こんにちは
若松原教室の阿部です

寒い日が続きますが、うがい・手洗いをしっかり行い、体調管理に気を付けましょう。
今の時期は、保護者面談を行い、生徒一人ひとりの学習状況や進路について話し合っています。
そんな中、小中学生の保護者とは、『通知表のつけ方が変わった』という事が話題になります。
指導要領が変わり、学習カリキュラムも変わったのですが(以前のブログに書きましたが)、評価の仕方も変わっていたのです。
『知識・技能』『思考・判断・表現』『主体的に学ぶ姿勢』の3観点別に変わりました。
ではなぜ、『知識・技能』『思考・判断・表現』『主体的に学ぶ姿勢』に変わったのでしょうか?

それは、今の子どもたちに必要とされる力が『生きる力』だからです。
人間にしかできない能力は、「思考力」「判断力」「表現力」です。

私たちは生きていくうえで、さまざまな事態や出来事に直面します。
たとえば、新型コロナウイルス。
こうした未知の出来事にははっきりした「正解」がありません。
このような状況では、よりよい方法や解決法を見つけるのに「思考力」が必要になります。
物事を考える時に、その元となる知識が必要ですが、今の時代、知識はインターネットで簡単に手に入ります。
その知識を「正しく」得るために必要な力が読解力です。
高校入試や大学入試は問題文が長くなり、複数の資料から情報を読み取らなければいけません。
それは「考える」前段階に必要な情報収集、すなわち読解力があるかどうかを測るためです。

判断力は「こうだと決める力」です。
スマホ一つでありとあらゆる情報を手に入れられる今、正しい情報を的確に見極める力がこれまで以上に必要になっています。
物事を判断するには、現在の状況を把握し、いくつかの選択肢を比較し、そのうえで「自分はこうだ」と決断する力が必要です。
「自分で判断し、決断する」ことは、自分の人生を主体的に生きることにもつながります。

表現力は、「アウトプットする力」です。
人は一人で生きてはいけません。
さまざまな人間関係の中を生きていくには、自分の考えを相手に的確に伝える力が必要です。
人と人のコミュニケーションを円滑にするには、正しい伝え方を身につける必要があります。
特にグローバル化が進んでいる昨今、日本人特有の「察する力」を相手には期待できないので、筋道を立てて伝える力が必要となります。

つまり「思考力」「判断力」「表現力」を身に付けることが『頭の良さ』、ひいてはこれからの社会を『生きる力』につながっていくのです。
入試制度が変わり、それを実践できれば、今以上に楽しく充実した世界に変わることでしょう!!
入試が変われば、教育も変わり、世界も変わるのです。