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元気や不安は伝わりうつるもの

西川田教室の新井です。2月7日(月),8日(火)に、県立高校の特色選抜(推薦入試)がありました。特色選抜を終え、教室に来る生徒たちに、私は「手ごたえはあったの?」,「内容はどうだった?」と聞きました。返してくれる言葉は生徒それぞれでしたが、その中でも多くの生徒が口にした言葉は、やはり「緊張した」でした。中には
「作文が配られる前に、『目を閉じなさい』ってアナウンスがあって、(そのような流れを知らなくて)おどろいた」など、初めての推薦型の入試への驚きや戸惑いの感想を話す生徒もいました。

何事も初めてのことはどれだけ準備していても不安になるし、緊張もすると思います。前もって、どのようなことが起こりうるのか、様々な可能性を知っていれば、生徒たちも不測の事態がおきても、動揺も少なかったのではないかとも考えました。

今回の出来事を通して、予め「このようなことがある可能性がある」と入試本番の流れについて伝えることも私の役目だったなと反省しました。この反省をしっかりと生かして、一般入試を控える生徒たちに接していきたいと思います。
その時に決して不安を煽るような言い方はせずに、「このようなこともあるからびっくりしないでね。〇〇くんなら大丈夫」と明るい方向へ持っていくような伝え方をしたいと思います。

明るく話せば、生徒たちの気持ちも明るい方向へ変わると考えているからです。

普段の授業でも同じことが言えます。私が大変そうにしていると、生徒たちにもその雰囲気は伝わり言葉をかけにくくなりますし、
逆に私が楽しそうに授業をすると、生徒たちの笑顔が増えていき、質問も多くなります。
そのため、私は常に明るく、時には冗談も交えながら「生徒たちを笑顔にすること」を意識して授業に取り組んでいます。

そしてこのスタイルが教室全体の雰囲気となり、「楽しく学べる塾だな」と思ってもらうことが私の大きな望みの1つです。

1つ、気付いたことがあります。

西川田教室の新井です。今回は私が西川田教室で心掛けていること、そしてそのときに1つの気付きがあったことをご紹介させてください。

私は授業を担当していないコマであっても、教室内を巡回して生徒のフォローを行っております。私は巡回指導をする際、ペンが止まっていたり、また学校の疲れからかウトウトしていたりする生徒たちに話しかけるのはもちろんですが、ペンを走らせている生徒にも「どう?解けそう?」などと声掛けをしています。
大体1コマの授業で小・中学生全員に最低1回,多くて3回は声を掛けようと意識しています。
(生徒の中には、「また来た!暇なの?」と言われてしまうこともありますが……。)

そして先週巡回指導をしている際、以下のようなことがありました。

1コマ目数学,2コマ目英語の授業を取り組む中学生がいました。1コマ目の数学では、計算問題を中心に取り組んでおり、その最中に「どう?順調?」と私から声を掛けました。その生徒は「はい、大丈夫です!」と返してくれて、その後も積極的に問題に取り組んでいました。
しかし2コマ目の英語になると、ペンが止まってしまうシーンを何度も目にしました。その度に、「どうしたの?分からないところがあるの?」と聞くと、「はい。ここが……。」と困って様子だったので、その問題の解説と英語の学習する上での助言を行いました。
数学のときよりも、積極性がやや薄れてしまっているように思えました。帰り際、その生徒に数学と英語のどちらが好きかを聞いてみたところ、「数学」と答えてくれました。

私は数学のような積極性を、英語でも見せてくれればと考えていましたが、それを生徒本人にのみ託すのでは不十分だとも思いました。
なぜなら、数学を一生懸命に学習した背景には「数学が英語よりも好き」という気持ちがあるからです。人間ですから、苦手なことよりも得意なこと,好きなことの方が積極的になるのは当たり前です。

では、数学が好きだから得意なのでしょうか。それとも、数学が出来るから好きなのでしょうか。まるで、「卵が先か、鶏が先か」という理論の様ですが、私たち塾人は、この両面からアプローチすることが必要だと考えました。
その科目の“おもしろさ”を伝えると同時に、少しでも解ける問題をふやす、またはテストの結果を良くする。そのことで、1つでも多くの科目で「好きこそ、ものの上手なれ」を体現してほしいと思います。

そのため私はこれからも生徒の目線に立って、教科指導を行っていこうと思います。そして、少しでも「楽しい」という気持ちを引き出していきたいと考えています。それが、生徒のモチベーションを上げる大切な理由の1つになると気付いたから。

学力にだけ焦点を合わせません!

