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#69:悲しいけど嬉しい話

鶴田北教室室長の新井です。ブログの更新が遅れてしまい大変失礼いたしました。
私事ではありますが、3月上旬に人生初めて入院しました。
在籍生や保護者様、塾を検討されているお客様に多大なご迷惑をおかけしてしまい申し訳ございませんでした。

無事退院して仕事を復帰した際に、生徒たちから

「新井先生、突然いなくなって寂しかったよ~」や
「無事に帰って来れてよかったですね!」などの

言葉は一切もらえず

「どこに遊びに行ってたんですか?」や
「有給取って、何してたんですか?」などと

話を振られ、少しだけ悲しかったです。
悲しいことと言えば、もう1つ。
高校受験を乗り越えた生徒たちの何名かが、塾から卒業していきます。

本音を言うと、彼らのことは高校生活でも支えたいと考えていました。

しかし、ある生徒からは

 

「不安はあるけど、進光ゼミナールで学んできたことを生かして
高校では、まず自力で挑戦してみたいんです。」

 

と、私に話してくれました。

 

これはまさに、進光ゼミナールの目標の1つである『自己肯定感』を高められた成果だと考えています。

その決断はとても勇気がある素晴らしいものだと思いました。

このような学習面だけでなく、精神面の成長も感じられる。

この生徒と離れることはとても悲しいですけれど
同時に、成長や新たな門出を嬉しくも思う。

今年は、そんな春を迎えました。

 

#68:自分の〇〇〇〇に洗脳されている

鶴田北教室室長の新井です。
いよいよ明後日の8日は栃木県立入試の受験日ですね。
生徒たちには、今までの努力の成果を出し切れるように、全力を尽くしてもらいたいと思っています。
今回は、そんな受験期のクライマックスで鶴田北教室に起こった出来事についてお話させてください。

最近私は、鶴田北教室の生徒たちのすごい姿を見ています。
苦手な問題や不得意な科目に向き合っている姿です。
大人でも苦手なものや嫌いな仕事について、後回しにしてしまいますよね。(私もそうです)

それでも子どもたちは、「この教科の点数を上げれば、合格の可能性が上がる」と言って、がんばっているのです。

これは心理学的にも非常に良い思考法です。
心理学的に言うと、人間は「自分の口癖に洗脳されている」と言われています。
自分の口癖が、自分の考え方をつくっているのです。
そして何より、自分が普段から口癖のように発している言葉を、誰よりも聞いているのは自分自身なのです。

そのため、「この教科の点数が下がると、受験に落ちてしまう」という
否定的な言葉を発してしまうと、それが行動に出てしまい、パフォーマンスが悪くなってしまいます。

一方で、鶴田北教室の生徒たちのように、「この教科の点数を上げれば、合格の可能性が上がる」という
肯定的な言葉を発すると、パフォーマンスはよくなる傾向にあります。

子どもたちには、常に前向きな姿勢や考えになってもらえるように
肯定的な言葉を私からかけるようにしています。

肯定的な口癖を、子どもたちに移していきたいからです。

そして、高校という新しいステージに上がっても
今まで同様、輝けるように。

さぁ、鶴田北教室の自慢の生徒たち。
がんばってきてね。
そしてこのブログを見てくれた皆様へ。
一緒にがんばっていきましょう。

#67:「2年目」

皆様、本日3月1日が何の日だかご存じでしょうか。
そうです。鶴田北教室が開校してからちょうど1年が経過したのです。
本日は、日頃より楽しく授業を受けてくれている生徒たち、授業を展開してくれている講師の先生、お世話になっております保護者の皆様に感謝の言葉を綴らせてください。

 

 

生徒たちへ

ありがとう。
数多くある塾の中から、進光ゼミナール鶴田北教室を選んでくれて。
みんなが笑顔で塾に来る。前のめりで私に話かけてくれる。
その時間にどれだけ助けられたか。どれだけ元気をもらったか。
本当にありがとう。出会えてよかった。

 

 

講師の先生たちへ

ありがとう。
「鶴田北教室をどこよりも楽しい塾にしたい」という私の想いに共感し、授業してくれて。
私一人の力では、ここまで大きな教室にはできなかった。
先生たちの助力があってこそだ。
これからも、鶴田北教室に力を貸してくれ。
本当にありがとう。出会えてよかった。

 

 

