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「先生、オレの自転車なくなりました」

西川田教室の新井です。

12月5日に行われました、下野模試の前日のことです。その日は中学3年生を対象とした「入試必勝パーフェクト講座」という入試本番を意識した特別授業を行っていました。生徒たちは1教科75分の入試対策授業を終え、次々と自宅へ帰り始めていました。私は「よし。今日も1日問題なく終わったな。明日の下野模試の準備をしようかな」と思い、行動しようとしていたその時です。

「先生、オレの自転車なくなりました」

と、生徒が教室に戻ってきて声をかけたのです。室長の岩崎先生がすぐに駆け寄り、状況を確認しました。私も後に続こうと思い、入り口の方に向かいましたが、近づくにつれ、笑い声が大きくなっていきました。同じく入試対策授業を受けていた友だちに自転車を隠される「いたずら」をされていたのです。

私は近づくにつれ、大きくなる笑い声を聞いて、「なるほど」と状況を理解しました。案の定、「いたずらをされただけだったみたいだよ」と私に伝え、岩崎先生は教室に戻られました。

西川田教室の生徒たちの仲の良さは、同じ空間にいるものとして分かっていましたので、私もそうでないのかと思っていました。実際に友だち同士のいたずらですみ、自転車も無事に見つかりましたので、良かったのですが、もし盗難だったらと考えるとゾッとします。あの一言だけを聞いて、すぐに反応できた岩崎先生の動きを見習わなければいけないなと思いました。

私は普段から、自転車がきちんと並んでいないか、送迎の車にぶつかってしまう位置に置いていないかどうかを気にして、授業の合間に教室外へ出ていますが、次回からは自転車の鍵もついているかどうか、自転車の籠には生徒の荷物が置いていないかどうかなどにも気を配り、自転車を並べようと思います。

あらためて、西川田教室の生徒同士の仲の良さ、そして中学3年生にもなると、なかなかいたずらのスケールが大きいな、と実感した1日でした。

コノテーションで捉える

西川田教室の新井です。中間テストを終え、少しずつ答案が返され始め、生徒と共に一喜一憂する日々を送っています。生徒から「英語はかなり(点数が)取れた!」や「暗記会の問題出たよ!」などの声を聞くと、自分たち講師が生徒の結果に貢献できたように感じ、嬉しく思えます。
しかし、嬉しい報告がある一方で、悔しい報告を聞くこともあります。例えば数学は、今回の中間テストでは、どの学年でも関数領域が出題されたため、関数が苦手な生徒たちは苦戦を強いられました。
事実、私は生徒たちからテストの前後で「先生。私、関数の問題全然分からないです」とよく声を掛けられました。
この例の私は「そっか。関数が全然分からないのか」と返事だけすることはありません。言葉の文字通りの意味(デノテーション)ではなく、その言葉に含まれている、もっと深い意味(コノテーション)が何かを考えて生徒に向き合っています。
この例の場合は、「関数の問題が分からない」には「関数の問題ができるようになるためにはどうしたらいいのか教えてほしい」という意味が言葉の奥に含まれているのではないかと考え
「じゃあ、一次関数(比例or二次関数)の式、aを用いて表すことはできるの?
まずはそこから一緒に見ていこうか?」
と声をかけています。もちろん、生徒はこれを求めて私に声を掛けてきた訳ではないかもしれません。休み時間の何気ない発言だった可能性もあります。

ですが、例え生徒にとって、おせっかいな対応になってしまったとしても、言葉には表れない本当の願いや悩みを考えながら生徒に寄り添っていく。このスタイルを私は塾人として貫き通したい。心からそう思っております。

根拠のない自信の重要性

西川田教室の新井です。中間テストが近づき、中学生たちと「テストの点数」について話し合う機会が多くなりました。生徒たちが定めた目標点数に到達できるよう、テスト対策授業や理社暗記会を通して、生徒たちの得点を少しでも上げられるよう、全力でサポートしていこうと思います。

特に数学の授業では、「基本問題で正確に得点を積み上げてもらいたい」という想いから、私は計算問題を多く取り組ませています。分からない計算問題の解き方を伝え、その類題に取り組んでもらい、さらに宿題を通して演習量を増やすというサイクルを回すことで、生徒がその問題に慣れることを目的としているからです。
数学では、問題に慣れた状態になると、その問題で計算ミスやケアレスミスによる失点が少なくなります。問題に多く触れることで、「あれ、こんな複雑な分数が答えになることあったかな?」といった思考に自然と行きつくようになるからです。
数学教育ではこのような状態になることを「感覚が豊かになる」といいます。私は生徒たちにこのような感覚が身につくよう授業に取り組んでいます。

またこのような感覚や「これだけ問題解いたのだから、テストでもきっと大丈夫だろう」といった根拠のない自信は生徒たちにとって非常に重要です。根拠のない自信は心のエネルギーになってくれます。なぜなら「自分でもやればできるのだ」という気持ちを抱かせてくれるからです。私は生徒たちがこのような自信を持って生活してくれるよう、これからも生徒たちの行動や成果に対して承認し続け、テストの点数には見えない心のケアもしていければと思います。

大切なのは自制心?いやいや「習慣」と「環境」です!

