、西川田教室の久保井です。

医療系大学の学校推薦型選抜を、来月下旬に受験する高校3年生と、対策授業を行っています。

彼女は、定期テストを大切にしてしっかり内申点をとり、無事に高校内の選抜を通りました。

さあ、小論文(90分)、個人面接の対策です。

『ほんとうに、書くことが苦手で、今まで、できる限り避けてきました………』と、
蚊の鳴くような声で話し始めました。

過去問を行うと、「漢字」「資料からの抜き書き」「資料を踏まえて自分の考えを表す」が中心です。

彼女と話し合いました。
合格できたとしても、卒業後の仕事で、書く力を求められます。
コミュニケーション能力の一つとして、正確に人に伝えるために、書く力を身に着ける必要があります。
良い医療従事者になるために、書く力が大切なのだと、結論が出ました。

懸命に取り組む彼女を指導しながら、やはり、国語は大切なのだと確信しています。
本を読めといっても読まない、と嘆くなら、国語のテキストを積極的に行って、
テキストの中の問題を読書しましょう。

夏休み、冬休み、春休みの長いお休みの時こそ、普段行いにくい、国語の教科を頑張りましょう。

 

 

 

 

『漢字・計算コンクール2022』のお知らせ

 

こんにちは、西川田教室の久保井です。

小学生を対象に『漢字・計算コンクール2022』を実施致します。
学年ごとに設定された問題に取り組み、日頃努力してきた成果を発揮しましょう。

先ずは、コンクール参加前に練習問題に取り組みます。

練習問題実施期間:10月8日(土)~10月12日(水)

塾秋休み(10/8~10/12)の宿題として練習問題を配布しますので、頑張って取り組んでください。

 

コンクール日時:10月17日(月)~10月21日(金)の授業出席日の終了後30分

練習問題の範囲から出題され、漢字・計算共に50問(100点)です。

授業終了後に30分程度で実施をします。進光ゼミナールの全教室の小学生が参加するコンクールです。
私たちはこのコンクールを指導の一環と考えております。
前向きな気持ちで、一緒にコンクールに参加しましょう。

 

 

 

読書感想文を書こう

 

こんにちは、西川田教室の久保井です。

下のポスターは、進光ゼミナールの各教室に通塾してくれている、小学生に向けてのコンクールです。

「夏休みに、読書感想文書いたばっかりなのに、もう一回書くの?!」と聞こえてきそうですが、

「もう一回書こう!」

「学校の宿題に出した同じ本でも大丈夫、もう一回書こう!」

「二回目は、必ず学校に提出したものより、上手に書けるから、もう一回書こう!」

 

英語の大切さが、日々叫ばれていますし、私も叫んでいます。
国語も大切。実は、国語は外国語よりも、もっと大切なんです。2022年度から全面実施された
高校での新しい学習指導要領でも、全ての学習の基礎となる力、言語能力(国語力)の育成に力を入れることを
明記しています。
また、コミュニケーションを取る上でも、自分の思い描いたイメージを、的確に言語化する能力は、
非常に重要です。
そのためにも、まずは書くチャンスをたくさん持ちましょう。最初から上手に書ける人なんていません。
大切なことは、やってみることです。

たくさんのご応募、お待ちしております。提出期限を過ぎますと、冊子にまとめられなくなってしまいますので、
ご注意ください。

 

感想文