みなさんこんにちは!
大変遅くなりましたが、先日(5月19日)に行った、
理科実験教室のご報告です!

今回の理科実験教室は、洗濯のりと食塩を使ってスーパーボールを作る実験です。

昨年までは、スライム(洗濯のり+水+ホウ砂→スライム)を作ったのですが、
今回は、スーパーボールにチャレンジしました。

どのような実験かというと、
洗濯のりに食塩水を入れて混ぜると白い塊がでてきます。
その塊を取り出して 形を整え、水分がなくなるまで手で丸めると、スーパーボールのように弾む物体ができるというものです。

簡単に原理を紹介すると、
洗濯のりには、PVA(=ポリビニルアルコール)というプラスチックの一種がたくさん水に溶けています。
そこに食塩を混ぜると(食塩はとても水に溶けやすい物質です)、食塩に水分を取られたPVAの
プラスチックが溶けきれなくなり、固体となって出てきたものがスーパーボールです。
この現象を「塩析(えんせき)」といいます。

今回の実験では、最初は食塩水を使って実験を行いましたが、
あまり固まらず、水分が抜けるまでに相当な時間がかかったため、
最後は、食塩をそのまま洗濯のりに入れてみたところ、
食塩を直接入れたほうが、固まりも早く、よりスーパーボールに近いものが出来上がりました。

みなさんも、夏休みの自由研究などで取り組んでみてはいかがでしょうか。
材料もほぼすべてドラッグストアなどで入手できます。

理科の知識は、私たちの身の回りにたくさん活用されており、
理科実験室以外でも簡単にできる実験がたくさんあります。
こういった身近な道具を使った実験から、生徒たちが理科に興味を持ち、
学問への探求心が芽生えるような、知的好奇心を刺激するような実験を
お届けしたいと思います。