今の自分が「幸せだと思う」「どちらかというと幸せだと思う」と回答した高校生の割合は合計80.8%であり、特に「幸せだと思う」との回答は前回調査の2018年から10.8ポイント増と大幅に増加し、2014年以降過去最高となったことがわかりました。

「幸せだと思う」の回答に対するコメントとして、「衣食住に困らない」「戦争がない」「当たり前の生活を不自由なくできている」等、ウクライナ侵攻等の海外の情勢と相対的に比較しながら、家族や友人といった身近な人々といつも通りの日常が送れること等、平和で身近な暮らしに幸せを感じているようすがみられました。

自分の将来や社会の将来についての質問には、自分の将来は「明るい・やや明るい」との回答が71.3%と多数を占めたものの、社会の将来については「明るい・やや明るい」が50.9%に対し、「明るくない・やや明るくない」が49.1%と、明暗が二極化しました。

次に、自由回答で「自分たちの世代に名前を付けるなら?」と尋ねたところ、もっとも多かった回答は「コロナ世代(10.7%)」で、2位以下に「Z世代(8.8%)」「ネット・ネット依存・デジタル世代(6.9%)」と続いていました。

最後に、自分たち世代がもつ「強み」や「弱み」ついて自由回答で尋ねたところ、「強み」の1位は「インターネット・SNS(22.0%)」、ついで「IT・情報化社会・デジタル(15.6%)」「情報の収集力・伝達力(5.8%)」という結果になりました。

「弱み」については、回答の多かった順に「コミュニケーション・会話が下手(9.7%)」「インターネット・SNSへの依存やトラブル(5.8%)」「経験不足(人生・社会)(4.7%)」となった。ネットやPC等、情報技術やその活用力が「強み」に集中した一方で、ネット依存やそのトラブルが「弱み」にも現れる結果となりました。

一見、インターネットやSNSを駆使し、コミュニケーション力が高いと認識しているように思える高校生ですが、実は「ネット依存世代」と自分たちを称するように、“ネット依存”していると自覚していることがわかりました。また、「インターネット・SNS」が自分たちの強みであると当時に、「コミュニケーション・会話が下手」「インターネット・SNSへの依存やトラブル」が弱みであるとの回答が多く、コロナ禍での制限もあり、対面での会話やコミュニケーションが苦手だと認識している高校生が多いことがわかりました。