今日は、昨日に続き、なぜ高学歴ほど所得が高くなるのか、雑誌「PRESIDENT」の記事の続きをご紹介したいと思います。

記事によれば、
一口に「大卒」と言っても、出世している大卒もいれば、そうでない大卒もおり、その違いは「学習習慣」にあると紹介されています。大学時代の積極的な学習経験は、本人の知識能力の向上や成長体験をもたらし、その蓄積と体験が、現在に必要な知識能力を向上させ、その結果が仕事の業績などに反映されている。つまり、大学時代の学習が現在につながり、それが所得向上に結び付いているという図式です。

大学という場で学ぶ習慣を身につけ、卒業後もそれを維持している者においてこそ、効用はより強いかたちで発揮される。大卒という学歴の効用は、学習習慣の獲得という条件を満たすことによって強化される。

この記事では、さらに加えて大事なことは、こうした効用がどのようなタイプの大学であっても確認されるという点を伝えている。いわゆるトップ大学であっても、マス教育を担う大学であっても、同じように学ぶ習慣の力を見ることが出来るそうです。

大学数が増え、大学進学率も上がり、中には定員割れをする大学もあり、大学教育への不信が広まりつつある昨今、「有名な大学でなければ」、「今さら大学なんて」という声も聞こえてくるが、記事が示すデータを見る限り、学ぶ習慣には意味がある。学習習慣はどのように身につくのか、非認知能力といったものとの関連性はどうか、課題は山積しているが、学習すれば報われるという点だけは確かであるように思われる。と記事は締めくくっている。

「学習すれば報われるという点だけは確かである」
なんとも頼もしい言葉だと思いました。そして、この記事には書いてありませんでしたが、大学で学ぶ習慣を身につけるためには、大学に進学する過程で、しっかりとした学習習慣を身につけておくことが重要なのだ。だからこそ、私たち大人が、学ぶことの大切さ、おもしろさを子供たちに伝えなくてはならない!そう強く感じた記事でした。