進光ゼミナール西川田教室では、10月30日から保護者面談を行ってまいりました。
保護者面談に多くの方にご参加いただき、本当にありがとうございました。今回の面談では、多くの保護者様から、「自宅で集中して勉強に取り組めない」というご相談をいただきました。現在のお子さまを取り巻く環境は、私が子どもだった30年以上前とは一変し、インターネット、スマホの普及、LINEやYouTube、SNSなどによって、24時間、世界とつながり、誰とでもコミュニケーションを取ることや、ゲームで遊ぶことが可能になりました。このような現状の中で、子どもたちが集中して勉強に取り組むことは、もはや至難の業となり、子どもの自制心に頼るのみとなっているように思えます。しかし、絶望しないでください!! 実は人間の行動を決めるのは、90%以上が、「習慣」と「環境」です。私たちの行動の多くは、無意識に「習慣」と「環境」に支配されています。この学ぶ「習慣」と「環境」を作ってしまえば、自制心などなくとも、集中して勉強することができます。ところが、これまでの「習慣」や「環境」を変えることはなかなか大変です。そこで、私のおすすめをご紹介したいと思います。

小学生のお子さまの場合、1日15分だけ、リビングでテレビを消して宿題に取り組んでみて下さい。私は以前、教室で小学生を指導する際に、10分だけ「勉強タイム」と名付けて、何も話さずに、1人で問題に取り組む時間を設けていました。「勉強タイム」が終わった後は、少し会話をしながら〇付けをし、解説などを行いました。1日10分、勉強に集中して取り組む習慣ができると、とても素晴らしいと思います。なかなか親子だと話をせずに勉強をすることは難しいと思いますが、10分だけがんばってみてください。

中学生の場合には、敵はスマホとゲームになります。また、自室で勉強するお子さまも増えてくると思いますので、1日30分は、スマホに手を触れないようにし(例えば、リビングにスマホを置き、自室で勉強するなど)、勉強してみましょう。一度に30分は集中力がもたないお子さまは、15分×2回が良いと思います。

高校生の場合は、塾に自習に来ましょう!なかなか、保護者の言うことを素直に聞けないお年頃になると思うので、塾や図書館など、勉強に集中しなくてはならない環境で勉強する習慣をつけましょう。

新しい「習慣」を身につけることは、とても大変なことですが、とても大きな財産になると思います。気が向いたら、ぜひ、お試し下さい。

長いメールになりましたが、最後までお読みいただき、ありがとうございました。

2学期は「生徒との対話」を重視する

西川田教室の新井です。西川田教室付近の中学校では、中間テストが近づいて来ました。中学生の学習内容がまた一段と難化傾向にある今学期。数学を例にすると、各学年「比例・反比例・一次関数・二次関数」という関数領域の学習に移ります。関数領域の学習は、文字式・方程式を扱ってきた1学期の代数領域のものに比べ、内容が難しいと感じる生徒が多い分野です。なぜなら、1学期は式だけを扱っていましたが、2学期になると、式・表・グラフなどのいわゆる「数学的モデル」を相互に関連付けて扱わないといけないからです。

私が大学・大学院で数学教育の研究を行っていた時も、「関数領域の問題を理解させるためにはどのようなアプローチがあるか」などを研究している論文を何度も目にしていました。様々な論文がありましたが統一して述べられていたことは、「演習量を重ね、式・表・グラフの出題に慣れていかなければ、理解に至ることは難しい」ということでした。

そこで私は、西川田教室にて、生徒の「分からない」と今まで以上に向き合っていこうと考えています。どこが分からないのか、何が読み取れていないのかを生徒との対話の中で、発見し解決していくことで、教室に来た時よりも「分かった」と思って帰宅してもらえればなと考えています。これを繰り返すことで、2学期最初の中間テストでよりよい「スタート」を切ってもらえれば、そう願って生徒たちと接しております。