保護者の皆様へ

本当にありがとうございます。
お子様のかけがえのない青春の一部を鶴田北教室にいただけて。
お母様、お父様、学校の先生の次に、生徒たちの成長を感じられること。
これ以上に勝る喜びを私は知りません。
改めて感謝申し上げます。出会えてよかったです。

 

 

このブログだけでは、伝えきれないほどの大きなものを得た1年だったと私は思っております。

鶴田北教室が活気あふれる、元気で明るい教室になれたこと。

それは皆様のご理解とご協力があってこそだと思っています。

決して私一人では到達できなかった領域に、今の鶴田北教室はいます。

2年目には、鶴田北教室の良さをもっと多くの方々に伝えて

「鶴田・駒生地区でNO,1の教室にする」

それが、2年目の私の目標です。

 

春は出会いが多い季節ですが、同時に別れも多い季節です。

そんなめまぐるしい中でも、一つひとつの縁を大切にして、一人ひとりに光をあてる。

2年目もそんな塾にしていきたいです。

 

これからも鶴田北教室をよろしくお願いいたします。

 

鶴田北教室 室長
新井 翔太

#66:ティッシュペーパー

鶴田北教室室長の新井です。最近は冬の厳しさが抜けたのか、暖かい時間が多くなったように思います。それと同時に、花粉が私を困らせています。今回はこの時期に不可欠な存在の「ティッシュペーパー」について、1つお話をさせてください。

 

ティッシュペーパーは1枚の厚さが0.04mmです。コピー用紙が0.09mm。髪の毛が平均0.08mm。新聞紙が0.07mmであり、ティッシュペーパーはこれらと比較すると、かなり薄いことが分かります。

 

しかし、「1日の努力量なんて、ティッシュペーパーの厚さしかない」と私に教えてくれた人がいました。
前職でお世話になった部長です。

 

その部長は視野が広く、考えが深く、何をすることにも積極的で、私の憧れの存在でした。(今でもそうです。)
どうしたら、部長のようにかっこいい大人になれるのだろう。
私は仕事を精一杯取り組んでいましたが、私と部長との社会人としての差が一向に縮まっていないように感じており、少し思い悩んでいた時がありました。

そんな私にかけてくれた言葉が、先程のものです。そして、「この努力を続けろ」と助言をしてくれました。

以下は、その当時の私と部長との会話です。

私:ティッシュペーパーの厚みしかない努力を続けるのですか?

部長:そうだ。続けろ。

私:でも、それだと成長が遅くないですか?

部長:そんなことはない。毎日サボらず積み重ねられるかが大切なんだ。

私:……。

部長:新井は目の前の成果だけに目が行き過ぎだ。3年後どうなっているか、考えてみろ。

私:3年後ですか?

部長:ティッシュペーパー1枚分の0.04mmの努力を365日重ねたらどうなる?

私:14.6mmになります。

部長:それを3年続けたら?

私:43.8mmです。

部長:約4.5cmだな。どうだ。0.04mmとは大きな差になっているだろう?

私:確かに。

部長:それでも新井は、0.04mmの努力が成長が遅く実らないと思うのか?

私:……。

部長:信じて続けろ。毎日仕事のことを考え続けろ。積み重ねたものが財産になるからな。

私:ありがとうございます!

 

私は、今だからこそこの言葉の意味が分かったような気がします。
0.04mmをいかに大切にできるのか。積み重ねられるかが、自分を大きく成長させてくれます。

生徒たちには、この0.04mmを大切にしてもらいたいと思います。

そして、生徒たちの0.04mmに目を向けた承認活動を行っていこうと考えています。

 

※次回の更新日は、月曜日ではなく、来週の水曜日になります。

#65: 13番目の進ゼミ「鹿沼東教室」

鶴田北教室室長の新井です。本日は鶴田北教室ではない教室のお話をさせてください。進光ゼミナール13番目の校舎とそこの教室長のことです。

 

2月15日、鹿沼市に進光ゼミナール鹿沼東教室が開校しました。

鹿沼東教室の教室長の久保井は、何事も「真摯」に取り組み、目の前の問題の助けになれる存在です。

勉強に興味がある方、何かお悩みを抱えている方は、ぜひ一度久保井と話をしてみてください。きっと解決へと導いてくれると思います。

久保井は、鶴田北教室でも授業をしてくれていました。

そのため、生徒たちに「久保井先生が、鹿沼東教室の室長になるんだよ」と伝えると

「えぇ~、もう会えなくなっちゃうの~?」と残念そうにしていました。
(私がいなくても、何とも思わないくせに。。。)