西川田教室の新井です。先日、大学入試共通テストが終了しました。これまでのセンター試験とは出題傾向が大きく変わり、学習指導要領の改訂が出題に影響を与えていると感じさせる内容がありました。

数学には、現実の事象(イメージしやすい状況)や対話文から、数学の問題へと落とし込んでいく問題が出題されていました。
私個人の感想になりますが、数学Ⅰ・A(高校1年生の学習内容)の共通テストは現実の事象を扱う問題が出題されましたが、数学の単元と結び付ける誘導が少なかったり、従来のザ・数学の問題を扱う大問も内容が難しかったりと難化傾向にあると感じました。

来年度以降の受験生を指導していく上でも、問題にしっかり目を通し分析していこうと思います。
そして高校入試も、残り50日を切り、子どもたち自身が残りの日数を意識するような時期になりました。私は最後の追い込みのためにも苦手科目や不安な科目,単元をサポートしていくだけではなく、精神面のケアも行っていきたいと考えています。
私がこのようなことを考えているのは、以下の出来事があったからです。

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私立受験の前日に解いていない年度の過去問を一通り取り組みたいと話しかけてくれた生徒がいました。その生徒にとっては、まだ過去問をやり切れていないと感じていたため、直前となり一気に不安が押し寄せてきたのだと私は思いました。私はすぐに過去問を印刷し、生徒に渡しました。

しかし、私は過去問を渡しただけで細かいミスや受験当日のアドバイスを丁寧に伝えることができませんでした。
その生徒は、一通り解き終えた後に自宅へ帰っていきましたが、1時間後にまた塾へ来て「家で解くから、まだ解いていない過去問がほしい」と私に声を掛けてきたのです。

その時に私は「生徒の学習時間や内容を準備するだけでは、生徒の心からの不安や焦りを解消することはできない」のだと気付きました。
その後、その生徒には「直前ではあるけど、ここまでやったのだから、この後は根詰めずに明日に備えなよ」と言って、取り組める量の過去問を渡しました。

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結果その生徒は、死亡していた私立高校に合格しました。しかし、もっと早めにケアができたのではないか、もっと直前の体調管理に気をつけた対応ができたのではないかと、私自身反省する機会となりました。
残り50日を切った今、生徒たちの学習指導とともに精神面のサポート、勇気づけるための声掛けを行っていきたいと思います。

今年の目標を勝手に決めてみました

新年明けましておめでとうございます。西川田教室の新井です。
今年は去年以上に生徒一人ひとりに寄り添う「おせっかいな1年」を送ることが私の目標です。この目標を達成できるように、子どもたちと真摯に向き合い、多くの会話を重ね、子どもたちのことをより深く知っていこうと思っておりますので、本年もよろしくお願いいたします。

1月4日より、私立高校入試が始まりました。西川田教室では、前日遅くまで過去問に取り組むべく自習をする生徒や、過去問の分からないものを1問も残さずに受験に臨みたいため、休み時間も利用して質問をする生徒、また授業中に初めての入試に対する不安を打ち明け相談する生徒などがいました。

彼らの努力が実を結ぶことを切に願い、学習のサポートを行っています。ただ私たちは中学3年生だけを注視している訳ではありません。中学2年生もまた今年が受験に向けた勝負の1年になります。そして中学2,3年生以外の学年、学校段階でもこの1年間を頑張れるかどうかで、この先の学習習慣に大きな影響を与えるのだと私は考えています。

そこで、私の目標でもある「おせっかいな1年」のための最初の試みとして、子どもたちの目標を勝手に決めてみました。

小学1~3年生目標:宿題忘れなし!
こちらからの支援が必要ではあります。しかし、宿題はまず一人で取り組み、分からないところを塾やご両親と一緒に解決し、宿題忘れをなしにしましょう。

小学4~6年生目標:得意科目の発見!向上!
国語や算数だけでなく、理科や社会、そして英語など学習領域が一気に広がる年代です。どの科目でも構いません。自分の得意や好きな科目を見つけ、その科目の学校や塾の授業を楽しく受けられるように学習に励みましょう。

中学1年生:英単語を徹底して覚える!
昨年から教科書が変わり、英語に苦戦を強いられている方が、圧倒的に多くなっています。これまでの教科書よりも文法量もかなり多くなっていますが、文法の難しさだけに気を取られすぎず、語学は単語から!

