年が明けて、大学入学共通テストや特色選抜試験が近づいてきました。受験生の作文指導をしていると❝何を書けばよいかわからない”
という生徒からの質問・嘆きがとにかく多いです。

文章を書くにあたって悩むその❝何❞にあたる部分について、意外にも根本のことからわかってなかったりします。

例えば作文の課題が
「好きなアーティストとその理由を書いてください。」
だったとします。
さて、あなただったらどうやって文章を作りますか?
少し想像してみてください。

当然、最初に好きな歌手を挙げますよね。
この後の「その理由」が意外と難しいです。
普段何気なく話している話ですが、好きな歌手について、好きな理由まで考えることって結構少ないと思います。
言ってしまえば「好きだから」で終わってしまうものです。
その話をいかに膨らませていいのかがポイントです。

例えば、ロックバンドが好きだったとしましょう。
そこに理由を入れるとすれば
ライブでの楽しみ方の幅が広い
ストレス発散ができる
ジャンルが多様
などと膨らませていくことが出来ます。

では、これらがどんな枠組みにあるのかを考えましょう
【比較】
色々な音楽がある中でロックが好きという他との比較から成り立っています。
それそのものを説明するのではなく、
たくさんの中での一つとして捉えることで
書けることがグンと広がります。
【経験】
音楽について話をする時には、
歌詞や楽器の演奏であったり「音楽」に直接関わることでしか
説明が出来ないわけではありません。
背景であったり、今までの経験を絡めて説明するのも一つの手です。
【話題の転換】
そもそもロックやその音楽について思いつかなかった場合は
無理矢理にでも自分の得意分野の話を引っ張り出すことも良いです。
テーマから外れすぎないことを意識すれば立派な理由に出来ます。

こんな感じで話の持って行き方を
枠組みとして捉えると一気に頭の中が整理されませんか?

塾ではこうやって上手に文章を広げるテクニックを学ぶことが出来ます。
でも、それを教えるためには自分自身にそのテクニックがあって
それを言語化出来る必要があるので私も日々、考えております。


進光ゼミナール泉が丘教室

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