 

久保井は、それほど多くの日数を鶴田北教室で過ごした訳ではありません。
鶴田北教室に来た日数など、開校して351日経ちますが、そのうちの30日にも満たないほどです。

 

しかし、久保井は鶴田北教室の生徒たちの「心」に残る教育をしてくれました。
だからこそ、惜しむ声が多いのだと思います。

 

“「真摯」に向き合い、「心」に残る教育ができる”

鹿沼東教室は、そういうところになると思います。

#64:「1200kcal」

鶴田北教室室長の新井です。突然ですが、成人男性(20代後半)の1日の摂取カロリーはいくつかご存じでしょうか。答えは、タイトルにもなっている1200kcal……ではなく!!

約2200kcalです。

ですが、私は今1日の摂取カロリーを1200kcalまでに調整しています。……悲しいです。今回はどうしてこんなことになってしまったのか。その話をさせてください……。

 

ある土曜日に事件は起きました。土曜日は入試必勝パーフェクト講座が開講する曜日の為、中学3年生が朝から夕方まで勉強を頑張っています。

休憩中の生徒たちに対して

「みんな本当によく頑張っているよね。私も何か頑張ろうかな」と声をかけると…

 

Aさん「じゃあ、ダイエットしてください!」
Bさん「いいね、先生やせた方がいいよ!」

と、とんとん拍子で私が取り組む内容が(勝手に)決定しました。
そこまできつくならないだろうと思った私は

私「よっし! 頑張るよ! みんなの県立入試が終わるまで、続けるね」

と返事をしました。

 

Aさん「じゃあ、何カロリーまでに抑えます?」

私「そうだな~。成人男性の1日の摂取カロリーは、大体2200くらいだけど…」

Bさん「じゃあ、1日1200までにしましょう!」

私「えっ! 1200!?」

Cさん「1食400までにしてくださいね」

私「4、400!? 少なくない!?」

Aさん「(新井)先生の机の上に置かれているの、何?」

Bさん「えっとね、飲み物とチョコがある!」

Cさん「このチョコって、何カロリーなの?」

Dさん「携帯で調べてみる! ……96kcalだ!」

Bさん「で、飲み物は……」

Aさん「仕事での食事会は最悪仕方ないですけど、それ以外の日は必ず守ってくださいね!」

私「…………分かった。」

 

本当になぜでしょうか。
授業以上に生徒たちは生き生きした様子でした。

 

ですが、生徒たちも必死に受験勉強を頑張っています!
私もそれに合わせて、ダイエットを精一杯頑張ろうと思います。
生徒たちは、全員志望校合格! 私はダイエット成功!!
これからの1か月、一緒に頑張っていこうと思います!!!
(ちなみに1週間でもう3kg痩せました。毎日お腹ペコペコです。)

 

追伸:毎週月曜日にブログを更新していますが
今週の水曜日に、もう1本更新します。よろしくお願いいたします。

#63:どうも。泣かせる天才です。

鶴田北教室室長、『泣かせる天才』新井です。この言葉は中学3年生の生徒から貰った言葉です。
※※決して、悪い意味ではありませんので、ご安心ください※※

今回はこの話をさせてください。

 

中学3年生から相談を受けていた時のことです。
相談事が一通り終わった段階で、その子から

「先生って中3の女子たちから何て言われているか知っていますか?」と

とても怖いことを聞かれました。

 

私はおどおどしながら、「えっ……何て言われているの?」と返すと、その子は

「みんな、先生のことを『泣かせる天才』って言っているんですよ~」と答えてくれました。

 

その後、どうしてそのように呼ばれているのかを聞きました。
受験や友人、家族関係のトラブルや悩みを話すと、真摯に向き合ってくれて、言葉をかけてくれるからだと教えてくれました。

 

私自身、『泣かせよう』とか『感動を与えよう』という想いを常に持って話しているわけではありません。
しかし生徒から相談を受けた場合は、必ずこれをしようと決めていることが1つあります。

 

それは『今の生徒の現状を無条件で認めてあげる』ということです。

 

これは、進光ゼミナールが大切にしている
『自己肯定感・自己重要感(自分存在そのものを認めてあげる感覚)』を高める方法の1つでもあります。

 