イベントを通してのコミュニケーションを

西川田教室の新井です。大学入学共通テストまで、残り98日(本日を含めての日数)となりました。高校3年生が大学受験に向けて猛勉強の真っ最中である今日この頃、中学3年生にも少しずつ受験の意識が強まっているように感じます。

私が意識の強まりを感じる1つの理由は、今週から進光ゼミナール全体で始まった中学3年生向けの長期イベント「理社マラソン」の効果だと考えています。
理社マラソンとは、「授業が終わってから、理科・社会のプリントを渡し、そのプリントの内容をしっかり覚えないと帰れない」という流れを授業後、毎回行うイベントのことです。
このイベントを通して、生徒がプリント内で間違った箇所をしっかり覚えなおせているかどうか、我々講師陣が生徒に口頭で間違った問題を出題し、理解を深めることで、知識が大きな土台となる理科・社会の得点の幅を広げる手助けをすることができます。

また、学習においてだけでなく、コミュニケーションの面でもこのイベントで深めるチャンスがあると私は考えています。
なかなか合格がもらえず、帰れない生徒に対して「理科・社会の1つの用語がどれだけ大切か分かるでしょ?あと少しだから頑張れよ。」と声をかけたり
「前回よりも帰る時間早くなったね。頑張って予習してきたでしょ。」などと話ができたりと、中学3年生と話す機会が増え、最近ではよりいっしょに受験に向けて準備をしているように感じます。

今後、受験に向かっていく中で、生徒の想像を超えるほどに辛いことが待っているかもしれません。
その中でも私は、学習面のサポートはもちろんのこと、生徒の精神的な支えにもなりたいと考えています。
そのため、私は生徒全員を「塾で1日1回は笑顔にして帰そう」を目標に、塾は大変なこともあるけど「楽しいな」と思ってもらえるように
これからも学習面並びに生活面,精神面のサポートも欠かさず行っていきたいと考えています。

個別指導ならではの授業展開を

西川田教室の新井です。西川田教室付近の中学校では、1学期の期末試験を終え、成績表が確認できるようになりました。生徒たちの成績を確認していく中で、私は様々な声を聴きました。

夏期講習では、連立方程式の計算をよくミスしてしまっていた生徒が、期末試験の連立方程式の計算問題を満点取ったこと。他には苦手だった社会の点数が上がったのだと教室に入ってすぐに話してくれたことなど、私が自分のことのように喜べる話がたくさんありました。
しかし一方では、自分が思ったよりも伸びなかったことや、ケアレスミスで10点ほど落としてしまったことを悔やんでいる声もありました。特に英語で思ったように得点を伸ばすこtができなかった生徒が多かったように思えました。

学習指導要領は約10年に1度のペースで改訂されてきましたが、英語は難化傾向にあり、学校の授業のペースが速く、例年よりも定期テストが難しくなっています。
英語とは「積み重ねの科目」であると言われているように、しっかりとした土台の上に知識を乗せていくことで、初めて内容理解に繋がります。その大切な土台がしっかりしていないと、学校で教わる内容が土台から崩れ落ちてしまうことになります。

しかし、学校では年間指導計画もあり教科書を戻ったり、内容が分からない生徒のためだけの授業展開を行ったりすることは考慮されておりません。

だからこそ、私は、学校ではできないその子に合わせた授業展開を意識して行っています。
まずは新出単語を抑えることに重きを置く生徒もいれば、文法表現の形を意識して問題を解くことを重視する生徒もいます。
そして少しでも「分かった」や「楽しかった」の気持ちになってもらい、一歩ずつその子に合わせた歩幅で進んでもらいたい。その想いも持って、これからも生徒と接していこうと考えています。
学校が大変な時期だからこそ、私たちがより一層がんばっていきたいと思います。

褒めること・叱ることの意識

西川田教室の新井です。9月2日㈭から、時間割が通常授業に戻りました。夏期講習に1コマ75分の授業に取り組んでいた生徒たちにとって、通常授業の50分はかなり短く感じられるようでした。
先日授業を担当した生徒が「えっ、もう授業終わりですか?」と驚いていました。
その生徒に私が「そう思えるくらい、集中して勉強に取り組む力が夏に鍛えられたってことだよ。」と返すと、生徒は少し嬉しそうにしているように見えました。

このように生徒ができていること・できるようになったことに目を向け、しっかりと言葉をかけるようになったのは、「承認する」ことが生徒の自己肯定感を高めることができると学んでからのことです。
以前私が、高等学校で教壇に立っていたときは、生徒のダメなところ・叱るべきところにばかり目が行っていました。生徒を褒めたことよりも、叱ったことの方が圧倒的に多かったと思います。

