#63:どうも。泣かせる天才です。
鶴田北教室室長、『泣かせる天才』新井です。この言葉は中学3年生の生徒から貰った言葉です。
※※決して、悪い意味ではありませんので、ご安心ください※※
今回はこの話をさせてください。
中学3年生から相談を受けていた時のことです。
相談事が一通り終わった段階で、その子から
「先生って中3の女子たちから何て言われているか知っていますか?」と
とても怖いことを聞かれました。
私はおどおどしながら、「えっ……何て言われているの?」と返すと、その子は
「みんな、先生のことを『泣かせる天才』って言っているんですよ~」と答えてくれました。
その後、どうしてそのように呼ばれているのかを聞きました。
受験や友人、家族関係のトラブルや悩みを話すと、真摯に向き合ってくれて、言葉をかけてくれるからだと教えてくれました。
私自身、『泣かせよう』とか『感動を与えよう』という想いを常に持って話しているわけではありません。
しかし生徒から相談を受けた場合は、必ずこれをしようと決めていることが1つあります。
それは『今の生徒の現状を無条件で認めてあげる』ということです。
これは、進光ゼミナールが大切にしている
『自己肯定感・自己重要感(自分存在そのものを認めてあげる感覚)』を高める方法の1つでもあります。
悩み事を打ち明ける時、子どもたちはたいてい下を向いて落ち込んでいます。
そんな中、塾でしかコミュニケーションを取れない私に相談するほどですので
よっぽど悩んでいるのだなと言うことが伝わってきます。
また悩み事の内容によっては、打ち明けることを「恥ずかしい」とも思ったはずです。「情けない」と感じることもあるでしょう。
そんな子どもたちの現状を認め、無条件の愛で支えてあげること。それこそが、生徒たちが次に進むための原動力になるのです。
もちろん、生徒たちの悩み事によっては、点数の伸びを教えてあげた方が説得力があることも多いです。
私も時々数字を使って声をかけますが、毎回ではありません。
点数の伸びを根拠にするなどの理屈ではない想いこそが、生徒たちの最も強い力になるのではないかと、鶴田北教室の生活で感じているからです。
そのため、私はこれからも承認活動を行っていきます。
生徒たちが、社会に出ても「まずやってみよう」と思えるかっこいい大人になってもらうためにも。