西川田教室の新井です。9月2日㈭から、時間割が通常授業に戻りました。夏期講習に1コマ75分の授業に取り組んでいた生徒たちにとって、通常授業の50分はかなり短く感じられるようでした。
先日授業を担当した生徒が「えっ、もう授業終わりですか?」と驚いていました。
その生徒に私が「そう思えるくらい、集中して勉強に取り組む力が夏に鍛えられたってことだよ。」と返すと、生徒は少し嬉しそうにしているように見えました。

このように生徒ができていること・できるようになったことに目を向け、しっかりと言葉をかけるようになったのは、「承認する」ことが生徒の自己肯定感を高めることができると学んでからのことです。
以前私が、高等学校で教壇に立っていたときは、生徒のダメなところ・叱るべきところにばかり目が行っていました。生徒を褒めたことよりも、叱ったことの方が圧倒的に多かったと思います。

ですが、ある調査では「叱られる経験が多いが、褒められる経験が少ない子どもは『へこたれない力』と『自己肯定感』の二つの力が低い。褒められることと叱られることの経験を多くしてこそ、この二つの力が高くなる」というものがあるそうです。
つまり、褒めるか叱るかのどちらか一方だけでしかコミュニケーションが取れていないと、生徒たちが困難な場面に立ち向かったときに、自分に自信をもって前に進むことが難しくなってしまうのです。

このことを当塾での講師生活を通して学んだ私は、まず生徒たちのできているところに目を向けて、声をかけるようにしました。
その行いの繰り返しが、生徒との信頼関係を築き、生徒を褒めるとき、時に叱るときにより効果が発揮されると考えています。
これからも私は、褒める経験と叱る経験を多く行い続け、生徒のへこたれない力と自己肯定感を高めていきたいと思います。
そして、生徒が塾を旅立った後、しっかりと学校や社会の中で強く生きていける人間になってほしい。そう心から思っています。