ですが、ある調査では「叱られる経験が多いが、褒められる経験が少ない子どもは『へこたれない力』と『自己肯定感』の二つの力が低い。褒められることと叱られることの経験を多くしてこそ、この二つの力が高くなる」というものがあるそうです。
つまり、褒めるか叱るかのどちらか一方だけでしかコミュニケーションが取れていないと、生徒たちが困難な場面に立ち向かったときに、自分に自信をもって前に進むことが難しくなってしまうのです。

このことを当塾での講師生活を通して学んだ私は、まず生徒たちのできているところに目を向けて、声をかけるようにしました。
その行いの繰り返しが、生徒との信頼関係を築き、生徒を褒めるとき、時に叱るときにより効果が発揮されると考えています。
これからも私は、褒める経験と叱る経験を多く行い続け、生徒のへこたれない力と自己肯定感を高めていきたいと思います。
そして、生徒が塾を旅立った後、しっかりと学校や社会の中で強く生きていける人間になってほしい。そう心から思っています。

 

 

遅すぎると思えた時から

西川田教室の新井です。8月31日で、夏期講習が終了します。始まってみると、長いようであっという間に日々が過ぎていきました。
それは私だけでなく、生徒たちも同じ感覚だったようで、今週私に「夏休みがもう終わっちゃうんですよ。やばくないですか?」と話してくれた生徒がいました。
その生徒とは夏休みが始まって最初の夏期講習の授業で

生徒「夏休みが約1か月もあるって最高ですよね。」
私「その気持ちすごく分かるよ。でもね、たぶんあっという間だぞ?」
生徒「えっ、マジですか?」
私「うん。だから、夏休みの勉強は今日から!全力で!頑張ろうね。」
生徒「はーい。」
と話していた生徒だったのです。その生徒は8月29日(日)に下野模擬試験を始めて受ける中学3年生でした。

授業の中で、下野模試の過去問に触れ、内容が難しく感じた生徒は
「もっと前から勉強を頑張っていればな」と、勉強するスタートを切るのが遅すぎたことに後悔している様子でした。
しかし、誰にだって勉強や行動を移すのに遅れて後悔することは多くあると思います。
私も「行動するには遅すぎたな」と反省することが何度もあります。
ですが、「遅すぎたな」とだけ反省していても、何も前には進めません。

私は「遅すぎると思ったその瞬間が、これからの人生の中で最も早い」と考え、行動に移すようにしています。
そのため、生徒たちが勉強を取り組むのに遅すぎたと反省していたとしても、そこからすぐにスタートを切れるように、これからも生徒への声掛けや接点をもつことを徹底していこうと思います。

夏期講習後半戦!

西川田教室の新井です。8月16日(月),17日(火)に中学3年生を対象とした日帰り合宿「満点サバイバル」を実施しました。朝9時半から始まり、最長12時間学習する大変な行事でしたが、無事に終えることができ嬉しく思います。
約12時間に渡る学習は、辛いこともあったと思います。テストで必死に満点を目指したが、惜しくも再テストになってしまった生徒もいました。
しかしもう一度、またもう一度と机に向かい、根気強くテストに取り組み、合格だったときの生徒の表情は、みんな笑顔で溢れていました。

「勝負の夏」と呼ばれるこの時期に、1日で約12時間も勉強を頑張れたということは、これからの受験勉強を乗り越えていくための大きな自信になるのではないかと思います。
この2日間の努力が実を結ぶよう、これからも今まで以上に、熱く指導していきたいと考えています。

そして夏期講習は、これから後半戦に突入します。私は学年に応じて、以下のように対応していきたいと考えています。
中学3年生は8月29日にある下野模擬試験のために、苦手な分野を見直し、少しでも多くの問題に取り組めるよう支援していきます。
中学1,2年生は8月末または9月初旬に控える期末テストに向けて、テスト範囲の問題の復習に取り組んでいきます。
小学生は夏休み明けの学校の学習内容についていけるようになるだけではなく、家庭での学習時間もふやせるように、宿題を通して内容の復習と家庭学習の時間を増やす働きかけを行っていきたいと思います。
高校生には、自分自身で夏休み後半の目標を定めて勉強に取り組んでもらい、困っている時に、しっかりと手助けを行える状態を整えていきます。

残り半月となった夏期講習。これからも生徒個々に合った指導や声掛けをし、生徒のみんなが夏休み明けの授業やテストにしっかりと応えていけるようにしていければと思います。