悩み事を打ち明ける時、子どもたちはたいてい下を向いて落ち込んでいます。
そんな中、塾でしかコミュニケーションを取れない私に相談するほどですので
よっぽど悩んでいるのだなと言うことが伝わってきます。

 

また悩み事の内容によっては、打ち明けることを「恥ずかしい」とも思ったはずです。「情けない」と感じることもあるでしょう。

そんな子どもたちの現状を認め、無条件の愛で支えてあげること。それこそが、生徒たちが次に進むための原動力になるのです。

もちろん、生徒たちの悩み事によっては、点数の伸びを教えてあげた方が説得力があることも多いです。
私も時々数字を使って声をかけますが、毎回ではありません。
点数の伸びを根拠にするなどの理屈ではない想いこそが、生徒たちの最も強い力になるのではないかと、鶴田北教室の生活で感じているからです。

 

そのため、私はこれからも承認活動を行っていきます。
生徒たちが、社会に出ても「まずやってみよう」と思えるかっこいい大人になってもらうためにも。

 

#62:「先生は、どうして~~~なんですか?」

鶴田北教室室長の新井です。今現在、保護者面談期間中です。塾での様子やご家庭での様子、そしてこれからの話をたくさん交わさせていただいております。

ある保護者様から、
「うちの子、先生(新井)から怒られないって言っていたんですけど……悪さしてませんか?」
とのお言葉を受けました。

「してませんよ、ご安心ください。 それに、悪さをしたとしても叱りはしますが、怒りはしませんよ。」と返すと

「先生(新井)は、どうして、生徒を怒らないんですか?」

とのご質問がありましたので、そこでお答えしたことをここでお話させてください。
(ブログで3回連続カッコつけています。これで生徒からモテモテになれますよね!  ……無理か。)

―――――

私:そりゃあ…怒鳴りつけて10点上がるなら、いくらでも怒鳴りますよ。でも、そうじゃない可能性って99.9%なんですよね。

保護者様:そんなにですか? どうしてですか?

私:言葉には、「身も心も癒す力」が宿っているからです。

保護者様:……

私:スウェーデンのある家具量販店が、とある実験をしました。同じ観葉植物を2鉢用意し、【日射量、水、肥料などはすべて同じ条件】にしました。ただ1つの違いを除いて。

保護者様:違い? なんですか?

私:一方には優しい言葉を、もう一方にはののしる言葉を聞かせ続けたそうです。

保護者様:へぇ~! それで、優しい言葉の方が良く育ったんですか?

私:流石ですね、そうなんです! それをひと月続けると、優しい言葉を聞かせ続けた観葉植物は、青々と成長して元気だったそうです。

保護者様:面白いですね!

私:そうですよね。そしてお母様のご予想の通り、ののしる言葉を聞かせ続けた観葉植物は、しおれて枯れ始めていたそうです。それを知った時、思いました。【言葉には力がある】と。

保護者様:いわゆる【言霊】ですね。

私:はい! 言葉は不思議な力を持っていて、人やものごとに影響を与えると思います。植物でも、ののしる言葉を聞き続けると、しおれてしまうんです。 当然人間も、ののしる言葉を聞き続けると、身も心も消耗しますよね。

保護者様:はい。

私:それに辛いのは、ののしる言葉は、ののしった側も消耗するんですよ。

保護者様:確かに! 「もう~」ってなり、こちらもよく疲れます。

私:ですよね。これは、優しい言葉も同様です。人に対して、優しい言葉をかければ、植物もそうであるように、ますます元気に成長していけます。

保護者様:なるほど。そして優しい言葉は、かけた側も元気になれると。

私:おっしゃる通りです。だから、私たち進光ゼミナールは、承認活動を大切にしているんです。

―――――

この会話にもありますが、言葉には相手を癒す力があります。
鶴田北教室の生徒たちが明るく通塾しているのも、私が生徒たちと話すことが大好きなのも、言葉の力なのかもしれません。

#61:人間は記憶をどこに保存するか知っていますか?