まずは、新出単語を1つずつ丁寧に覚えていきましょう。

中学2年生目標:勉強しなかった日をつくらないこと!
先程述べましたが、この1年は勝負の年です。この1年の学習量をどれほど積み上げられたかで志望校や成績が決まると言っても過言ではありません。そのため、継続して勉強に取り組む習慣を身に付けることがとても大切です。忙しい日は30分でも15分だけでも構いません。毎日勉強と向かい合ってみましょう。

中学3年生目標:第一志望に合格する!
受験には特別な力が必要な訳ではありません。ただ「断固たる決意」と「諦めない気持ち」だけ、それを信じて入試本番まで突っ走りましょう!全力で学習をサポートし、応援します。

高校生目標:塾の授業では「できない」問いの解決を!
塾に来てから、気になる単元に取り組むのではなく、塾に来る前に、できる問題、できない問題を仕分けして、質問がスムーズに行えるようにしましょう。

以上のことを子どもたちにも伝え、共有し、この目標が達成できるように全力で支援していきたいと思います。

今年一、驚いたことは〇〇についてです。

西川田教室の新井です。私は6月1日から西川田教室に配属となり、7か月間生徒たちと一緒に勉強していきました。
時に楽しく、時に厳しく、また生徒たちを教えるだけでなく、生徒たちから教わることも多く、非常に密度の濃い時間を過ごしてきました。この7か月間の中で、私が一番驚いたことは

「住所」

についてです。

西川田教室は、小学生,中学生を対象にクリスマスカードを書いてもらいました。ご家族に向けて日頃の感謝の言葉を伝えるよう、みんなにカードを渡しました。その時、約8割の生徒から出た言葉が
「先生、郵便番号分からないです。」,「住所分からないです。」など、自分の住所を知らないことでした。

私が中学生だった12年前は、住所を知らない子の方が少なかったです。なぜならそれは、自分の住所を知らないと自宅に帰れなかったからです。親の携帯電話の番号については、今でも言えてしまうほど、何度も公衆電話から電話をかけて暗記したものです。

では、なぜ今の子どもたちが住所を覚えていないのかというと、スマートフォンの普及による利便性の高さが裏目に出ているのではないでしょうか。
今ではルートマップのアプリを使えば、近くのコンビニエンスストアまで行け、そこから家までは街並みを覚えていれば、たどり着けます。また、行きたいお店もルートマップで確認することができます。
そのため、今の子たちには「住所」を覚える必要性がないのが現状です。ただそれは「今」の話ではあるので、今後社会に出ていくうえで、住所を伝えられること、把握していることは必要な常識の1つであると思います。

私はこれからもクリスマスカードなどのイベントを通して、周囲の方々に感謝の気持ちを伝えられる人になってもらいたい、学校を卒業した先で活きる大切なことを生徒たちに伝えていける塾人を目指していこうと思います。

その生徒に合わせた承認を!

西川田教室の新井です。11月末、講師育成の一環として「冬期講習 講師研修会」に参加しました。
この研修会では、12月23日から始まる冬期講習について、講習会の目的、生徒対応、教務力向上のためのグループワークに取り組みました。その中で、特に私が注目したのは、中学1年生の英語についてです。

中学校の学習指導要領の改訂により、今年度の中学1年生は学習の進度も速くく、内容も難しくなっています。その結果、中学1年生の英語の学力状況は、「学校の授業についていくことができる子」と「内容が難しく、ついていけなくなってしまった子」の二極化しています。
今の中学2,3年生のような、平均的な習熟度の子がほとんどいないのが現状です。私が中学1年生の英語の授業をしていて驚いたことは、英語の語順「誰が(主語)、なにした(動詞)」を最初に書く意識がかなり弱い印象がありました。

そのため、これから始まる冬期講習で、私はその生徒に合った学習内容や速度などの授業面だけでなく、その生徒に合わせた承認を取り入れ、4月からの総復習をしていこうと思います。

