子どもは受験が近くなればなるほど、どんどん不安が高まります。そして、その不安から、何をしたらいいのか分からなくなります。しかし、そんな子どもの状態を見ていると、ご両親はついつい「何やってんの!受験が近いのに!勉強しなさい!」なんて言ってしまいがちになるものです。
しかし、ここはご両親が子どもの不安に共感を示してほしいのです。「お母さんやお父さんはあなたの不安を理解していますよ。あなたが不安に思うのは受験生として当然のことですよ」という気持ちをもって、子どもにメッセージを送ってほしいのです。
不安は、何か得体の知れないものです。ですから、不安の解消には具体的な行動の指示が必要なのです。勉強についての具体的なことであれば、塾の先生にアドバイスをしてもらうと良いと思います。「勉強しなさい!」と思ってそれを言葉に出しても、皆さんが望む結果にはなかなかなりません。それよりは、じっと我慢して子どもを見守ってほしいのです。ガミガミ言えば言うほど、受験生の不安はどんどん大きくなっていくものです。保護者の皆さんの我慢も受験生ケアにとっては重要なことなのです。