最近、教育業界では「生成AIの活用」が大きなテーマになっています。
文部科学省の方針でも、学校現場での活用について慎重に検討しながら進めていく姿勢が示されていますし、
OECDもAI時代に求められる力として「思考力」「批判的思考」「問題解決力」を強調しています。
実際、生成AIはとても便利です。質問すればすぐに答えが出る。文章も作れる。要約もしてくれる。
大人にとっては「仕事の効率化ツール」として非常に有用です。
私は、これからの社会でAIを使いこなす力は必要になるのではないかと考えています。しかし、自分で考えたことがなかったり、基礎知識がなかったり、正誤を判断できなかったりといった状態でAIを使うと、「便利な答え」に依存してしまいます。AIが出した答えが正しいかどうかを判断するには、やはり土台となる学力が不可欠です。
ニュースでは「AI活用」「デジタル教育」「効率化」という言葉が並びます。しかし、どんな時代でも変わらないのは、自分の頭で考える時間や試行錯誤する経験、間違えを修正するプロセスでなないでしょうか。これらを通して育つ“本物の力”です。生成AIは「答えを出す力」は持っています。しかし「努力する力」や「粘る力」は育ててくれません。
だからこそ、教室ではあえて遠回りに見える時間も大切にしています。