例えば、先程述べた「誰が(主語)、なにした(動詞)」の語順を理解できていない生徒には、その説明の後、演習問題に取り組んでもらい、「英語の表現に慣れてきたね!すごいよ!」などの声掛けを。
また、be動詞と一般動詞の区別がつかない子にも同様に解説の後に演習に取り組んでもらい、「違いを見極められる目になったな!!」などの声掛けを行いたいと思います。
これを繰り返すことで、難化傾向にある英語であっても、「立ち向かい乗り越えられるのだと実感してもらうこと。」それが、私個人で掲げている冬期講習の目標です。

もちろん、中学1年生の英語に限った話ではなく、どの学年のどの科目であっても目標達成を叶えるため、生徒に寄り添う姿勢で接していきます。この冬、どこよりも温かい塾を目指して講師一同、生徒と向かい合い共に励んでいこうと思います。

「先生、オレの自転車なくなりました」

西川田教室の新井です。

12月5日に行われました、下野模試の前日のことです。その日は中学3年生を対象とした「入試必勝パーフェクト講座」という入試本番を意識した特別授業を行っていました。生徒たちは1教科75分の入試対策授業を終え、次々と自宅へ帰り始めていました。私は「よし。今日も1日問題なく終わったな。明日の下野模試の準備をしようかな」と思い、行動しようとしていたその時です。

「先生、オレの自転車なくなりました」

と、生徒が教室に戻ってきて声をかけたのです。室長の岩崎先生がすぐに駆け寄り、状況を確認しました。私も後に続こうと思い、入り口の方に向かいましたが、近づくにつれ、笑い声が大きくなっていきました。同じく入試対策授業を受けていた友だちに自転車を隠される「いたずら」をされていたのです。

私は近づくにつれ、大きくなる笑い声を聞いて、「なるほど」と状況を理解しました。案の定、「いたずらをされただけだったみたいだよ」と私に伝え、岩崎先生は教室に戻られました。

西川田教室の生徒たちの仲の良さは、同じ空間にいるものとして分かっていましたので、私もそうでないのかと思っていました。実際に友だち同士のいたずらですみ、自転車も無事に見つかりましたので、良かったのですが、もし盗難だったらと考えるとゾッとします。あの一言だけを聞いて、すぐに反応できた岩崎先生の動きを見習わなければいけないなと思いました。

私は普段から、自転車がきちんと並んでいないか、送迎の車にぶつかってしまう位置に置いていないかどうかを気にして、授業の合間に教室外へ出ていますが、次回からは自転車の鍵もついているかどうか、自転車の籠には生徒の荷物が置いていないかどうかなどにも気を配り、自転車を並べようと思います。

あらためて、西川田教室の生徒同士の仲の良さ、そして中学3年生にもなると、なかなかいたずらのスケールが大きいな、と実感した1日でした。

コノテーションで捉える

西川田教室の新井です。中間テストを終え、少しずつ答案が返され始め、生徒と共に一喜一憂する日々を送っています。生徒から「英語はかなり(点数が)取れた!」や「暗記会の問題出たよ!」などの声を聞くと、自分たち講師が生徒の結果に貢献できたように感じ、嬉しく思えます。
しかし、嬉しい報告がある一方で、悔しい報告を聞くこともあります。例えば数学は、今回の中間テストでは、どの学年でも関数領域が出題されたため、関数が苦手な生徒たちは苦戦を強いられました。
事実、私は生徒たちからテストの前後で「先生。私、関数の問題全然分からないです」とよく声を掛けられました。
この例の私は「そっか。関数が全然分からないのか」と返事だけすることはありません。言葉の文字通りの意味(デノテーション)ではなく、その言葉に含まれている、もっと深い意味(コノテーション)が何かを考えて生徒に向き合っています。
この例の場合は、「関数の問題が分からない」には「関数の問題ができるようになるためにはどうしたらいいのか教えてほしい」という意味が言葉の奥に含まれているのではないかと考え
「じゃあ、一次関数(比例or二次関数)の式、aを用いて表すことはできるの?
まずはそこから一緒に見ていこうか?」
と声をかけています。もちろん、生徒はこれを求めて私に声を掛けてきた訳ではないかもしれません。休み時間の何気ない発言だった可能性もあります。

