12月25日はクリスマスでしたが、皆さまのお手元には、サンタさんから素敵なプレゼントは届きましたか?
プレゼントは、いくつになってもうれしいものです。

私は、ずっと昔、年上の知人からプレゼントについての大切な考え方を教えていただきました。
その知人は、私が大学生で東京に住んでいた時に、いろいろなお店に連れて行ってくれ、食事をご馳走してくれたうえ、いつもプレゼントとしてお土産を持たせてくれました。その知人に、ある日、「いつも、食事をご馳走してていただいた上、お土産まで持たせていただき、本当にありがとうございます。何もお返しすることができず、本当に心苦しい限りです。」と伝えたところ、「何も気にしなくていいよ。食事もお土産も、私が、日頃からお世話になっている人に、感謝の気持ちをもって、ご馳走させていただいているだけだから」と、軽く微笑みながら答えてくれました。

その言葉を聞くまで、私は心のどこかで、「ご馳走してあげる」「プレゼントしてあげる」と、無意識に、いわば上からの目線で考えていたことに初めて気づきました。プレゼントやご馳走は「する」ものではなく、「させていただく」もの。そして、感謝の気持ちを示すものだという考えは、その日以降、ずっと私の心の中に残っています。

私は、いつだって一人ではなく、周りの方々に支えられている。そのことに気づき、感謝の気持ちを持つこと、そして、その感謝の気持ちを伝えることの大切さを、その知人の言葉から学ぶことができました。こんな大切なことを教えてくれた知人に感謝しつつ、このことを、生徒たちにも伝えていきたいと、ふとクリスマスに思いました。