鶴田北教室室長の新井です。突然ですが、表題にもなっています「人間は記憶をどこに保存する」のか、皆様はご存じでしょうか。
答えは『空間』です。今回はこの話をさせてください。

ある日の出来事です。私は私自身が授業に入っていなくても、生徒たちに声をかけて教室中を回っています。
そんな中、一人の生徒が「先生相談があるのですが、お時間ありますか?」と声をかけてくれました。
「分かった。授業終わりでもいい?」と返事をして、その場は終えました。

授業後。その生徒から話を伺いました。
その生徒は高校受験生です。今現在、自分に悩みや不安があることを打ち明けてくれました。
この生徒に私は、『上を向いて、頑張っていこう』と声をかけました。
以下は、その生徒との会話の一部です。(※前回同様、私のセリフはカッコよくしています。)

―――――
私:そっか。プレッシャーやばそうだね。

生徒:はい。とっても。。。(下を向いている)

私:ここからでもどれぐらいやばいか、伝わってくるよ。だって〇〇ちゃん、下向いてる。

生徒:??

私:人間はね、記憶を空間に保存する生き物なんだよ。良い記憶は上へ。嫌な記憶は下へ。

生徒:そうなんですか?

私:だから、怒られている人は、嫌なことだと思って下を向いて話を聞くし、推しの話を楽しそうにする友達は上や前を向いているでしょ。

生徒:ああ! 確かに!!

私:ね。だからこそ、〇〇ちゃんの今の悩みを下を向いて抱えたままなら、一生解決しないよ。上を向いて、頑張ってみようよ。

生徒:はい!

私:ここで学んできたこと、楽しかったことを思い浮かべて、『これほどの努力をしてこれた自分はすごい』って思うんだ! きっとその時には上を、前を向いて歩いていけるはずだよ。

生徒:ありがとうございます!!

―――――

生徒たちの悩みは数多くあり、それを抱えたまま進んでしまっています。
私は、それを少しでも軽くしていきたい。そう考えています。

#60: 運の”カラクリ”

鶴田北教室室長の新井です。私立受験の結果が届き、教室で喜びを爆発させているこの時期に、私事ですがもう1つ良い知らせを聞くことができました。
私の大学生時代の友人から連絡がきたのです。今回はその話をさせてください。

その友人からの連絡は、夢の実現に向けた試験を無事合格できたというものでした。すぐさま私は電話をかけ
「おめでとう!!」と声をかけました。

「ありがとう! 嬉しいよ!」と返事をくれ、その後少し雑談をしました。

その雑談の中で、「試験に合格できたのは自分がよく復習していたところが出たので『運が良かった』からだ」と言っていましたが
「それは違う」と私は声をかけました。
以下では、その時の電話の内容です。(※一部、私のセリフをカッコよくしています)
―――――
友人:えっ? それは違うってどういう意味?

私:『運は偶然じゃない』ってこと

友人:……はぁ

私:どうした?

友人:いや、ちょっと意味が分からなくて。

私:例えば、歩いている時に鳥の糞が肩に落ちてきたら、「運が悪い」の一言で片づけるのか?

友人:まぁ、最悪だし、どこに落ちてくるかなんて分からないでしょ。

私:洗濯物を干したのに、午後から雨が降ってきて、服はびっしょりになっても、「運が悪い」のか?

友人:……?

私:ワールドカップの決勝で、メッシが延長後半に決めた得点は、キーパーが弾いたこぼれ球をつめて取ったものだけど、それもメッシがたまたま偶然そこにいたから決められた『運』がいいものだったのか?

友人:いや、あれは『メッシがこぼれ球に反応できる位置に走りこんでいた』から、決められたものだろ。メッシの実力だ。

私:そう。それなんだよ。運の『カラクリ』は。

友人:んっ?

私:メッシは味方がボールを持つ位置などを考えて、自分へのパスがないと判断したから、パスを受けるスペースにいるのではなく、こぼれ球に反応できる位置に走りこむことにしたんだ。

友人:なるほど。

私:前に挙げた2つの例もそう。「この電柱付近は鳥の糞がよく落ちてくるんだよな」って分かれば、そこを離れればいい。天気予報アプリで降水確率を見れば、「これから雨が降るかもしれないから、洗濯は明日まとめてにしよう」って思えるかもしれないだろ。

友人:確かにね。

私:これが運の『カラクリ』だよ。運はそれを予期して、準備してきた者のところにしか舞い降りないんだよ。だから、過去問演習や問題集で勉強をしてきたからこそ、できるところが増えて、出題されても対応できる問題数が多くなったんだ。その結果、試験に受かったんだ。

友人:…なんか、照れるな。
ー----

これはどの出来事にも当てはまります。
生徒たちには運を手繰り寄せるための準備を徹底してもらえればと思います。
そのために必要なことはこちらで用意できればとも考えています。