こんにちは、西川田教室の岸井です。

きょうは久しぶりに、大雨が降っていますね。教室に来てくれた小学生の生徒さんが、「学校の靴、明日の朝までに乾くかなぁ」と心配していました。「お部屋の乾燥機があるから大丈夫か!」と笑って帰りましたが(笑)私が小学生の頃は、家に乾燥機などなく、最悪の場合ドライヤーで乾かしていましたが、便利な時代になりましたね。

先日母に誘われて、新海誠監督の「言の葉の庭」を観ました。私の母はマコなり社長のYouTubeチャンネルが大好きで、なんでも、そのマコなり社長が動画内でおすすめしていたんだとか。好きなYouTuberさんの影響をすぐに受ける母は、早速YouTubeでこの映画をレンタルし、テレビに繋いでみんなで観よう!となったわけです。

〈ここからネタバレを含みます〉

この映画は、とある夢を持つ男子高生タカオと、訳あって職場(学校)へ行けなくなってしまった古典の先生ユキノのお話です。このふたりは大都会の真ん中にある庭(新宿御苑がモデルになっています)で初めて会い、雨の日の午前中は必ずそこで会うことになります。初めて会った日から、制服を着ているタカオを見て、自分が行けていない職場=学校の生徒であることに気づいているユキノに対し、自分の学校の先生であることの全く気づかないタカオ。

授業を担当されたことはなかったタカオは、ユキノが自分の学校の先生だなんてことに全く気付かず接します。一方で学校で生徒と問題を起こしてしまい、行けなくなってしまっていたユキノは、てっきり自分は学校中の生徒に知られてしまっていると思っていました。

このユキノの“勘違い”を起こしてしまうことが、特に昨今は多いのではないか、と映画を観ていて感じました。

学校であった恥ずかしいことを文字に起こされSNS上に上げられたり、遊んでいた時の動画や写真を上げられたり、、時間がある時はSNSを漁っている人にとっては、SNSでの世界が、この世界そのもののように思えて、全世界の人に知られてしまっているように感じ、閉じこもってしまうことがあるでしょう。

もちろんそのように拡散することは、法律で規制されているものなので、“そもそも”いけないことです。しかし【世界はそんなに狭くない】ということを、子どもたちには知っていてほしいな、と思いました。

SNSには人口知能(AI)も組み込まれ、その操作する側の興味のありそうなものを次から次へと提案され、世界が広がっていっているように思います。しかし、それでもまだまだ世界のほんの一部なのです。教室で生徒さんたちとTicTokの動画の話などをするとき、「よく“おすすめ”に出てくる~~さんっているじゃん」と話すと、???となることがよくあります。そのときに、「同じTicTokというアプリで動画を見ているだけで、中身は全く違うんだな」と思いました。

 

学校の集団生活やSNSなどメディアに溢れた世界で、自分の思い・願い・夢などを信じぬくことは難しいと思いますが、自分の今見えている世界は世界の全貌ではないこと、また、自分で世界は広げられることを知ってほしいです。

進光ゼミナールへ入社して満2年、全く本を読むことがなかった、映画なども興味がなかった私が、室長岩﨑や他の方々の影響を受けて、さまざまな本を読んだり、映画に触れたりするようになりました。そのおかげで世界がぐっと広がりました。今読んでいる小説もとてもおもしろいので、またブログでシェアしたいと思います。