ですが、例え生徒にとって、おせっかいな対応になってしまったとしても、言葉には表れない本当の願いや悩みを考えながら生徒に寄り添っていく。このスタイルを私は塾人として貫き通したい。心からそう思っております。

根拠のない自信の重要性

西川田教室の新井です。中間テストが近づき、中学生たちと「テストの点数」について話し合う機会が多くなりました。生徒たちが定めた目標点数に到達できるよう、テスト対策授業や理社暗記会を通して、生徒たちの得点を少しでも上げられるよう、全力でサポートしていこうと思います。

特に数学の授業では、「基本問題で正確に得点を積み上げてもらいたい」という想いから、私は計算問題を多く取り組ませています。分からない計算問題の解き方を伝え、その類題に取り組んでもらい、さらに宿題を通して演習量を増やすというサイクルを回すことで、生徒がその問題に慣れることを目的としているからです。
数学では、問題に慣れた状態になると、その問題で計算ミスやケアレスミスによる失点が少なくなります。問題に多く触れることで、「あれ、こんな複雑な分数が答えになることあったかな?」といった思考に自然と行きつくようになるからです。
数学教育ではこのような状態になることを「感覚が豊かになる」といいます。私は生徒たちにこのような感覚が身につくよう授業に取り組んでいます。

またこのような感覚や「これだけ問題解いたのだから、テストでもきっと大丈夫だろう」といった根拠のない自信は生徒たちにとって非常に重要です。根拠のない自信は心のエネルギーになってくれます。なぜなら「自分でもやればできるのだ」という気持ちを抱かせてくれるからです。私は生徒たちがこのような自信を持って生活してくれるよう、これからも生徒たちの行動や成果に対して承認し続け、テストの点数には見えない心のケアもしていければと思います。

大切なのは自制心?いやいや「習慣」と「環境」です!

進光ゼミナール西川田教室では、10月30日から保護者面談を行ってまいりました。
保護者面談に多くの方にご参加いただき、本当にありがとうございました。今回の面談では、多くの保護者様から、「自宅で集中して勉強に取り組めない」というご相談をいただきました。現在のお子さまを取り巻く環境は、私が子どもだった30年以上前とは一変し、インターネット、スマホの普及、LINEやYouTube、SNSなどによって、24時間、世界とつながり、誰とでもコミュニケーションを取ることや、ゲームで遊ぶことが可能になりました。このような現状の中で、子どもたちが集中して勉強に取り組むことは、もはや至難の業となり、子どもの自制心に頼るのみとなっているように思えます。しかし、絶望しないでください!! 実は人間の行動を決めるのは、90%以上が、「習慣」と「環境」です。私たちの行動の多くは、無意識に「習慣」と「環境」に支配されています。この学ぶ「習慣」と「環境」を作ってしまえば、自制心などなくとも、集中して勉強することができます。ところが、これまでの「習慣」や「環境」を変えることはなかなか大変です。そこで、私のおすすめをご紹介したいと思います。

小学生のお子さまの場合、1日15分だけ、リビングでテレビを消して宿題に取り組んでみて下さい。私は以前、教室で小学生を指導する際に、10分だけ「勉強タイム」と名付けて、何も話さずに、1人で問題に取り組む時間を設けていました。「勉強タイム」が終わった後は、少し会話をしながら〇付けをし、解説などを行いました。1日10分、勉強に集中して取り組む習慣ができると、とても素晴らしいと思います。なかなか親子だと話をせずに勉強をすることは難しいと思いますが、10分だけがんばってみてください。

中学生の場合には、敵はスマホとゲームになります。また、自室で勉強するお子さまも増えてくると思いますので、1日30分は、スマホに手を触れないようにし(例えば、リビングにスマホを置き、自室で勉強するなど)、勉強してみましょう。一度に30分は集中力がもたないお子さまは、15分×2回が良いと思います。

高校生の場合は、塾に自習に来ましょう!なかなか、保護者の言うことを素直に聞けないお年頃になると思うので、塾や図書館など、勉強に集中しなくてはならない環境で勉強する習慣をつけましょう。

新しい「習慣」を身につけることは、とても大変なことですが、とても大きな財産になると思います。気が向いたら、ぜひ、お試し下さい。

長いメールになりましたが、最後までお読みいただき、ありがとうございました。